パドレスは大量24得点
現地2021年7月16日、後半戦初戦のパドレス@ナショナルズ戦は、大荒れのゲームとなりました。パドレスが6回を終えて19-8のスコアのスコアでリード。結局、その後も得点を奪い続け、終わってみれば、22安打、計24得点というゲームに。
1ゲーム24得点はパドレスのフランチャイズ史上、最多得点です。
ジェイク・クロネンワースがサイクル安打を達成
そうなれば大当たりする選手もいるわけで、この日3番2Bで出場したジェイク・クロネンワース(Jake Cronenworth)が、サイクル安打を達成しました。
Congratulations!
ジェイク・クロネンワースのこの日の成績
ジェイク・クロネンワースの成績はご覧の通り。大量得点を上げたので、1回から3回まで毎回打席が回ってきました。
- 1回表:SSライナー(シフトを敷いてなければCF前シングル)
- 2回表:LFへ2点タイムリー二塁打
- 3回表:RF線へ三塁打
- 5回表:右中間へソロHR
- 6回表:本来のSSへ守備位置にボテボテの内野安打
第1打席はシフトを敷いていた野手の正面に飛び、惜しくもシングルにはならなかったものの、2打席目以降でサイクル安打を達成。
一番難しいと言われる三塁打は3打席目で生まれました。今季、すでにサイクル安打を達成したトレイ・ターナーがSSにいる中での達成で、3塁打はターナー同様、RF線への打球となりました。
最後はシングルのみを残すというゆとりのある状況で、3B内野安打で記録を達成。実際はSSの位置にボテボテのゴロが転び、見事に記録達成です。
サイクル安打を達成したジェイク・クロネンワースは7回裏の守備からジュリクソン・プロファーに交代しました。
2010年からの歴代サイクル・ログ
ジェイク・クロネンワースのサイクル安打達成は今季、MLBでは2度めの達成。下記のリストは2010年以降のサイクル安打達成ログですが、それ以前の記録を通しても、今回の達成はパドレス史上3度目の達成です。
歴代NO | Team | Team | Team | M-D-Year |
332 | ジェイク・クロネンワース | Jake Cronenworth | SDP | 07-16-2021 |
331 | トレイ・ターナー | Trea Turner | WSH | 06-30-2021 |
330 | キャバン・ビジオ | Cavan Biggio | TOR | 09-17-2019 |
329 | ジョナサン・ビヤー | Jonathan Villar | BAL | 08-05-2019 |
328 | トレイ・ターナー | Trea Turner | WSH | 07-23-2019 |
327 | ジェイク・バウアーズ | Jake Bauers | CLE | 06-14-2019 |
326 | 大谷翔平 | Shohei Ohtani | LAA | 06-13-2019 |
325 | ホルヘ・ポランコ | Jorge Polanco | MIN | 04-05-2019 |
324 | ブロック・ホルト | Brock Holt | BOS | 10-08-2018 |
323 | チャーリー・ブロックモン | Charlie Blackmon | COL | 09-30-2018 |
322 | クリスチャン・イェリッチ | Christian Yelich | MIL | 09-17-2018 |
321 | クリスチャン・イェリッチ | Christian Yelich | MIL | 08-29-2018 |
320 | ムーキー・ベッツ | Mookie Betts | BOS | 08-09-2018 |
319 | ホセ・アブレイユ | Jose Abreu | CWS | 09-09-2017 |
318 | エバン・ロンゴリア | Evan Longoria | TBR | 08-01-2017 |
317 | コディー・ベリンジャー | Cody Bellinger | LAD | 07-15-2017 |
316 | ノーラン・アレナド | Nolan Arenado | COL | 06-18-2017 |
315 | カルロス・ゴメス | Carlos Gomez | TEX | 04-29-2017 |
314 | トレイ・ターナー | Trea Turner | WSH | 04-25-2017 |
313 | ウィル・マイヤーズ | Wil Myers | SDP | 04-10-2017 |
312 | ジョン・ジェイソ | John Jaso | PIT | 09-28-2016 |
