2022シーズンが開幕!
現地2022年4月7日、いよいよ2022年シーズンが開幕致しました。
おめでたいことです!ロックアウトが長引き、2022シーズンはどうなるのかと思いましたが、少し前のメジャー・リーグの開幕の時期とほぼ同じタイミングになりましたね。1週間遅れた分、選手たちはダブルヘッダーが組まれてそれはそれで大変なスケジュール感になるのですが、とにもかくにも開幕して何よりです。
パドレス@ダイヤモンドバックス戦が行われたチェイス・フィールドには、オープニングを待ちわびたファンが35,508人も詰めかけ、開幕戦を楽しんでおられました。
2022開幕戦は2試合中止、1試合がディレー
この日はニューヨークで行われる予定だったレッドソックス@ヤンキース戦、ミネソタで行われる予定であったマリナーズ@ツインズ戦が天候不良のため、中止に。そしてワシントンD.C.で行われたメッツ@ナショナルズ戦も雨のため3時間遅れてスタートしました。よって、もともと行われる予定であった9試合ではなく、7試合の開幕ということに。
ダルビッシュ投手が熱投
熱戦が繰り広げられたオープニング・ゲームは、日本人投手が2人も開幕投手に輝きました。エンゼルスの大谷選手とパドレスのダルビッシュ投手ですね。
ダルビッシュ投手はまさに熱投。丁寧な投球で素晴らしい内容を見せてくれましたので、それをまずは取り上げてみたいと思います。
相棒はオースティン・ノラ
開幕前日に相棒のビクター・カラティーニがブルワーズに移籍することとなったダルビッシュ投手。
注目のマスクはスプリングトレーニングでもコンビを組んだオースティン・ノラでした。打順は1番。
Your first #Padres lineup of the 2022 season!#OpeningDay pic.twitter.com/U5DvrxO9MX
— San Diego Padres (@Padres) April 7, 2022
パドレスのOpening Day Roster
ちなみにパドレスのOpening Day Rosterは以下の通りでした。5月1日までは28名です。
- RHP (11): オースティン・アダムス、ナビル・クリスマット(Nabil Crismatt)、ダルビッシュ有、ハビー・ゲラ、ピアース・ジョンソン、ディネルソン・ラメット、ニック・マルチネス、ジョー・マスグローブ、クレイグ・スタメン、ロバート(ロベルト)・スアレス、スティーブン・ウィルソン
- LHP (4): ティム・ヒル、ショーン・マナエア、テイラー・ロジャース、ブレイク・スネル
- C (2): ホルヘ・アルファーロ、オースティン・ノラ
- INF (7): C.J.エイブラハムス(Abrams)、マット・ビーティー、ジェイク・クロネンワース、Ha-Seong Kim、マニー・マチャード、ルーク・ボイト
- OF (4): ホセ・アゾカー(Jose Azocar)、トレント・グリシャム、ウィル・マイヤーズ、ジュリクソン・プロファー
CJ・エイブラハムも入りましたね。フェルナンド・タティス・Jr.がいないので出すなら今しかないと思っていたのに、スタートに名を連ねていなかったので、おかしいな?と思っていたのです。
6回を投げきり、ノーヒットで降板
ダルビッシュ投手は立ち上がりから丁寧な投球を見せてくれました。1回、3回、4回、6回にそれぞれ1つずつ四球を出したものの、ぎりぎりのところを狙った攻めた四球だったと思います。三振が少なめで3つ。この日は勝ちにこだわったのではないか?と思います。
6回、92球を投げきり、ベンチでは新監督のボブ・メルビンに称賛され、マウンドを降りることに。
Dバックス打線をノーヒットに抑える熱投でしたね。
パドレス、打線が苦戦
Dバックスの先発はマディソン・バンガーナー。3回表に先頭打者に四球を与えた後、2アウトまでこぎつけたものの、マチャード、クロネンワース、ボイトに連続四球を与えて押出しで1点。バンガーナーはこのイニングでマウンドを降りました。
4回表、Dバックスのマウンドにはルーク・ウィーバーが上がり、この回も2アウトまでこぎつけていたものの、オースティン・ノラにシングルを許し、追加点。パドレスが2-0のままゲームが進みます。
Dバックスは6回表に、オリバー・ペレスがマウンドに上がり、3人でピシャリと抑えています。さすがのベテランですね。
ピアース・ジョンソンが落ち着かせる!
