スポンサーリンク

【WC 2020 】延長13回、ブレーブスvsレッズ戦で歴史的な投手戦!バウアーが12Kを奪うも、ブレーブスがサヨナラ勝ち

無観客ではもったいなさすぎるゲーム

 現地2020年9月30日、ナ・リーグのワイルドカード・シリーズが始まりました。念の為、組み合わせをおさらいしておきます。数字はシードNO.です。

【ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ(WCS)】

  • (A) 1 (LAD/W-1) vs 8 (SFG/WC-2)
  • (B) 4 (SDP/W-2) vs 5 (STL/C-2)
  • (C) 3 (CHC/C-1) vs 6 (MIA/E-2)
  • (D) 2 (ATL/E-1) vs 7 (CIN/WC-1)

 東地区優勝でリーグ勝率2位のブレーブスと中地区3位でワイルドカード・スポット1枠目のレッズとの対戦が始まりました。ワイルドカード・シリーズは3戦先勝でブレーブスのホームゲームです。

バウアーVSフリードの顔合わせ

 先発投手は、レッズがトレバー・バウアー、ブレーブスがマックス・フリード。しびれるような顔合わせでしたね。

 2投手ともに素晴らしい投球を披露してくれました。

バウアーが7.2IP、2ヒッター、スコアレス、12K

 レッズ先発のトレバー・バウアーは、レギュラー・シーズンではERA1.73、奪三振100、WHIP 0.79でサイヤング賞レースの有力候補。この日はまさにそれにふさわしい投球を披露しました。

 7.2イニングで許したヒットはたったの2本。無失点、BB 0、SO 12を奪う力投でした。

 バウアーのこの成績は、奪三振ではレッズのポストシーズンのフランチャイズ・レコード。

 そしてかなり限定的な表現になりますが、7イニング以上の登板でスコアレス、そして被安打が2以下で三振12を奪ったのは、MLBのポストシーズン史上初めてのことです。

三振の山

 トレバー・バウアーは最初の打者5人から三振を奪うことはなかったものの、次の打者5人から連続して三振を奪うという立ち上がりを披露。スライダーが効いていました。

 最初のヒットは4回裏で、2アウトからオジー・アルビーズに許したシングル。次打者のアダム・デュバルは三振でチェンジ。

 そして2本目のヒットは6回裏にイニングの先頭のアクーニャ・ジュニアに許した二塁打。バウアーは中盤のこのピンチをやはり三振で切り抜けました。

 さらに終盤7回にも2三振、8回も2アウト目を三振で奪い、終わってみれば12三振を奪いながらも、球数は103球。投球ペースも素晴らしかったです。

マックス・フリードは粘り強い投球

 一方のブレーブスのマックス・フリードはランナーを背負いながらも粘り強い投球を披露。連打を浴びたのは立ち上がりだけ。被安打6は散発でしたから大きなピンチを迎えることはありませんでした。

 マックス・フリードは7回を投げきり、78球。被安打6、無失点、BB 0、奪三振5という内容。こちらもいい仕事をしましたね。

ともに完璧なリレー

 先発がともに深いイニングまで投げきり、しかも無失点。この空気を壊してなるものかと両クラブのリリーバー陣も奮闘。

 レッズは、バウアー降板後にライセル・イグレシアスが1.1イニングを無失点、ルーカス・シムズも1イニングをピシャリ。マイケル・ローレンツェンに至っては、2イニングを任され、被安打1の4奪三振。その後はアーチー・ブラッドリー、アミール・ギャレットとつなぎました。

 一方のブレーブスは、マックス・フリードの降板後、クリス・マーティン、マーク・マランソン、ウィル・スミスがパーフェクト・リレー。ダレン・オデイは四球2個でピンチを作りましたが、左腕のタイラー・マツェックがよくしのぎきりました。その後は、シェーン・グリーン、AJ・ミンターが無失点投球。

 両クラブ合わせて先発を含め14人が登板しましたが、2人を除いて12人が好投するというさすがプロという感じの投手リレーでした。ダレン・オデイとアーチー・ブラッドリーはその中でも調子の悪い部類に入ってしまいました。

ポストシーズンはタイブレーカーなし

 レギュラーシーズン中は、短期間で大量の試合を消化する必要があったため、延長10回からセカンドベースにランナーをつけてスタートしました。いわゆるタイブレーカーという制度ですね。ところが、ポストシーズンはそうではありません!

