ジェイコブ・デグロムが今季初勝利
メッツのジェイコブ・デグロムが今季初勝利を上げました。今回もジェイコブ・デグロムのピッチングはもはや違う次元の存在を見るかのようなボールを投げていました。
現地2021年4月17日(土)、前日の16日(金)のゲームを大雪で流したメッツは、この日ロッキーズとダブルヘッダーが組まれていました。
とにかくスケジュールに苦戦しているメッツ
メッツはこれでナショナルズとの開幕3連戦以外に、12日、15日のフィリーズ戦、16日のロッキーズ戦と実にスケジュールに苦戦しています。
ジェイコブ・デグロムも16日(金)のゲームからスライド。今回はダブルヘッダーで7イニングまでとなったことから、先取点を与えたくないマウンドでした。
デグロム戦で苦戦するメッツ打線
今季3度めの登板となったジェイコブ・デグロムですが、彼の登板日はなぜか打線が苦戦。ただ、1度目のフィリーズ戦は、確かに2点を先制しました。しかし、スムーズに加点するということがありません。
2度めの登板のマーリンズ戦では、ついに支援なし。
先取点は取るが
そして今回の3度めの登板も、一応、先取点は入れているのです。しかし、打線がつながらず、5回表まで5安打。このうち1本はジェイコブ・デグロム自ら放ったヒットです。
これはジェイコブ・デグロム登板日には相手チームの投手も相当に神経を尖らせて投げている、あるいはデグロムに釣られるかのように良いピッチングをしてしまう、そんなことが要因かもしれません。
このゲームの先取点は3回表。上述したようにジェイコブ・デグロムのシングルがきっかけ。四球も絡んで、ピート・アロンソがきれいなフォームでLFへタイムリーを放ち、1点を先制。
5回裏に逆転を許す
味方打線が苦戦すれば当然流れも相手にいくわけで、5回裏のロッキーズは、ノーラン・アレナドが抜けた3Bを守るジョシュ・フエンテスがジェフ・マクニールのフィールドエラーで出塁したのをきっかけに、ドム・ヌニエスの3塁打、ヨナサン・ダザの犠牲フライ、さらにライメル・タピアのソロHRまで出て、一気に3点を奪い逆転。
7回で終了のダブルヘッダー日。デグロムの勝ちがまた逃げたように思えた5回裏でした。
メッツ、終盤にようやくエンジンがかかる
しかし、メッツ打線もなんとか奮起。5回表に、ピート・アロンソのソロHRが出て2−3と1点差に。
さらに、7回表にはようやく打線がつながり、ジョナサン・ビヤー、フランシスコ・リンドーアのタイムリーなどの4連打が出て2得点。4−3と逆転。
最後は、エドウィン・ディアスが3者連続三振でゲームを締め、なんとかジェイコブ・デグロムに今季初勝利をプレゼントしました。
デグロム、左打者に今季2本目のHR
この3度の登板で、デグロムは右打者に対しては無双状態で打率は.154、長打は二塁打の3本だけ。左打者はどうかというと、こちらも打率.172とやはり抑えてはいるのですが、SLGは右打者が.231に対して左打者は.483。三塁打1本、HR2本はいずれも左打者に打たれています。
これはデータのばらつき程度のお話で、膝下に落ちるスライダーはよほどの打者でも打てません。
ファストボール待ちでタイミングがあったときだけ。打者によってはどうせアウトになるなら、もうファストボール一本で待つという人もいるかもしれません。
7回14K
この日のデグロムは14奪三振。これを6イニングで達成しています。前回のマーリンズ戦も14Kでしたが、このときは8イニングを費やしていましたから、今回の奪三振率はすごすぎますね。
また、2回表から4回表までの3イニングで9者連続三振を奪っています。
今季のデグロムは目に焼き付けておいた方がいいかもしれません。10年後、いいものを見ていたんだなと思うはずです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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