カブス、連敗を3でストップ
現地2019年9月5日時点でワイルドカード2枠目に余裕でおさまっていたシカゴ・カブス。ところが直前のブルワーズとの4連戦で初戦を取ったものの3連敗し、この日のゲーム直前の8日終了時点で、ワイルドカード3位のDバックスに1勝差までに迫られておりました。
その悪い流れの崖っぷちのカブスを救ったのはルーキーでした。
MLB.com の見出しでも”NICO!NICO”の文字が踊りました。
‘Nico! Nico!’ Road crowd lauds 4-RBI MLB debut
悪い流れはけが人の多さ
トレードデッドラインでタイガースからニコラス・カステヤーノス(Nicholas Castellanos )を獲得し、打線がグンとよくなったカブスですが、調子を崩したのはここに来て出てきたけが人が続出しているからです。
ダルビッシュ投手(Yu Darvish )は8月末に右前腕部の違和感を訴えていたものの、ローテーションを1回スキップしたのみで現地2019年9月7日にローテーションに戻りました。
クローザーのクレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)は右肘の炎症で9月5日にIL入り。これは痛いですね。
さらに打撃のキーマンでもあるハビアー・バイエス(Javier Báez )は9月7日のゲームで左手親指を負傷。検査の結果、ヒビが入っていることが判明し、ゲームを欠場。
また、ようやく調子が上がってきたアディソン・ラッセル(Addison Russell )も8日のゲームで鼻に死球を受け退場。
このシーンは閲覧注意です。下手をすると軽いトラウマになるのではないかというくらいに投球が顔を直撃。夢でもこんな当たり方はしないというくらいに顔に当たっています。
一応は9日週からの復帰となっていますが、怪しいです。
そしてクリス・ブライアント(Kris Bryant)はDay to Dayではあるものの右膝に違和感があり、9日のゲームを欠場しました。
ご覧のような状況で投打のキーマンが誰かしら欠けてしまうことが続き、ライバルのブルワーズに3連敗を喫し、気づけばワイルドカードも危うくなってきたという崖っぷちの状況になっておりました。
そんな悪い流れに光明を与えたのは新しい力でした。
ニコ・ホーナー、4RBIでMLBデビュー
現地2019年9月9日のパドレス4連戦のGame1のスターティングメンバーです。ぞブリストは後述します。
バイエスとラッセルを失った二遊間にベン・ゾブリスト(Ben Zobrist)とルーキーのニコ・ホーナー(Nico Hoerner)が入りました。
そのニコ・ホーナー(Nico Hoerner)ですが、2回表のデビュー1打席目でいきなりのシングルヒット。あっけなくメジャー初ヒットを放ちました。
4回表の第2打席では投手ゴロで二塁フォースアウト(ダブルプレー崩れ)。6回の第3打席では2アウト2・3塁の状況でこの日2本目のシングルヒットが2ランタイムリーとなり2打点。
5回表の第4打席では1アウト1・3塁の状況で三塁を放ち、ランナー2人を還し4打点目。
8回の第5打席ではSSゴロ。デビュー戦でいきなりの5打数3安打4打点でチームの悪い流れを払拭するいい活躍を見せました。
ニコ・ホーナーとは
ニコ・ホーナーは1997年5月13日生まれの22才。2018年カブス1巡目指名の選手です。右投げ右打ち。
Pre2019のトッププロスペクトランクはMLB.comでは100位、ベーブボール・プロスペクタスでは86位に評価されていました。
スタンフォード大学出身で、ケストン・ヒウラがMVPを獲得した2018年AFL(アリゾナ・フォール・リーグ)にも参加。
AFLでは21試合で89-30、打率.337、OBP .362、SLG .506、二塁打4、三塁打4、HR 1、RBI 11、盗塁1を記録。
2019シーズンは春先から怪我をして出遅れ。
6月後半からアリゾナのルーキーリーグで5試合、7月から8月にかけてダブルAで70試合に出場。打率.284、OBP .344、SLG .399、HR 3、RBI 16、二塁打が16、三塁打が3でした。
そして入る余地がないのではないか?というカブスの二遊間にまさかの空きが出て今回のコールアップとなりました。
このままシーズン終了までハッスルしてもらいたいですね。
ゲームは10-2でカブスが勝利。
カイル・ヘンドリクスが10勝目を上げています。
ベン・ゾブリストの復帰
奥様のプライベートな問題があり、野球に集中できなくなって一度戦列を離れていたベン・ゾブリストが現地2019年9月1日にロスターに復帰しています。
9月3日からゲームに出始め、6試合20打数6安打と好調です。
大事な時に帰ってきてくれました。
カブス、首位のカージナルスと4.0 ゲーム差でまだペナントもわずかながら狙える状況です。波に乗っていき、ポストシーズン・ゴールを迎えたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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