HOT STOVE 2020
現地2019年12月10日、ヤンキースからFAとなっていたディディ・グレゴリアス(Didi Gregorius)のディールも決まりました。まさかの単年契約に驚いています。
ディディの契約内容
ディディ・グレゴリアスとフィリーズの契約は1年$14M。詳細な内容はついていません。
エクステンション見込みの単年の可能性
まず、ヤンキースがディディ・グレゴリアスを手放す決断をしたというのも一つの驚きだったのですが、ゲリット・コールをゲットすると決意した時点で贅沢税の関係からもう手放す決意をしたということだったと思います。
また後でフィリーズの贅沢税の状況を記載しますが、フィリーズはザック・ウィーラーと5年118Mのディールを決めた時点で、贅沢税上の残り枠は$10Mを切っていましたので、アンソニー・レンドン、ジョシュ・ドナルドソンへのディールも諦めたということかとも思います。
そして2020年から新監督を務めるジョー・ジラルディはディディがとてもお気に入りの選手だったこともあり、獲得に至った訳ですが、今回は一旦単年でディールしておいて、2020終了後にエクステンションで贅沢な契約に変えましょうという話も出来上がっているように思います。
ディディもTJ後、初のフルシーズンに
またディディ自身も2018年のポストシーズン終了後にトミージョン手術を行い、術後7ヶ月半で現場に復帰するなど十分な準備ができないまま臨んだシーズンで大型ディールには消極的になったのかもしれません。2020年を正念場と考え、臨む決意ではないでしょうか。
ディディ・グレゴリアスの2019年の成績は、82試合、344打席、打率.238、OBP .276、SLG .441、HR 16、RBI 61。途中からの出場にも関わらず、よくRBI を61まで伸ばしたなと思います。ヘルシーなシーズンなら、RBI 80前後、HR 25ほどは期待出来る選手です。
セグラはどうなる?
ディディ・グレゴリアスを獲得したフィリーズはもちろん彼にSSのスポットを用意すると見られます。しかし、そうなると2019シーズンに144試合に出場し、打率.280、OBP .323、SLG .420、OPS +90を上げ、かつて2016年に203安打を放ったこともあるジーン・セグラをどうするのかという疑問が湧きます。
どうやらジーン・セグラとスコット・キンガリーで2B/3Bのどちらかを担当というプランに落ち着きそうです。フィリーズは12月2日のノンテンダーデッドラインで3Bのマイケル・フランコと2Bのシーザー・ヘルナンデスをノンテンダーにしましたので、そのような陣形で挑むようです。
フィリーズの贅沢税
こちらはウィーラーの時に記載した内容とほぼ同じです。ディディの$14Mプラスで現地2019年12月10日時点の40manのサラリーは約$203.1M。$208Mまで残り$4.8Mほどです。
【主要選手の贅沢税上のサラリー】
- ハーパー:$25.3 M
- ウィーラー: $23.6 M
- エアリエッタ: $25 M
- マッカッチェン: $ 16.6 M
- セグラ: $14M
- ブルース: $13 M
- ディディ・グレゴリアス: $14M
- リアルミュート: $11M (予測)
- ロバートソン: $11.5M
- ノラ: $11.2M
- O・へレイラ: $6.1M (DVでサスペンション)
- キンガリー: $ 4M
ディディ・グレゴリアスの活躍に期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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