ポストシーズンへ秘密兵器投入
現地2019年9月13日、クリーブランド・インディアンスはトリプルAのコロンバス・クリッパーズからジェームズ・カリンチャック(James Karinchak)をコールアップしました。
THIS IS NOT A DRILL!
ツインズとのペナント争いに向けたわずかな望みの実現、あるいはワイルドカード生き残りをかけた戦いの最中ゆえ、単なる腕試し(drill)ではなく戦力としてのコールアップです(とは言いつつ、現場は冷静に実力は見ているのですが)。
【ア・リーグ中地区】 1. ツインズ:89−57 2. インディアンス:86−61 | 【ワイルドカード】 1. アスレチックス: 88-60 2. レイズ:88-61 3. インディアンス:86-61 |
(現地2019年9月13日)
そして何より、インディアンスはクローザーのブラッド・ハンドが疲労の蓄積から調子を崩しているので、ジェームズ・カリンチャックは非常にシビアな場面での起用が予想されます。
かなりの無茶振り起用になると思われます。少しでも楽に登板できるようにフランコーナ監督はゲーム前に打線にハッパをかけるでしょう。
マイナーでのアウトの81%が三振!
ジェームズ・コリンチャックですが、MLB通の方々が話題にされているように、2019シーズン、ルーキーリーグ(調整)、ダブルA、トリプルAの3つのレベルを合わせた成績が、30試合、30.1イニングを投げ、奪三振が74!
パッサン氏も書いているようにアウトの81%が三振というすごい数字を上げてのコールアップ。
【ジェームズ・カリンチャックの2019マイナーでの成績】
※登板は全てリリーフ。
Level | 試合 | IP | W | L | SV | ERA | SO | Hits | ER | BB |
ルーキー | 3 | 3.0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 8 | 0 | 0 | 2 |
ダブルA | 10 | 10.0 | 0 | 0 | 6 | 0.00 | 24 | 2 | 0 | 2 |
トリプルA | 17 | 17.1 | 1 | 1 | 2 | 4.67 | 42 | 14 | 9 | 13 |
合計 | 30 | 30.1 | 1 | 1 | 8 | 2.67 | 74 | 16 | 9 | 17 |
2019年はダブルAスタートで5月にすぐにトリプルAに上がったのですが、夏場の7月に7 Days IL入り。しかし、これは腕に関することではなくハムストリングス痛による離脱。ルーキーでの登板はリハビリで当てられたもの。
J・カリンチャックのプロフィール
この逸材はニューヨーク州出身で1995年9月22日生まれの23才。2017年アマチュアドラフトで9巡目です。ブライアント大学出身。
40man入りは経験済みもデビューはまだ
今回コールアップされた訳ですが、40manロスター入りはすでに経験済みで2018年と2019年の3月に入っていました。これはスプリングトレーニング中にはよくあることです。デビュー自体は今回が初めてとなり、ツインズ戦に登板予定。
惚れ惚れする投球フォーム
投げ方が非常に格好良いです(ミーハーな見方ですみません)。
左のお尻からきれいに体重移動し始め、右腕は小さくたたむことなくバーランダーのようなスイングです。トップの時にボールが右耳に近づかないのでトミージョン手術になりにくい投げ方かと思っています。
マイナーでの投球はこちら↓。
見やすい動画があまり出ておらず、下記は2016年03月19日公開のブライアント大学2年生の時のもの。
捕手のミットの音がすごいです。
ファストボールはMid-90となっているのですが、90マイル後半は出ていそうです。
オーバー・ザ・トップから投げ込む投手に多い、ブレーキの効いた大きなカーブを持っています。その他の変化球は初登板の時に再度調べます。
現地2019年9月13日、ツインズ@インディアンス戦は雨で流れましたので、14日にダブルヘッダーとなりました。
当然、このどちらかに登板すると思われます。
期待したいですね。インディアンス、またしても新陳代謝に成功するかどうかですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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