衝撃の二塁打
おそらくプロのゲームで生まれて初めて見たと言っていいくらいのプレーが出ました。
エンゼルスのリードオフ、デービッド・フレッチャー(David Fletcher)がとんでもないボールを叩き、二塁打にしました。
ヘッドが立ちまくりwww
そのプレーが出たのは現地2020年8月21日、オークランドで行われたエンゼルス@アスレチックス戦の5回表。
ここまでエンゼルスは先発のアンドリュー・ヒーニーが初回にマーカス・セミエンにHRを打たれるなど3点のリードを許し、これからエンゼルスが反撃に移ろうかという状況でした。
アスレチックスのマウンドはマイク・ファイヤーズ。イニングのリードオフとして打席に立ったデービッド・フレッチャーは初球の4シームを見逃して1ストライク。つづいてマイク・ファイヤーズ独特の70mph前半の大きなカーブが2球続き、カウントが1ボール、2ストライクに。
確かに追い込まれてはいたが・・・
たしかに追い込まれてはおりました。
そして4球目。88.7mphの4シームはこれまたマイク・ファイヤーズ独特の抜けた高めのボール。これが175cmのデービッド・フレッチャーの頭より高いボールだったのですが、これを果敢にスイング。
もはや懐かしい表現の「大根切り」を思わせる凄まじいスイングで、ライト線に弾丸ライナーを弾き返しました。これがフェア・ゾーンに転がり、デービッド・フレッチャーは2塁に到達。
すさまじい二塁打を放ったのでした。
執念でチャンスメイクしたデービッド・フレッチャーをアンソニー・レンドンがタイムリーシングルで返し、エンゼルスは1-3とリードを2点差に詰めました。
エンゼルス、再びリードを許す
さあ、これからというところでしたが、5回裏、エンゼルスはアンドリュー・ヒーニーがまたしても捕まり、リリーフのマイク・メイヤーズとともにこの回、2失点。1-5とリードが広がりました。
エンゼルスは6回表に、マイク・トラウトの2点タイムリーで3-5と再びリードを2点差に詰めましたが、反撃もここまで。
アスレチックスのJ.B.ウェンデルケン、T.J.マクファーランド、ホアキム・ソリア、ライアム・ヘンドリクスのリリーバー陣に封じ込まれ、3-5で敗れました。
アスレチックス、ホーム9連勝
アスレチックスはこの勝利で、今季ホーム・ゲーム9連勝とし、シーズン通算19勝目。勝利数はア・リーグトップ。強いですね。
アンダーレイティッド
エンゼルスのデービッド・フレッチャーをあらためて見てみますと、1994年5月31日生まれの26才。右投げ右打ちです。上述させていただいた通り、身長は175cmと日本人選手並み。
ドラフトは2015年のエンゼルス6巡目指名。デビューは2018年6月で24才の時。
2019年に154試合に出場。打率.290、OBP .350、SLG .384でHR6、RBI 49、RUNSは83、BBは55。
守備が素晴らしいのはもとより、上述の通り非常に高い出塁率を誇ります。2019年は173安打を放っています。
下記のYoutuberがUnderrated(過小評価)と言っているように、たしかにもっと評価すべき選手であると思います。
結構、悪球打ちはありました
さて、過去にどんな悪球打ちがあったのか調べたのですが、よく見させていただくMade the cutさんが見事に編集してくれている動画がありました。
ただ、どうでしょうか?地面からの高さというよりは頭からどれだけ出ているかということを考えた時、やはり今回のデービッド・フレッチャーの悪球打ちは群を抜いているのではないか?とも思っております。
今回のデービッド・フレッチャーの二塁打は珍プレーに入れていいものか、はたまた好プレーにカテゴライズすべきか。
選手に敬意を表するスタンスを取っている当ブログとしては、実際に結果を出しているのですから、好プレーに入れないといけないとは思いつつも、やはり珍しいという意味で珍プレーに入れさせていただくことにしました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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