リベラを継いだロバートソンがキャリア初打席
こんな嬉しそうな顔でプレーする選手はここ数年で初めて見たかもしれません。いや、これほど、嬉しさがにじみ出た姿でプレーするシーンはこれまででベストかも・・・
カブスの現クローザーで、かつてはマリアーノ・リベラの後継としてヤンキースの後ろを任されたデービッド・ロバートソンが現地2022年6月22日、メジャー14シーズン目でキャリア初打席を経験しました。
嬉しくて仕方ない笑顔
まずは何はともあれ、その模様をご覧ください。いい三振でした。
一瞬だけ二刀流
デービッド・ロバートソンが打席に立ったのは、9回表、2アウトでランナー1塁のシチュエーション。
まずデービッド・ロバートソンは8回裏の3番手のピッチャーとしてゲームインしました。この時点で10-1でカブスが大量リード。
実はこの直前の8回表の攻撃でカブスは三者凡退に終わったのですが、2アウト目で凡退したのが、2番DHで出場していたウィルソン・コントレラス。ナショナル・リーグも今季DHを採用しているのはご承知の通りです。
デービッド・ロス監督はデービッド・ロバートソンをマウンドに上げる際に、DHを解除。ウィルソン・コントレラスを下げて、2番ピッチャー、デービッド・ロバートソンとして起用したのでした。
筆者も9回に本人を喜ばせるサプライズで打席に立たせたのかと思ったのですが、そうではなくそもそも打席に立たせる気満々で起用していたのです。と言っても打順から考えてロバートソンには回らないと踏んでいたのですが。
ロバートソンは8回裏を三者凡退に抑え、9回表の攻撃に。
ちょうど良かった
9回表は10-1のスコアでスタートしたのですが、パイレーツは大量失点していたのもあり、ポジション・プレーヤーのディエゴ・カスティーヨをマウンドに上げました。
ディエゴ・カスティーヨは先頭打者のネルソン・ベラスケスに四球。その後、ヤン・ゴームズとジョナサン・ビヤーを打ち取り、2アウトまでこぎつけていたのですが、シモンズに四球、ヘイワードに死球を与え、満塁とした後、アルフォンソ・リーバスがグランドスラムを放ってしまったのです。これでスコアは14-1に。
ポジション・プレーヤーを相手にHRは避けたいところでしたが、もう打ってしまったものは仕方ありません。ここまで来ると、ラファエル・オルテガは何が何でも次につなぐということで、シングルを放ち、デービッド・ロバートソンの打席になったのでした。
まあ、ないだろうと思っていた矢先の打席となり、ご覧のような笑顔になったのでした。グランドスラムを放った後だったので、投手本業の選手が打席に立ったのもちょうど良かったと思います。
キャリア145SVも初打席
デービッド・ロバートソンは先述したように元はヤンキースの投手。通算652SVのマリアーノ・リベラが2013年に引退。それまでロバートソンはリベラの前のセットアップを任されていたのですが、2014年からヤンキースのクローザーとして活躍。2014年は39セーブ。
2014年終了後にFAとなり、ホワイトソックスへ移籍。ホワイトソックスでは2015シーズンから2017年のトレードデッドラインまで在籍。2015年は34SV、2016年は37SVをマーク。
そして2017年のトレードデッドラインで再びヤンキースへ。ヤンキースに再加入後は主にセットアップを任されました。
2018年終了後に再びFAに。2019-20とフィリーズに在籍しましたが、トミー・ジョン手術となり、フィリーズのゲーム後半のプランも崩れ、残念な2年間に。
2021年は所属が決まらない中、チームUSAとして東京五輪に出場。五輪後、タンパベイ・レイズとサイン。12試合を投げ、ERAは4.50。
2022年3月16日、ロックアウトが明けた後、カブスとサイン。今季は再び華やかなマウンドに上がっったのでした。
このようなキャリアで、まずDHのあるア・リーグにいたこと、そしてユニバーサルDH施行前のナ・リーグにいたものの、ほとんどがトミー・ジョン手術でゲームに出ていなかったこと、さらにゲームに出ても1イニングで交替ですから、ここまで全く打席に立ったことがなかったのです。
勢いのあるPITもゲームが崩れれば・・・
ヤング・タレント達の活躍で一躍陽の目を浴びたパイレーツですが、現時点では打撃が上回るチームですので、この日のように先発が崩れれば、このような展開になってしまいます。
ジャレッド・アイコフの今日の出来は辛かったですね。4.1イニングで10失点です。
現地23日も同じカードです。Game3は僅差で争ってもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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