MLB 2020ドラフトの注目右腕
シーズン開幕が遅れているMLBですが、現地2020年6月10日-11日に、2020年アマチュアドラフトが開催されます。
今季のドラフトは5巡までの短縮バージョンとなるのはご承知の通りです。
規模が小さくなってしまったとは言え、アマチュアの逸材がどのクラブに指名されるかはやはり興味の尽きないところです。
本日はそんな中、筆者が最も注目している一人にフォカースしたいと思います。
全体1位から2位は野手の見込み
2020ドラフトの全体1位は、アリゾナ州立大学の1B、スペンサー・トルケルソン(Spencer Torkelson/ 20才)でほぼ決まりというのがもっぱらの噂。右投げ右打ち、1B、RFを守ります。1年生(フレッシュマン)の時にNCAAで25HR、2年生時(ソフォモア)でも同リーグ23HRを放ったモンスター。
そして今年の全体順位1位指名はデトロイト・タイガース。タイガースには2020年にデビューを控える投手が3人もおり、投手の素材が豊富。よって、野手指名が濃厚で、注目度から言っても彼にほぼ決まりではないかと思います。
そして全体2位予想はスペンサー・トルケルソンと同様に評価の高い、バンダービルト大学の3B、オースティン・マーティン(Austin Martin 21才)。右投げ右打ち。カレッジ3シーズンの通算打率が.368。金属バットとは言え、やはり逸材です。
全体順位2位の指名はオリオールズです。
投手NO.1ピックはLHPのエイサー・レイシー
そして全体3位でようやく投手が入ってきそうです。何名かのVTRを見ましたが、やはりこの人が投手ではNO.1かと思います。レフティーという点も大きいです。テキサスA&M大学のエイサー・レイシー(Asa Lacy/21才)。
金属バット打線を相手にNCAAでの3年間の通算ERAが2.07。身長は193cmでメジャーの投手としては特別大きい方ではありませんが、良い体格に見え、マウンドでは威圧感があります。ファストボール、カーブともによいです。全体3位指名はマーリンズ。
1〜3位で順位変動ありか?
おそらくこの3名で全体1位から3位までは埋まると思われ、ひょっとしたらタイガースが仕掛けてくる可能性も無きにしもあらずですが、やはりトルケルソンで行くでしょう。
注目したいのは右腕のエマーソン・ハンコック
筆者が注目したいのは、ジョージア大学のエマーソン・ハンコック(Emerson Hancock/ 21才)です。
エマーソン・ハンコックはボールのキレと伸びが非常に良いです。ファストボールの速度は93〜95mphというところですが、数字以上にスピンレートが良さそうですし、Maxは97-8mphをヒット。
投げっぷりの良さに一目惚れしてしまいました。2019年、2年生の時に14スタート、90.1イニングを投げ、ERA 1.99。SO9は9.8、BB9は1.8。
シーズン途中で終了となった2020年は4スタート、24.0イニングでERAは3.75と落ちてしまいましたが、SO9は12.8に上がりました。
カレッジ3シーズンで金属バット相手にHR9が0.7というのも高評価かと思います。何よりいいフォームですし、ぜひ上で活躍するところを見てみたい投手です。
マックス・メイヤーとともにTOP10内に
おそらくハンコックは全体1位から3位までには入らないでしょう。そして投手のNO.1ピックの座もエイサー・ルーシーに譲るでしょう。なぜなら、エイサー・ルーシーは素材として際立っているがゆえに、他に取られたくない心理が働くからです。
ハンコックは右腕としては、ミネソタ大学のマックス・メイヤー(Max Meyer)と競うことになりそうです。よって全体順位は5位か6位の見込み。
【MLB パイプラインの予想順位】
なお、ジョナサン・メイヨー氏でおなじみのMLBパイプラインの上位指名はご覧の通り。
- スペンサー・トルケルソン/1B: タイガース
- オースティン・マーティン/3B:オリオールズ
- エイサー・レイシー/LHP: マーリンズ
- ニック・ゴンザレス/ 2B: ロイヤルズ
- マックス・メイヤー/RHP: ブルージェイズ
- エマーソン・ハンコック/RHP: マーリンズ
- ヘストン・キャースタッド(Kjerstad)/OF: パイレーツ
- ザック・ビーン(Zac Veen)/OF: パドレス
- リード・デートメルス/ LHP: ロッキーズ
- ロバート・ハッセル・3世/ OF/LHP/1B: エンゼルス
ドラフト当日が楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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