311 | ラージャイ・デービス | Rajai Davis | CLE | 07-02-2016 |
310 | フレディー・フリーマン | Freddie Freeman | ATL | 06-15-2016 |
309 | マット・ケンプ | Matt Kemp | SDP | 08-14-2015 |
308 | エイドリアン・ベルトレ | Adrian Beltre | TEX | 08-03-2015 |
307 | チェ・シンス | Shin-Soo Choo | TEX | 07-21-2015 |
306 | ブロック・ホルト | Brock Holt | BOS | 06-16-2015 |
305 | マイケル・カダイヤー | Michael Cuddyer | COL | 08-17-2014 |
304 | アレックス・リオス | Alex Rios | TEX | 09-23-2013 |
303 | ブランドン・バーンズ | Brandon Barnes | HOU | 07-19-2013 |
302 | マイク・トラウト | Mike Trout | LAA | 05-21-2013 |
301 | エイドリアン・ベルトレ | Adrian Beltre | TEX | 08-24-2012 |
300 | アーロン・ヒル | Aaron Hill | ARI | 06-29-2012 |
299 | アーロン・ヒル | Aaron Hill | ARI | 06-18-2012 |
298 | スコット・ヘアストン | Scott Hairston | NYM | 04-27-2012 |
297 | パブロ・サンドバル | Pablo Sandoval | SFG | 09-15-2011 |
296 | ジョージ・コターレス | George Kottaras | MIL | 09-03-2011 |
295 | カルロス・ゴンザレス | Carlos Gonzalez | COL | 07-31-2010 |
294 | ケリー・ジョンソン | Kelly Johnson | ARI | 07-23-2010 |
293 | ベンジー・モリーナ | Bengie Molina | TEX | 07-16-2010 |
292 | ジョディ・ゲラット | Jody Gerut | MIL | 05-08-2010 |
なぜ大量失点に?
エリック・フェディが2回途中6失点
ナショナルズの先発は右腕のエリック・フェディ(Erick Fedde)。今季は14ゲームに先発し、無失点投球も3度あったのですが、それ以外は大量に失点する登板もちらほら。ERAは今回の登板前は4.59。
もともとベロシティーはLow-90mphという投手で、ファストボールはシンカーがほとんど。変化球はチェンジアップ、カーブ、カットボール。
この日は持ち味の散らす投球が影を潜め、コースがまとまっており、打たれたボールは当然甘いところがほとんどでした。
これだけ打たれると癖も出ていたのかもしれません。また1回表に、足でかき回されたのもかなり投球のペースを乱した原因になったのかもしれません。
2回表には四球を連発。満塁となったところでアンドレス・マチャードにスイッチしたものの、ジェイク・クロネンワースにタイムリー2塁打を打たれ、フェディが貯めたランナーを全て返し、流れを止めることができませんでした。
そしてアンドレス・マチャードからパオロ・エスピーノに代った直後、ウィル・メイヤーズにグランドスラムを打たれたのも痛かったです。その後、ワンダー・スエロ、ジェフリー・ロドリゲスが6失点、5失点と最後まで流れを止めることができませんでした。
ちなみにナショナルズはゲーム終盤にポジション・プレーヤーを起用することなく、全て投手で賄いました。
ウィル・マイヤーズも大当たりで2HR
当たっていたのは、ジェイク・クロネンワースだけでなく、ウィル・マイヤーズが2本もHRを放ち、この日は7RBI。
ソトも2HR
3点を先制されたナショナルズは1回裏、フアン・ソトが3ランHRを放ち、3-3の同点に。しかし、これだけ投手陣が打たれれば、もう追いつく気力も奪われたという感じ。
ソトは6回裏にもソロHRを放ち、HRダービーの余韻が残っているような活躍で、この日は5打数4安打でした。
このカード、Game2の先発は、パトリック・コービンとブレイク・スネルの投げあいです。落ち着いたゲームとなるか?
お読みいただき、ありがとうございました。
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