ホセ・ラミレス、どこにも行かず!
現地2022年4月6日、新生クリーブランド・ガーディアンズが大きなディールをまとめた模様。クラブの顔とも言えるホセ・ラミレスと契約延長です!現地2022年4月6日時点ではまだ公式情報とはなっていませんが、開幕前とは言え、動向が注目されていただけに「ガーディアンズ、決めたな!」というニュースですね。
J-Ram is staying in Cleveland.@MrLapara, @CleGuardians reportedly agree to a 5-year extension, per @MLBNetwork Insider @JonHeyman. pic.twitter.com/tJMS5TmQvz
— MLB (@MLB) April 6, 2022
契約内容
延長した契約内容はご覧の通りです。
- 5年/$124M(2024-2028)
- フル・ノートレード条項あり
AAV(Annual Average Value)で$24.8Mです。
契約期間は2024年からの5年間。旧契約の情報は以下になりますが、要はガーディアンズはもともとの契約に+5年を追加したという内容です。
こういうケースでは現状の金額を上書くケースが多いですが、今回はプラスということで、ガーディアンズは2023年のクラブオプションを現時点で行使した上にさらに5年延長ということで2028年まで有効となりました。
旧契約
旧契約は以下の通りで、2017年3月サインしたものです。
- 5 年/$26M (2017-21) + 2022-23 クラブオプション
- $0.5714M(2017) / $2.428M(2018)/$3.75M(2019)/ $6.25M(2020)/ $9M(2021)
- オプション行使時はパファーマンスによって、ベースサラリーが$1Mアップ
- 2022: $11Mクラブオプション($2Mバイアウト)→ガーディアンズは2021年11月5日にクラブオプションを行使→$1Mアップのパファーマンスをクリアしたということで2022年は$12Mのベース・サラリーに
- 2023: $13M クラブオプション
ブルージェイズの噂もあったが
ちょうどフレディー・フリーマンがどこに行くか?という頃の噂でしたが、ブルージェイズがホセ・ラミレスの獲得に乗り出していました。
もしもこれが決まればア・リーグ東地区はかなり大変なことになるところでした。ヴラディーミル・ゲレロ・Jr.とホセ・ラミレスがコンビを組む打線ですから。ゾッとする凄まじさです。
確かに3Bが空いていたのです。2021年はマーカス・セミエンがいたので、キャバン・ビジオとサンチアーゴ・エスピナルがシェアしていたような状況でした。セミエンが抜け、2Bにビジオが入り、3Bに・・・というところでしたが、この話は消えました。
ブルージェイズがアスレチックスからマット・チャップマンをトレードで獲得したからです。
マット・チャップマンの加入もア・リーグ東地区のライバルからすればかなりの圧になる訳ですが、ホセ・ラミレスが入るよりよかったかもしれません。
ホセ・ラミレスの実績
ホセ・ラミレスは1992年9月17日生まれの29才(現地2022年4月6日時点)で右投げスイッチヒッター。ドミニカ共和国の出身で、2009年11月にアマチュアFAとして当時のインディアンスとサイン。2011年、18才でルーキー・リーグでプレー。2012年にはクラスAで277-98、打率.354をマークするなど当時から化け物ぶりを発揮。
2013年9月にメジャーにコールアップ。まだ20才という若さのデビューでした。
メジャーでの本格稼働は2014年からで、68試合に出場。打率は.262。2015年は出場機会も増え、97試合に出場するも、打率.219と苦戦しました。
2016年にレギュラーとなり、快進撃が始まります。152試合に出場し、打率.312、OBP .363、SLG .462をマーク。HR11、二塁打46、盗塁22。この年はMVP投票で17位に。
そして2017年と2018年は2年連続でオールスターに出場し、シルバー・スラッガー賞も連続で受賞。MVP投票でも2年連続で3位に入る活躍を見せました。2017年の成績は、打率が.318、二塁打が56、HR29。2018年は打率が.270、二塁打は減って38となりましたが、HRは39。まだ25才のシーズンでした。
2019年は3月に左ひざに自打球を受け、カートで運ばれる怪我に見舞われたこともあり、1年間苦戦しました。129試合で、打率は.255。それでも二塁打は33、HRは23本をマーク。
短縮シーズンとなった2020年は復活。HR17、Runs Scored 45など活躍し、MVP投票で2位、そしてシルバースラッガー賞にも返り咲き。
2021年は、152試合に出場し、打率.266、OBP .355、SLG .538をマーク。HRは36本を放つなど、オールスターにも返り咲きを果たし、MVP投票でも6位に入りました。
- オールスター出場:3度 (2017, 2018 & 2021)
- シルバースラッガー賞受賞:3度 (2017, 2018 & 2020/3B)
- AL Runs Scored 1位:1度 (2020: 45)
- AL 二塁打1位:1度 (2017:56)
- 20HR以上のシーズン 4度 (2017-2019 & 2021)
- 30HR以上のシーズン: 2度 (2018 & 2021)
- 100 RBI 以上のシーズン: 2度(2018 & 2021)
- 100 Runs Scored以上のシーズン: 3度 (2017, 2018 & 2021)
キャリアを通じて、右打席(vs左投手)は1132-330で打率.292、左打席(vs右投手)は2413-657で打率.272。
2016年のカブスとのワールドシリーズではGame5でジョン・レスターからライン・ドライブのHRを放ったこともりましたね。
まさにクラブの顔。ガーディアンズはそもそもエンカーナシオンの放出から始まり、フランシスコ・リンドーアも含めて、いい選手をどんどん手放して行き、ホセ・ラミレスもそうなるのか?と思っていましたが、さすがに彼はキープしましたね。
2022シーズンも楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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