 実は筆者は、延長10回からレギュラーシーズン同様にランナーが2塁でスタートするのだと思い込んでいました。よって、「よく13回まで続いたな」と感心していたのですが、そうではありませんでした。

フレディー・フリーマンがサヨナラ安打

 延長13回から登板したアーチー・ブラッドリーですが、代わりばな、ニック・マーケイキスとオースティン・ライリーに連打を浴び、大ピンチに。1アウトは奪ったものの、ここで降板。この時にセカンドランナーは三塁へ進塁しています。

 つづく打者が左バッターのフレディー・フリーマンということで、レッズはマウンドにアミール・ギャレットを送りました。しかし、フリーマンはギャレットのスライダーをCFへ弾き返し、これでランナーが生還。

 ブレーブスが1−0と勝利しました。

 それにしても緊張感のあるいいゲームでしたね。両先発がともに無四球というのも試合がしまった要因でしょう。

 ゲーム2は、レッズがルイス・カスティーヨ、ブレーブスがイアン・アンダーソンです。

その他、ナ・リーグの結果

マーリンズが終盤に5得点

 マーリンズ@カブス戦は、6回を終了してカブスがイアン・ハップのHRで1−0でリードするも、好投していたカイル・ヘンドリクスが7回に3ランHRを浴び、逆転を許します。後を継いだジェレミー・ジェフレスもヘスス・アギラルに2ランHRを浴び、この回5失点。5−2のスコアでマーリンズがGame1を取りました。マーリンズ、やはり不気味ですね!

カージナルスがパダックの立ち上がりを急襲

 カージナルス@パドレスは、クリス・パダックの立ち上がりをカージナルス打線が急襲。カージナルスが、ポール・ゴールドシュミットの2ランHRなどで初回に4得点。パドレスも3回まで毎回得点を上げるも、カージナルスが計13安打を放ち、7–4 のスコアで勝利しました。

スーターが乱調、ビューラーは8K

 もう1試合、ブルワーズ@ドジャースの8位VS1位のカードは、ブルワーズ先発のブレント・スーターが乱調。初回に押し出し四球で2点を献上。スーターは2回もたず5四球。ドジャースのウォーカー・ビューラーは4回を投げ、2失点。奪三振9を見せ、ポストシーズンに復調してきました。こちらは先発の出来が左右し、4-2でドジャースが勝利しました。

 以上、ナ・リーグのワイルドカード・シリーズ1日目でした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

  

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
【MLB2025】注目のサイ・ヤング賞マッチアップは死闘へ!最後は大谷が決勝HR
【MLB2025】レッドソックス、開幕戦に勝利!投手戦にけりをつけたのは出遅れていたウィリャー・アブレイユ
【MLB2025】開幕戦の注目のピッチング・マッチアップは?(追記:結果は?)
【MLB2025】Dバックスのジョーダン・モンゴメリーがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025トレード】イアン・アンダーソンがエンゼルスへ、ホセ・スアレス(大谷の友達)がブレーブスに移籍
【MLB2025移籍】ガーディアンズはノーラン・ジョーンズ、ロッキーズはタイラー・フリーマンをトレードで獲得
【MLB2025】ナショナル・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】レッドソックス・吉田、開幕はトリプルA!手術後のリハビリでOFを守る準備に専念
【MLBFA2025】ブレーブスがOFを緊急補強!アレックス・ベルドゥーゴを獲得へ
【MLBFA2025】通算セーブ数歴代5位のクレイグ・キンブレルが古巣のブレーブスへ!
【MLB2025】ナショナル・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー・デビュー!大谷は1号HRを記録。カブスは連敗も本土開幕にいい兆候あり!
【MLB2025】東京開幕はドジャースが先勝!大谷、山本が活躍!今永は4回ヒットレス、鈴木はDHで出場!
【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明
【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
タイトルとURLをコピーしました