気になるSSの今の状況は?
FAではないものの、調停ファイナルイヤーで今オフシーズンに移籍が注目されているインディアンスのSSのフランシスコ・リンドーア(Francisco Lindor)。ストーブリーグ開始直後はその動向が多いに注目されましたが、ここのところ、報道上の動きは沈静化。
どうなっているのか、記載していきたいと思います。
むしろ活発化している
今現在の話を記載していきたいと思いますが、情報が表面化していないだけで、どうやら動き自体は活発化しているようです。
2021年リンドーアのサラリーは$25Mレンジ
はじめにフランシスコ・リンドーアの2020年のサラリーですが、1年/$17.5Mでした。
MLSが5.113のリンドーアは上記の通り、調停ファイナルイヤーでこれから2021年のサラリーが決まります。今のところ、調停を避けてサインするとすればそのレンジは$25M前後と言われています。
ムーキーのケースと似ている
調停のファイナルイヤーという点でも、フランシスコ・リンドーアはムーキー・ベッツのケースとよく似ています。レッドソックスは現地2020年1月10日のArbitration Deadline(アービトレーション・デッドライン)で、ムーキーのサラリーを$27Mで決着させました。
そしてサラリー決定後の現地2020年2月9日、ドジャースへのトレードがファイナライズされました。
なお、ムーキーの現契約は現地2020年7月22日に合意した12年/$365M(2021-32)。実支払いの額は上記リンクに記載しています。贅沢税上の計算はあくまで年均等割ですから、ムーキーの2021年のサラリーは$31Mという計算です。
1月15日が一つの目安
2021年のアービトレーションデッドラインは1月15日。フランシスコ・リンドーアはこの日までにトレードを成立させるか、あるいはインディアンスが$25M目安でサインするかが決まります。おそらく昨年のレッドソックスとムーキー・ベッツのように一旦はインディアンスが決着させると思います。
候補
リンドーアのディールは大きな話になりますので、今水面下で色々とやり取りが発生しているようです。
ドジャース
前年からフランシスコ・リンドーアに関心のあるドジャース。ナ・リーグ西地区ライバルのパドレスがブレイク・スネルとダルビッシュ投手をトレードで獲得したことで、かなりお尻に火がついている様相です。
それでもドジャースの場合は、ブルペン強化を図ってほしいところですが、ことフランシスコ・リンドーアに関しては温度が別のようです。高いです。
ドジャースにはコーリー・シーガーという素晴らしいSSがいますが、シーガーが2021年終了後の2022年にFAとなることから、リンドーアをSSとして獲得することも一つのプランとして考慮されているようです。そしてその場合、コーリー・シーガーは1年だけ2Bへ移動。ワールドシリーズMVPを獲得したことで、いかに勝負強いバッターかが証明されたので、そのままFAで放出というのはとてももったいない気がしますが。
なお、ドジャースの2020年の贅沢税上のサラリーの計算は$225.4M 。基準額が$208Mですから、$17Mほど超過。
ただ、これはファイナルではないので、各定額はもう少しお待ちください。
ドジャースのあと2つのパターン
なお、キケ・ヘルナンデス、ジャスティン・ターナーをFAで放出しているドジャースは2Bと3Bスポットを探しているのも事実。フランシスコ・リンドーア補強の他に以下のパターンも考慮しているようです。噂です。あくまで。
トレバー・ストーリーのパターン
トレーバー・ストーリーの現在の契約は2年/$27.5M (2020-21)。2021年の支払いは$17.5Mです。まだFAではないトレバー・ストーリーを獲得するにはトレードが必要。
DJ.ルメイヒューのパターン
そしてFAでヤンキースとの交渉でまだ着地点が見いだせていないD.J.ルメイヒューを3B、あるいは2Bで補強するというパターン。この場合、プロスペクト放出は不要です。
ヤンキース
実はヤンキースもフランシスコ・リンドーア補強のチャンスを伺っているという噂も。
ヤンキースはSSにグレイバー・トーレスがいますが、SSにリンドーア、2Bにトーレスというパターン。ヤンキースの場合、一旦は単年でサインすることも考えられます。ドジャースがムーキーと結んだような翌年からの複数年の契約をするかどうかはまた別として。
インディアンス残留は?
インディアンスがポストシーズンに進出するにはフランシスコ・リンドーアの残留は必要不可欠。SSにプロスペクトをあてがうこともできますが、やはりWARが違います。
やっかいなことにインディアンスのオーナーはサラリー削減がマストという考えを崩していない模様です。よって、$25M前後のサラリーでサインした場合、もう放出というふうに舵を切らざるを得ない状態です。
2020年もトレードの噂がありつつも、リンドーアをキープしたフロントオフィス。頑張ったのですが、さすがに今回ばかりは抵抗してもかなわない状況のようです。
今少し、様子を見てみましょう。大きな話になるかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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