DFAとなった左腕がゲームメイク
ジャイアンツ、強いですね!
あと2週間を切った2021年のレギュラーシーズンですが、そろそろ佳境を迎えつつあります。
現地2021年9月22日、サンフランシスコ・ジャイアンツは、パドレスとの3ゲームシリーズのGame2で、6月5日にDFAとした左腕、スコット・カズミアを起用。途中、危ない場面もありましたが、これが奏功。カズミアは見事にゲームメイクし、優位な試合展開を作りました。後半に追い上げられたものの、打線が投手陣をカバー。パドレスに連勝し、マジック・ナンバーを9にしました。
2021年のスコット・カズミア
ジャイアンツ先発のスコット・カズミア(正確な発音はキャズミアのようですが、ずっとカズミアで慣れている面がありますので、カズミアで通させてください)。
そのカズミアですが、2月にジャイアンツとマイナー契約。そして、5月22日に5年ぶりとなるメジャーのマウンドに復帰。4回を被安打2、失点1と好投したものの、チームが敗れ、敗戦投手になってしまいました。
これで勢いに乗るかと思われましたが、5月29日のドジャース戦では、1回を3失点で降板、さらに、6月4日のカブス戦では、2イニングで2失点と結果が出ませんでした。
DFA→3A→東京五輪
そして、ジャイアンツは6月5日にスコット・カズミアをDFAに。ウェーバーをクリアした(獲得クラブがなかった)ため、カズミアはこのままジャイアンツのマイナーのトリプルAへアウトライト。
その後、カズミアは東京五輪のチームUSAのロスターに入り、東京五輪にも出場しました。
ドミニカ共和国戦で好投
東京五輪でのスコット・カズミアは8月4日のドミニカ共和国戦に先発。5イニングを被安打2、無失点、与四球1、奪三振5をマーク。ERAは0.00。登板したのはこの1試合のみでしたが、結果、試合数が多くなったアメリカにとっては、非常に助かる存在になりました。
復帰後のトリプルAでの成績
五輪後、8月16日にトリプルA、サクラメント・リバー・キャッツへ復帰したカズミアは、8月、9月で3試合ずつ、計6試合に登板。28.1イニングで、被安打25、失点18とあまりいい結果は出ていなかったのですが、そのうち9月の3試合は、16イニングで1勝1敗、ERA 3.94、BB 0、SO17と尻上がりに調子を上げていったことから、今回、再びメジャー契約となったのでした。
カズミア、初勝利ならず
この日のスコット・カズミアは、初回にクリス・ブライアントの3ランダブルで3点の援護をゲット。初回を3人で斬って取り、上々の立ち上がり。2回には95.2mphをマーク!
ランナーは出すものの、4イニングをスコアレスに抑える好投を見せました。
勝利投手の権利がかかった5回裏、先頭のビクター・カラティニに四球を出してから、ヒット、四球でノーアウト満塁のピンチに。ジェイク・クロネンワースを迎え、ここでバスター・ポージーがインターフェアランスを起こしたことで、1点を献上。
スコット・カズミアはここで降板に。またしても勝利投手の権利を目前にマウンドを降りることになったのでした。しかし、この後を継いだカミロ・ドバルがマニー・マチャードを三振に、トミー・ファムを6-4-3のダブルプレーに斬って取り、1失点で凌いだのでした。
タティスJr.が40号
ジャイアンツは6回表、7回表にタイムリーが重なり、5点を追加。8-1とリードを拡げたものの、7回裏にはタティス・Jr.の40号HRなどで3失点。
Fifth #Padres player with a 40 HR season.
— San Diego Padres (@Padres) September 23, 2021
Tenth in @MLB history to do it at age 22 or younger.
And the 15th ever to steal 25+ bases in the same season.
It's a small club, but Fernando Tatis Jr. is in it. pic.twitter.com/uzpzhEDUT6
さらに、9回裏にはタイラー・ロジャースが2失点を喫し、2点差まで追い上げられましたが、なんとか切り抜け、8-6のスコアで勝利しました。
ポージー、5-4
この日、ゲームを牽引したのはバスター・ポージー。チームリーダーが5打数4安打と大いにチームを盛り上げました。
ジャイアンツ、マジック9
実は前日の21日のゲームの方がすごかったジャイアンツ。1-4とリードされていたところを跳ね返し、6-5で逆転勝利。この日、ドジャースがロッキーズと接戦を演じていて、延長10回に勝ち越し、5-4で勝利。敗れると同率首位に並ばれる状況でした。
しかし、22日のゲームでジャイアンツが勝利し、ドジャースがロッキーズに5-10で敗れましたので、ゲーム差は2.0 に。これでジャイアンツのマジックは一桁の9に減ることとなりました。
ジャイアンツ、スケジュールも有利
ジャイアンツは9月半ば以降、パドレスと10試合も組まれていました。22日のゲームはそのうちの6試合目。23日にもう1試合あります。
そして10月1日の最終カードの3連戦もパドレスが相手。非常にハードな相手と偏ったスケジュールが組まれているのですが、24日からはロッキーズと3連戦、28日からはDバックスと3連戦も組まれています。
実は、ジャイアンツはこの2クラブは大のお得意様。Dバックスにはここまで14勝2敗、ロッキーズにはここまで12勝4敗。ジャイアンツとすれば、ここで一気に連勝して、ペナントを決めたいところ。
一方のドジャースは28 日からパドレスと3連戦。ここではパドレスが最後に意地を見せる可能性が大。さらに、最終カードは強敵ブルワーズとの3連戦です。
ジャイアンツは9月中に決めそうな、そんなスケジュール感です。
ビンス・ベラスケス、結果出ず
パドレス先発は、フィリーズから移籍したビンス・ベラスケス。いいピッチャーで大好きなのですが、結果が出ませんね。頑張ってもらいたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント