22才の豪腕クロシェがシーズンエンディングの危機
現地2022年4月1日、ホワイトソックスのブルペンのキーマン的な役割を期待されている左腕のギャレット・クロシェがトミージョン手術の可能性があることをGMのリック・ハーンが記者に明らかにしました。
この話はホワイトソックスがドジャースからOFのAJ・ポロックを獲得し、トレードでブルペンのクレイグ・キンブレルを出したことが発表された直後でした。
カクタス・リーグで途中降板
ギャレット・クロシェは現地2022年3月31日行われたカクタス・リーグのレッズ戦で、6番手として8回裏に登板。セバスチャン・アルモンテを空振り三振に仕留めたまではよかったのですが、直後、クラブのトレーナーに付き添われ、緊急降板していました。
UCLにダメージ
そして、MRIが明らかにしたところによれば、左肘のUCL(Ulnar Collateral Ligament )、 尺骨側副靭帯にダメージがあることが明らかになりました。 UCLに関しては下記記事をご参照ください。
ダメージという表現なので、完全断裂までは行ってないということかと思います(これは筆者の推測)。
セカンド・オピニオンへ
もし完全断裂なら即トミージョン手術という判断になると思いますが、損傷ということでしょうから、まだトミージョン手術が決定した訳ではありません。セカンド・オピニオンを聞いてからの判断になります。
追記:トミージョン手術へ
現地2022年4月2日、ギャレット・クロシェはトミージョン手術を受けることを決断しました。
もしトミージョン手術なら
もし、トミージョン手術が行われたなら、2022シーズンは終了。手術から復帰までリリーバーなら早めの復帰で13ヶ月、しっかりと様子を見るならやはり15ヶ月から18ヶ月くらいはかかるでしょうから、2023年の早い段階まではサイドラインに退くという形になります。
ホワイトソックスのブルペン
ホワイトソックスのブルペンですが、クローザーはリアム・ヘンドリクス、さらに、今オフはアストロズからFAとなったケンダール・グレイブマンを獲得。ドジャースからFAとなっていたジョー・ケリーも獲得していますが、ケリーは上腕二頭筋を傷めたことで調整が2−3週間遅れているので、シーズン開始直後はブルペンに控えることができません。
同じ左腕のアーロン・バマーにかかる期待が大きくなりそうです。本来であれば、左のブルペンにバマーとクロシェがいれば、相当手厚いブルペンではあったのですが、ホワイトソックスはクロシェが離脱した後の穴をどうするのか、注目です。
衝撃のデビュー
ギャレット・クロシェは、デビュー時はかなりの衝撃を与えてくれましたね。
現地2020年6月10日に行われたドラフトで指名された投手が約2ヶ月後にデビューしたのがそもそも驚きでした。
さらに、100mphを連発。驚きましたね。詳細は下記の記事をご参照いただければ、幸いです。
こちらは2020年のデビュー・イヤーの映像です。
2021年のクロシェ
2021年のクロシェは、54試合、54.1イニングに登板。このイニング数で奪三振は65。3勝5敗でセーブはありません。ERAは2.82。SO9は10.8、BBはやや多くて、BB9は4.5となりました。
被安打は43で、失点は22、自責点は17。実はH9が7.0とちょこちょこと安打は許しておりました。対戦打者の成績は、打率.213、OBP .308、SLG .289、BAbipは.303。
なお、ポストシーズンではアストロズとのALDSで3試合に登板。被安打5、BB1を許しただけで、スコアレス投球を見せ、ERAは0.00でした。
2021年のベロシティーは、4シームのアベレージが96.7mph、スライダーが85.2mph、チェンジアップが91.8mphでした。速いですね!!
とにかく、クロシェにとって最適な判断が下されることを祈るばかりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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