PITからリリース→捕手で即出場
現地2019年8月22日にパイレーツをリリースされFAとなっていた捕手のフランシスコ・セルベリ(Francisco Cervelli)が、現地2019年8月24日ブレーブスとメジャー契約を結びました。
セルベリは24日にサインしたその日即出場。いきなり結果を出しております。
脳震とうで捕手をやめたかったのでは?
フランシスコ・セルベリは2019年は5月25日のドジャース戦を最後にゲームに出ておらず、5月26日に7Day IL、さらに6月4日付けで10 Day ILに延長していました。
原因は慢性的な脳震とう。これは上のリンクで書かせていただいた通りです。
ただ、その後パイレーツ在籍時にこのような動きがありました。
7月24日に10Day ILから60Day ILに。
こうなると、今季の復帰は難しく、よくて3Bか1Bでの復帰を遂げなければこのまま引退という流れかと思っておりました。
ところがこの続きもありました。
パイレーツのマイナーでリハビリ出場
フランシスコ・セルベリはその後、8月11日にパイレーツのダブルAアフィリエイトであるアルトゥーナ・カーブ(Altoona Curve: ペンシルベニア州)にリハビリ出場。1試合で、3打数1安打。捕手での出場です。
さらに、8月13日にパイレーツのトリプルAであるインディアナポリス・インディアンスに昇格。ここでも5試合に出場し、16打数7安打、打率.438、OBP .550、SLG .688と打ちまくり、しかもどの試合でも捕手で出場していたのでした。
一旦は脳震とうもあり弱気になったものの、体も休めたところでどうやらふっきれたようです。実際、体調もよかったのだと思います。
パイレーツはそのまま上げれよかったのにと思いますが、8月22日にリリースしたのでした。おそらくサラリーの問題もあったのでしょう。
FAとなったセルベリは捕手に需要のあったブレーブスとサインしたのでした。
ブレーブスとマッチ
そのブレーブスは8月21日付けで捕手のブライアン・マッキャン(Brian McCann)を左膝けいれんで欠き、10Day IL入り。
ブライアン・マッキャンは膝に関して今まで傷めていたのは右でした。左足に関しては2019年4月にハムストリングス痛でIL入りとなっただけだったのですが、今回のケガで両膝に傷をもつことになってしまいました。激しいポジションですからね。
ブライアン・マッキャンとタイラー・フラワーズは出場試合を分けていたので、マッキャンのケガにより23才のアレックス・ジャクソンを上にあげていたのですが、フランシスコ・セルベリの加入によりアレックス・ジャクソンが再びマイナーとなりました。
仮にセルベリが1Bで復帰したとしてもフレディー・フリーマンがいますから出場は無理でした。そもそも1Bならブレーブスとのマッチはなかったと思います。
なにはともあれ、捕手として出場することになったフランシスコ・セルベリですが、契約日に即出場し、結果を残しています。
セルベリ、デビュー戦で5−3
ブレーブスのナ・リーグ東地区首位の地位を脅かすメッツとの3ゲームシリーズ(シティ・フィールド)の第2戦でセルベリは出場。
2回表の第1打席ではノーアウトランナー1・2塁で2点タイムリーダブルを放ちました。4回表の第2打席では先頭打者としてシングルで出塁。6回表の第3打席は3Bトッド・フレイジャーのエラーで出塁。8回表の第4打席は三振、9回表の第5打席はタイムリーダブル!
なんと5打数3安打、3打点と活躍したのでした。
ビリー・ハミルトンがスキを突く走塁
なお、同じく8月にブレーブスに加入したビリー・ハミルトンが5−5のタイスコアで迎えた8回表のブレーブスの攻撃で、アクーニャの勝ち越しシングルの際、野手の緩慢な動きのスキを突いて2塁からホームイン。これはいい仕事をしました。
ブレーブス、善循環に入っております。
ゲームは9−5でブレーブスが勝利。
P・アロンソがNYMフランチャイズ・タイ
なお、メッツのポーラー・ベアーことピート・アロンソが5回裏に一旦は逆転となる3ランHRを放ちました。今季41号とし、1996年のトッド・ハンドリー、2006年のカルロス・ベルトランが記録した41HRに並びました。
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