もう復帰!
「もうサスペンションが明けたの!?」と同時に「今季オプトアウトしなかったんだ!」と正直、驚きを隠せなかったのがツインズのマイケル・ピネダ(Michael Pineda)についてです。
今日はちょっとマニアックですが、ピネダのサスペンションのカウント方法について記載したいと思います。
まずは復帰後の登板の状況についてです。これがまた調子が良いのです!
復帰2戦目で8K
マイケル・ピネダは現地2020年9月7日、地元ターゲット・フィールドでのタイガース戦に登板。7回を投げて、被安打3、失点2、自責点2、与四球2、奪三振8を上げる好投を見せ、復帰2戦目にして今季初勝利を上げました。
ツインズはルーキー・キャッチャーのライアン・ジェファーズのHRなどで前半からゲームを優位に展開。6-2のスコアでタイガースを下しています。
9月1日に復帰していた
筆者はマイケル・ピネダはもう2020シーズンは投げないものだと思っておりました。というのは、レギュラーシーズンも60試合の短縮となり、たとえ2019年に消化した分があったとしても今季はわずかしか登板機会がないゆえに、もうパスするものだという思い込みがあったのです。
思い込みはいけませんね。
マイケル・ピネダは、現地9月1日にシーズンイン。ちょうどその時期は筆者としてもトレードデッドラインの記事で手一杯でピネダの復帰まで拾えていませんでした。
この時も6イニングを被安打6、失点2とゲームメイク。勝ち投手にはなれなかったものの、チームの勝利に貢献しました。
60試合のサスペンション
マイケル・ピネダは2019年9月にPEDSこと、パフォーマンス・エンヘンシング・ドラッグの使用により、MLBの薬物禁止プログラムに違反したかどで当初は80試合のサスペンションがくだされていました。
しかし、故意に受け取ったものではなかったということで、20試合軽くなり、60試合の処分に。
なお、ピネダの「やらかしてしまったリスト」は下記のリンクに記載しております。
カウント方法
「さすがに復帰が早すぎる」と思ったのですが、やはり2020シーズンの特例が作動していました。
3試合足りない!!
ピネダが上記のPedsのサスペンションを受け、リストリクティッド・リストに入ったのは2019年9月7日から。
この日から数えてツインズの2019シーズンは21試合が残っており、ピネダのサスペンションはここでまず21試合/60試合が消化されました。
2020年は36試合
そしてピネダが復帰した2020年9月1日はツインズの37試合目。ということは2020年は36試合を消化したということに。
ということは21試合+36試合で計57試合・・・3試合足りません。
特例で2019シーズンのポストシーズンも加算
その3試合の誤差ですが、2019年のポストシーズンにあります。ツインズは、ヤンキースとのALDSに出場。3戦先勝のALDSにおいて、ヤンキースにスイープされてしまい、ここでポストシーズンが終了。
ピネダのサスペンションにはこのALDSでの3試合もカウントされていたのでした。
【ピネダの60試合サスペンションのカウント】
- 21試合(2019年RS)+3試合(2019年PS)+36試合(2020年RS)=計60試合
どうしてポストシーズンの3試合がカウントされたかというと、COVID-19の影響です。次々とロスターの選手が倒れるような事態を想定して少しでも戦力が補充できるような状態に変えたということのようです。
本来ならレギュラーシーズンのみ
本来なら禁止薬物でサスペンション処分をくだされた場合、禁止薬物の影響によるパフォーマンス向上の疑惑が排除できないことから、まずその年のポストシーズンには出場できません。ここはピネダもその通りにしました。
そして、通常はサスペンションのカウントにポストシーズンの試合数を含みません。レギュラーシーズンでのカウントのみです。
あくまでそれが原則となっています。
わずか3試合ではありますが、「ピネダの復帰が早いな」と思ったのでちょっと調べてみました。ツインズはジェイク・オドリッジが離脱したにもかかわらず、トレードデッドラインで補強しなかったのはピネダの復帰を見込んでのことでしたね。
ア・リーグ中地区はホワイトソックス、インディアンス、ツインズと三つどもえの様相となってきました。面白くなってきましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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