一気に、HRタイトルトップに
現地2021年6月6日(日)のカージナルス@レッズ戦はなかなかすごいゲームでしたね。序盤に7点をリードしたレッズがこのまま逃げ切るのかと思いきや、さすがにカージナルスで、6回裏に一挙に7点を上げて追いつくというすごい展開に。
しかし、最後にゲームを決めたのはこの日、3HRを放ったジェシー・ウィンカーでした。
Jesse Winker is the first Red in franchise history to have multiple three-homer games in a season❗️ pic.twitter.com/7IFyUDU4UZ
— Cincinnati Reds (@Reds) June 6, 2021
ジェシー・ウィンカーはゲーム前は14HRでしたが、この日、3HRを放ったことでブレーブスのロナルド・アクーニャ・Jr.、パドレスのフェルナンド・タティス・Jr.と並ぶトップタイの17号としました。
マイリー&ガントの先発
レッズの先発は現地2021年5月7日にノーヒッターを達成した左腕のウェイド・マイリー。レッズは今ひとつ波に乗り切れていないため、ここまで5勝4敗。ERAはずっと2点台だったのですが、5月14日のロッキーズ戦で3回、被安打11、失点8の炎上投球が響き、ERAはこのゲーム開始前までは3.26。
カージナルスの先発は右腕の右腕のジョン・ガント(John Gant)。ガントは今季好調で、ここまでローテーションをしっかりと守り、なおかつ5イニングは期待できる投球を続けており、このゲーム開始前まではERAは1.60。
この4ゲームシリーズのGame3まではレッズが3連勝。ただ、いずれも僅差での勝利で、ナ・リーグ中地区のライバル同士の対戦にふさわしい戦い。
しかし、いきなり水を差したのはERAでマイリーを上回っていたジョン・ガントでした。
ジェシー・ウィンカーが2打席連続HR (2/3)
初回、レッズは今季期待の新星、ジョナサン・インディアがリードオフ、シングルで出塁。
ここでバッターはジェシー・ウィンカー。ジェシー・ウィンカーは2ストライクと追い込まれながらも、3球目の4シームを叩き、右中間スタンドへの2ランHR。レッズが初回、2点を先制しました。
また2回表、レッズは2アウトながらレッズは2つの四死球で得点圏にランナーをすすめると、ジェシー・ウィンカーが2巡目の打席。ジェシー・ウィンカーはまたしても同じようなパターンで追い込まれながらも3球目の4シームを強振。これが右中間スタンドへ入る3ランHRに!レッズは序盤2回で5点をリード。
3回表にはユージニオ・スアレスのタイムリー2塁打で2点を追加。序盤3回で7点を奪ったのでした。
ジョン・ガントは4イニングまで投げ、今季ワーストの7失点投球となってしまいました。
カージナルスの7得点
レッズのウェイド・マイリーは5回を被安打4、無失点、8奪三振の好投。このままベンチでゆっくりゲームを見るくらいの余裕で降板したと思うのですが、まさか2番手、3番手が大炎上してしまいました。
マイケル・フェリスが大炎上
6回裏のマウンドに上がったのは、マイケル・フェリス(Michael Feliz)。2020シーズンはパイレーツで投げていた右腕です。
そのマイケル・フェリスはご覧のような状態で1アウトを取れずに降板。
- 先頭、ノーラン・アレナドにシングル
- タイラー・オニールに2ランHR (スコア 2-7)
- エドムンド・ソーサに四球
- ホセ・ロンドンにシングル
- アンドリュー・キズナー(Andrew Knizner. この日のマスク)にシングル
2失点でしたが、貯めたランナーが3人なので、彼らが還れば自責点3がつきます。
ブラッド・ブラックも点火
急遽、2番手に上がったのがブラッド・ブラック。ベテラン右腕で、おそらく急造したと思われます。ブラッド・ブラックは代打で出てきたマット・カーペンターに二塁打を打たれ2失点。これでスコアは4−7。
さらに、トミー・エドマンにもシングルを許し、ついに2点差の5-7。
つづくディラン・カールソンに四球を与えたところで交代。ブラッド・ブラックも1アウトを取れず降板。
3番手はティージェイ・アントーン。代わりばな、ポール・ゴールドシュミットをダブルプレーに仕留め、なんとか一息入れられる状況になったのはよかったのですが、つづくノーラン・アレナドにタイムリー・シングルを打たれついにスコアは7-7の同点に。
ウェイド・マイリー、ちょっと気の毒でした。
カージナルスはガント降板後、アンドリュー・ミラー、アンヘル・ロンドン、ジオバニー・ガヤゴスが無失点リレー。9回表はアレックス・レイエスにつないだのですが・・・
ジェシー・ウィンカーが決勝HR!(3/3)
9回表、レッズは1番の打順からでしたが、ジョナサン・インディアが凡退。つづくバッターはジェシー・ウィンカー。
カーブ攻めも通じず
さすがに配球を変えてきたカージナルス・バッテリー。しかし、この日のジェシー・ウィンカーには通用しませんでした。ジェシー・ウィンカーはまたしても先に2ストライクを奪われますが、どうやらナックル・カーブに絞っていたようで、3球目の79mphのナックル・カーブを拾い、またしても右中間にHR。ジェシー・ウィンカーのこの日3本目のHRでレッズが8-7と勝ち越し。
もつれたゲームでしたが、最終回はルーカス・シムズが2安打されながらも無失点で切り抜け、レッズが8-7で勝利したゲームでした。
ジェシー・ウィンカー、今季2度めの1試合3HR
ジェシー・ウィンカーが1試合3HRを放ったのは今季2度めで、1度目は5月21日のブルワーズ戦。
この日、ジェシー・ウィンカーは4-3で3RBIでした。
2020年のDHの恩恵をそのままに
2020年、ナ・リーグのユニバーサルDHでもっとも恩恵を受けたと言われるのがジェシー・ウィンカー。この場合、もっとも調子を上げたと言った方がいいかともしれません。恩恵を受けたのは2冠のマーセル・オズーナでしょうね。
2020年ジェシー・ウィンカーは50試合で12HR。出足が躓いたとは言え、8月は打率.369、OBP .459、SLG .798、HR 10、RBI 16をマーク。9月はちょっと息切れした感があったので、タイトル争いには食い込めませんでしたが、調子と出場機会に恵まれたということは言えるでしょう。
そして今季はまさに打撃開眼という勢いとなっています。
レッズ、カージナルスをスイープ
さて、今回の4ゲームシリーズでカージナルスをスイープしたレッズ。ブッシュ・スタジアムでカージナルスを4ゲームスイープしたのは、1990年の5月4日から7日にかけて達成して以来のこと。
なかなかアツいNLセントラルのライバル同士の戦いでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント