あのヘンダーソン・アルバレス!
現地2020年3月28日の出来事ですが、MLBプレーヤーがNPBに売り込みをかけて話題になっています。それがヘンダーソン・アルバレス(Henderson Alvarez III)です。いつの間にか、Baseball ReferenceのページにはIII(3世)というのがついていて驚きました。前からそうでしたでしょうか!?
そのヘンダーソン・アルバレスがどういう投稿をしたかというと、こちらです。これはもう本人のページに固定されています。
SNSで売り込み
ブルペン投球を披露。高い位置から叩きつけるように低めに集まるファストボール。角度があります。そしてときおりまぜるカーブ。スライダー。スライダーはインスラも披露。右打者へのインコースは2シームも投げているように思います。これがまず最初に上げたツイート。
日本語は自動翻訳されたものですから原文を見たいところですが、仕上がっているのが十分にわかりますし、日本語でのアピールなど十分にやる気は伝わります。
時間を置いてもっとパート2ではよりダイレクトなメッセージも。日本語でうまく表現できるようにベースボールキングさんからのアシストも得て、それを埋め込んで投稿。
パート3では再び自動翻訳が登場。NPBの各クラブのアカウントにサインしてくれとアピール。さらに気持ちが伝わる投稿に。
SNSの投稿でスカウトに注目されてサインしたアマチュアの投手もいますから、よい機会になればと思います。
ヘンダーソン・アルバレスとは
そのヘンダーソン・アルバレスとはどういう投手なのか。ヘンダーソン・アルバレスは1990年4月18日生まれの29才。2020年の誕生日で30才になります。ベネズエラ出身。
2006年10月に16才でトロント・ブルージェイズとサイン。
ブロックバスターでマーリンズに
2011年、ブルージェイズでメジャー・デビュー。ブルージェイズでは2間で10勝17敗。
2012年11月、マーリンズとブルージェイズ間で成立したブロックバスタートレードでマーリンズに移籍。左腕のマーク・バーリーがブルージェイズへ移籍したあのトレードです。彼はマーリンズが人気が出るように努力していたのに、それを反故にするように簡単にひょいとトレードに出されたのでした。バーリーは当時のマーリンズ経営幹部に激怒。なかなかに選手に対して失礼な幹部達でした。このトレード後は少しマシにはなりましたが。
マーリンズには2015年まで在籍。2014年にはトミージョン手術となったホセ・フェルナンデスの離脱を埋める活躍。30スタート、187.0イニングを投げ、12勝7敗、ERA 2.65のキャリアハイの成績を残します。
しかし、2015年に右肩を傷め手術。結局、そのオフはマーリンズがサインせずFAになりました。
2015年12月にアスレチックスとサイン。しかし、2016シーズンはマイナーにとどまりました。その年のオフに再びFAに。2017シーズンは契約が決まらず、8月に入ってようやくフィリーズと契約。3試合のみの登板に終わり、これがメジャー最後の登板となっています。
2018年11月にナショナルズとマイナー契約でサインするも、2019年7月1日にリリース。現在に至るです。
独特のルーティーン
やはり2014年のヘンダーソン・アルバレスは印象的でした。こんなワインドアップを繰り出す投手はいませんでしたからね。
ファースト・ピッチの時だけやっていた動き。ゲームに敬意があってとてもよいですよね。
2013年にNO-NO
彼の代名詞になっているのが2013年、マーリンズ1年目のほぼ最終戦に近い9月29日に見せたノーヒット・ノーラン。
このノーヒッターが際立っていたのは、0−0のスコアで9回を投げきって、その裏の攻撃でマーリンズがサヨナラ勝ちし、全員の力で見事に記録を成立させたところです。
しかも対戦相手は当時最強のデトロイト・タイガース。しかも豪華リレーの前での記録達成です。タイガースはジャスティン・バーランダー、ダグ・フィスター、リック・ポーセロ、ルーク・プッコーネンというリレー。
タイガースはこの年、ALセントラル1位。ポストシーズンを見込んで良い投手をどんどんつぎ込んだゲームでした。なお、タイガースはこの年、ALCSでレッドソックスに惜敗。レッドソックスがワールドシリーズを制覇したのでした。
メキシコ・リーグでプレー
ナショナルズをリリースされた後のヘンダーソン・アルバレスですが、その後約1ヶ月ほどメキシコ・リーグでプレー。トリプルA相当です。
現在FAでサインしてくれるところを探しています。
肩の調子次第かなと思います。おもしろい投手ではあるのでぜひともまたみたいですね。NPBに入れるでしょうか!?
お読みいただき、ありがとうございました。
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