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【MLB2022FA】”GG賞捕手”ロベルト・ペレスがパイレーツとサインしたディールについて

気になったロベルト・ペレスの動向

 日本時間2021年12月10日もMLBはロックアウト中で、大きなディールはもちろん行われていません。しかし、マイナーのディールは引き続き継続して行われています。

 本日もロックアウト直前に成立となったディールについて記載したいと思います。ただ、本日のトピックはディールとしては大きくありません。個人的に動向が気になった選手のディールについてです。それがゴールドグラブ賞2度受賞の捕手で、インディアンス(現ガーディアンズ)からFAとなっていたロベルト・ペレス(Roberto Perez)です。

パイレーツと1年契約

 ロベルト・ペレスはロックアウト直前の現地2021年11月30日にパイレーツとご覧の条件でサインしました。

  • 1年/$5M (2022)

 バタバタとしていた時期のサインなので、ひょっとしたらこれになんらかの付随条件が付加されるかもしれませんが、大枠としては上記の内容となりました。

2022年のクラブオプションを行使されず

 ロベルト・ペレスの直前の契約は、4年/$9M (2017-20)。これに加えて 2021年と2022年にクラブプションがついていました。

 2021年は$5.5Mクラブオプションで、インディアンスはこれを行使。

 そして2022年もクラブオプションがついていて、サラリーは$7Mでバイアウトは$0.45Mという内容。現地2021年11月5日、インディアンスはオプションの行使しませんでした。よって、ロベルト・ペレスにはバイアウトの金額$0.45Mが入り、FAのステータスに。

 移籍先を探していたということになります。

ゴールドグラブ賞を2年連続で受賞

 ロベルト・ペレスと言えば、なんと言ってもその守備力。2019シーズンと2020シーズンに2年連続でゴールドグラブ賞を受賞した捕手です。

Cleveland Indians vs Chicago White Sox Box Score: April 13, 2021 | Baseball-Reference.com
Cleveland Indians beat Chicago White Sox (2-0). Apr 13, 2021, Attendan...

テリフィック・アーム

 なんと言ってもすごいのはその肩。まさにTerrific armです。どんなピッチでも2Bへほぼストライクを投げる正確さ。ピッチがワンバウンド、あるいは低めであっても難なく2Bへストライク・スロー。そして恐ろしいまでの球速。

 処理しやすい肩近辺の高さにピッチが来た際には、その時点で盗塁は阻止されたも同然のすごい送球を投げます。

 テレンス・ゴアやビリー・ハミルトンさえもラクラクと仕留めるその肩は彼の大きな魅力です。

 感動すら覚えるこの送球が2021年は一時封印されました。

2021年骨折で一時離脱

 2019年、2020年と2年連続でゴールドグラブ賞を受賞したロベルト・ペレス。この実績をもってインディアンスは2020年終了後に2021年のクラブオプションを行使した訳です。

サイン違いで災難

 ところが、2021年に不測の事態に見舞われます。現地2021年4月13日のホワイトソックスで右手中指を骨折し、60DAY IL入りとなったのです。

 このゲームはインディアンス先発のシェーン・ビーバーがホワイトソックス打線を9回、被安打3、スコアレスに抑える好投を見せたものの、打線の援護がなく、スコア0-0のまま延長戦に突入。

 10回表にインディアンスが2点を奪い、勝ち越しに成功。その裏のマウンドに上がったのが、若きクローザーのジェームズ・カリンチャック。彼のことは非常に高く買っていたのですが、いかんせん強粘着剤の使用を取り沙汰されたのがマイナス点でしたね。

 そのカリンチャックとペレスの間でサイン違いが起こりました。

 ファストボールを要求してサインを出したロベルト・ペレスですが、カリンチャックが投げたのはカーブ。カリンチャックのカーブの大きさは有名ですね。昔のドロップと呼ばれる球種のように一旦浮き上がって、急激に落下します。

 そもそも、4シームを要求していたロベルト・ペレスはこれが高めに抜けたものだと思い、対応しに腰を上げました。ところがカリンチャックが投げたのはカーブで。立ったはいいものの、急激に落下してきたのでした。ロベルト・ペレスは、オートマティック・ランナーが2Bベースにいたため、身を呈して止めざるを得ない状況に。この時に、咄嗟に出たのが右手で、ここに投球が当たり、右手中指を骨折する事態に。その後もゲームに出続けましたが、5月初旬に60DAY IL入り。約1ヶ月間、離脱しました。

 打者や投手、状況によってサインはコロコロ変わるので、こういったことも当然起こってしまいますね。

守備は超一流、しかしバットが物足りない

 このオフにガーディアンズがオプションを行使しなかったのは、ロベルト・ペレスの打撃力が物足りないレベルであったため。

 特に直近2年間はひどく、2020シーズンの打率は.165、2021シーズンは.149。

2022年のガーディアンズの捕手 

 ロベルト・ペレスがFAで抜けた穴について、ガーディアンズはオースティン・ヘッジスをメインに使う予定です。

 なお、ガーディアンズは元レッドソックスのサンディー・レオンとマイナー・ディールでサイン。サンディ・レオンはバックアップ・ロールでベンチで戦況を見つめることでしょう。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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