打つたびにヘルメットが脱げる
現地2022年8月31日、ボルチモア・オリオールズのトップ・プロスペクト、ガナー・ヘンダーソン(Gunnar Henderson)がメジャー・デビューを果たしました!
ガナー・ヘンダーソンはこの日、クリーブランドで行われたガーディアンズ戦で7番3Bで出場。4回の第2打席でCFへ大きなHRを放ち、メジャー初ヒットが初HRとなり、デビュー戦を自らの手で最高の形に仕上げました。
それにしても、第2打席以降は打つたびにヘルメットが脱げ、長い髪をなびかせながら走る姿は非常にインパクトがありました。
ガナー・ヘンダーソンとは?
ガナー・ヘンダーソンは2001年6月29日生まれの21才。2019年ドラフトのオリオールズ2巡目指名。ポジションはSSで右投げ左打ち。アラバマ州出身の高校を出てプロ入りとなりました。
2019年、ドラフト後にルーキー・リーグでプレー。29試合で打率が.259、HR1という成績でした。
2020年はマイナーがキャンセルとなったため、トレーニング・ファシリティーで過ごしました。
プロとしての最初のフルシーズンを迎えたのが2021年。この年はクラスAからスタートして、ダブルAまで昇格を果たしました。このシーズンは大半をクラスA+で過ごし、そこでの成績は、65試合で、243-56、打率.231、OBP .343、SLG .432、HR9、RBI 35。
2022年はダブルAで開幕を迎え、47試合で、打率.312、OBP .452、SLG .573、 HR 8、RBI 35、盗塁が12。6月にはトリプルAに昇格を果たしました。
トリプルAでは、65試合で、打率.288、OBP .390、SLG .504で、HR11、RBI 41。よって、2つのレベルを併せたHR数は19と、非常にパンチ力のあるSSということで、オリオールズの将来を支えるSSとして非常に期待されている選手です。なお、BBは両レベルを併せて503PA(打席数)で79で、特別多いわけではありませんが、しっかりとボールを見ることが出来る打者でもあります。
これはメジャー昇格を告げられた時の瞬間の映像。嬉しそうな表情は子供っぽいところもありますが、普段の姿はユニフォーム姿で見るより、男前です。
BAL、2019年のトップ3が揃い踏み
2019年のアマチュアドラフトの全体1位はアドレー・ラッチマンでしたが、オリオールズはガナー・ヘンダーソンのデビューで、すでにデビュー済みのカイル・ストワーズと並んで、2019年のトップ3が全てデビューを果たしました。
ガナー・ヘンダーソンはPre-2022のMLBのトップ・プロスペクト・ランクでは64位。
そして2022年のフューチャー・ゲームにも出場しています。
デビュー戦でのHR
第2打席のHRの動画です。ピッチャーはトリストン・マッケンジー。豪快な当たりでした。
なお、前後しますが、メジャー初打席はLFポール際にあわやHRかという大きな当たりを放ちましたが、ここはガーディアンズの忍者、スティーブン・クワン(Steven Kwan)にリーピング・キャッチされ、1塁ランナーのライアン・マウントキャッスルが帰塁に遅れ、ダブルプレーを食らってしまいました。メジャーでの先行きが一瞬不安になりましたが、第2打席の豪快なHRはそれもキャンセルしてくれました。
また、この日は9回の第4打席においても、シングルを放ち、デビュー戦で4-2、1HRと見事に結果を出したのでした。
なお、打つたびに脱げたヘルメットに関して、「スイングするたびに外れてしまうんだ。「全部試したんだが、これでも一番フィットしたものを選んだんだ。毛が生えすぎたのかな?」というようなことを話しておりました。
過信に気をつけている!
なお、ガナー・ヘンダーソンのことを調べていて、いいなと思ったのが、マイナーリーグで昇進するにつれて、「トッププロスペクト」とみなされることに十分に気をつけているというのがありました。
彼の家族は、「外の雑音に惑わされるな」と口酸っぱく言っていたようで、色々なメディアでトッププロスペクトと言われることで実力以上に過信しないようにしているとのこと。
これは長きに渡って活躍しそうですね。
追記:SS守備も魅力!
現地2022年9月1日、ガナー・ヘンダーソンはデビュー2戦目にして本職のSSとしてスターティング・ランナップに名を連ね、そしてご覧の動きを披露!SSとして非凡な才能を持ち合わせていることをファンに周知した形となりました。
この日は三遊間へのダイビング・ストップからロケット・アームで1塁に送球したシーンもあったのですが、上記の動画がSSらしい動きでしたので、選びました。それにしても肩が強いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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