2試合連続の1点差ゲーム
現地2019年8月13日、レッドソックス@インディアンスのGame2が行われました。レッドソックスにとって大きな記録が生まれた日でもあったのですが、ゲームは接戦。
まずは記録の方から見ていきたいと思います。
ラファエル・デバースが6−6
レッドソックスの2番のラファエル・デバースがこのゲームでとんでもない成績を残しました。6打数6安打、3打点!
- 1回表:ノーアウト3塁でタイムリー・ダブル
- 3回表:先頭打者でシングルで出塁
- 5回表:先頭打者でダブルで出塁
- 6回表:四死球のランナー2人を塁に置き、2点タイムリー・ダブル
- 8回表:1アウトランナーなしでシングルで出塁
- 10回表:2アウト後にダブルで出塁
レッドソックスは1、2、5、6、10回に得点を入れているのですが、2回以外は全てに絡んでいるという。もっとも10回はJBJの勝ち越しHRの後のヒットではありました。
もし筆者が現役ならこの打撃フォームを真似したいくらいに格好いい打ち方ですね。バットを高い位置で寝かせ気味の構えがなんとも格好いいです。
クリス・セール、史上最速で2,000Kを達成
記録とすればこちらの方が大きいのですが、この日先発だったクリス・セールが7回2アウトまで投げて12奪三振を記録。
3回終了時にオスカー・メルカドから上げたこの日5つ目の三振でキャリア通算2,000奪三振を達成。通算1,626イニングでの2,000奪三振は、OBのペドロ・マルチネスが2002年に上げた1,711.1イニングでの達成を85.1イニングも早く達成。現役ではマックス・シャーザーより158イニング早く、カーショウより211.2イニング早く達成しています。すごい!
クリス・セール、おめでとうございます!!
マイク・クレビンジャーが苦心の投球
ここまで書くとレッドソックスの一方的な展開のように思えますが、実際はかなりの接戦。
レッドソックスが1回、2回と1、2番が機能し2点を先制しますが、4回まではインディアンス先発のマイク・クレビンジャーが踏ん張り、2−1というスコア。
インディアンスの1点は4回裏のカルロス・カラスコのソロHRによる1点です。
ただこの日のマイク・クレビンジャーはよくありませんでした。
5回2アウトでマウンドを降りたのですが、103球を費やし、被安打11、失点4、与四球2、奪三振6とかなりしんどいピッチングを強いられました。
CLE、痛すぎた6回の四死球
インディアンスにとって痛かったのは2番手のジョシュ・ジェームスの6回表のピッチング。当たっているデバースの前に四死球で二人のランナーを貯めるというのが痛すぎました。この自滅による2点はやはり最後に効いてきました。
6回表を終えて、レッドソックスが6−1とリード。
F・レイエスがRFへ2ランHR
インディアンスは6回裏、2アウトを取られた後にカルロス・サンタナが四球をもらい出塁。直後、フランミル・レイエスが連日となる一発をまたしても右方向に放り込んで2点を追加。スコアは6-3に。
F・リンドーアが2本のタイムリーダブル
7回裏、インディアンスは先頭のロベルト・ペレスが四球。1アウト後グレッグ・アレンの放った3Bライン際の強いゴロがイレギュラーバウンド。デバースが後ろにそらし1アウトランナー2・3塁のピンチに。セールはネイキンを打ち取り2アウトまでこぎつけますが、つづくフランシスコ・リンドーアにダブルを打たれ、ランナーを二人還され6-5の1点差ゲームに。セールはここでマウンドを降りました。
このまま締めたかったレッドソックスでしたが、この日もリレーに綻びが出ました。9回裏、代わったブランドン・ワークマンがランナーを一人置いてまたしてもフランシスコ・リンドーアにタイムリーダブルを打たれ、ついに6−6のタイゲームに。
素直には行かないと思いましたが、インディアンスも粘り強いですね。
勝負強いJBJ
流れ的にはこのままインディアンスが押し込むのではないかという空気があったのですが、それを跳ね返したのがJBJことジャッキー・ブラッドリー・ジュニア。10回表、1アウトからウィットグレンのチェンジアップを叩き、これが勝ち越しHRに。
思わず2018ALCS Game4を思い出してしまいました。
ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアは守備の人ですが、こういう勝負強いところがあるのでやはり外せない選手ですね。今季14本目のHRです。
レッドソックスが7−6とリード。
10回裏はブルペンに異動となったアンドリュー・キャッシュナーが筆者の心配をよそにカルロス・サンタナ、ホセ・ラミレスに回るターンでヒット1本だけに抑える好投を見せ、好リリーフ。レッドソックスが7−6で逃げ切ったゲームでした。
CLE:F・レイエスに代走
インディアンスは8回裏に先頭のフランミル・レイエスが出塁した際に勝負をかけ、代走を送っておりました。もしもですが、フランミル・レイエスが10回のターンで打席に立っていればアンドリュー・キャッシュナーがここまで平常心で投げられたかどうかわかりませんでした。
このゲームはインディアンスにとっては6回の投手陣の自滅が痛かったです。
レッドソックスは16安打を放ちながら、7得点で残塁が22。今日は5番のアンドリュー・ベニンテンディが5−0で1本でも出ていればもう少し楽に勝てたかもしれません。
ツインズが再び首位に
インディアンスはこの敗戦で72勝48敗。この日、ゲームがあったツインズはブルワーズ戦で1点ビハインドの状況からマーウィン・ゴンザレスが3ランHRを放ち逆転。7-5でツインズが勝ち72勝47敗とし、勝率の差で再びツインズが0.5ゲーム差をつけ首位に立ちました(BOX SCORE)。
イオバルディの先発復帰は?
アンドリュー・キャッシュナーをブルペンに起用する動きやデービッド・プライスの左腕のコブの手術などの影響でレッドソックスは先発を再構築する必要が出てきました。
そこで当初クローザーとして復帰し、実際はリリーバーとなっていたネイサン・イオバルディを再度先発に回すのではないか?と見られていました。
Game3のレッドソックスの先発はイオバルディと見られていたのですが、Game2の8回裏の1アウトから登板。打者二人を見事に封じました。この登板によりネイサン・イオバルディの先発復帰の予定がまた遠のきそうです。
コーラ監督はあと数試合はゲーム後半での様子を見ると思われます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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