ダルビッシュ投手降板後、パドレスのマウンドには強心臓のティム・ヒルが上がりましたが、いきなり、ペイビン・スミスにシングルを打たれ、リレーでのNO-NOはここで途絶えました。2アウトまでこごつけ、セス・ビアーにシングルを打たれたところで、ピアース・ジョンソンにスイッチ。
ピアース・ジョンソンは、クーパー・ハメルに四球を出し、スコアリング・ポジションにランナーをすすめるも、ヘラルド・ペルドモを三振に斬って取り、チェンジ。
ピアース・ジョンソンは8回のマウンドにも上がり、打者3人で斬って獲り、ゲームを落ち着かせます。パドレスは9回表にランナーを一人だすも、無得点。ゲームは2−0でパドレスがリードしたまま、9回裏に。
ロベルト・スアレスが登板するも・・・
ボブ・メルビン監督はクローザーに、阪神から移籍したロベルト・スアレスを起用。スプリングトレーニングのラスト2ゲームでは完璧な投球を見せていたので、いい舞台を用意されたのでした。
ところが、スアレスは明らかに平常心を見失っているような投球。力みばかりが目立ち、ストライクが入りません。先頭のクリスチャン・ウォーカーにはストレートの四球。しかもはっきりとそれとわかるボール。
次打者のペイビン・スミスにも、3-1カウントから四球。コーチがマウンドに行き、一旦は落ち着き、カーソン・ケリーを2球で追い込んだまではよかったものの、フィニッシュが決まらずに、結局、チェンジアップが外れ、死球を与えてしまいます。
クレイグ・スタメンが間に合わず
恐らくボブ・メルビンはスアレスの1人めの投球を見て、これはだめだと判断し、ブルペンには指示を出していたはずです。すぐに変えたかったのでしょうが、クレイグ・スタメンが出来上がるのを待つ必要があり、それがすぐに変えられなかった理由かと推測します。
緊急登板となったクレイグ・スタメンは、セス・ビアーに対し、ワイルド・ピッチでまずは1点を献上。これで2-1。
その直後の2球目。ナックル・カーブが甘いところに入ったところを、RFスタンドに放り込まれ、ジ・エンド。逆転サヨナラ3ランHRでDバックスが4−2のスコアで勝利したのでした。
パドレスにとってはまさかの展開で勝利を掴み損ねたというオープニング・ゲームとなりました。
立ち直れ、スアレス
あまりにも悲惨なデビュー戦となったロベルト・スアレス。
非常に緊迫した展開でバトンを渡され、さすがにデビュー戦としては平常心でいられなかったと思います。スアレスは、31才とベテランですが、2015年にトリプルAレベルのメキシカンリーグで投げ、2016年以降は、NPBでソフトバンク(2019年まで)、阪神(2020-21)と、これまでメジャーのマウンドを踏んだ経験がありませんでした。
たとえば、ピアース・ジュンソンの場合、2019年に阪神で投げる前は、カブス、ジャイアンツとメジャーのマウンドを経験済みです。
念願かなったメジャーのマウンドで平常心でいなさいという方が難しい話かもしれません。打線も9回表にもう1点入れておけばもう少し、緊迫度合いも緩んでいたかもしれません。
1戦ずつ良い実績を積み重ねてチームメイトの信頼を得るしかありませんので、前を向いて頑張ってもらいたいですね。真面目な正確も今回ばかりは悪い方に行ってしまいましたね。阪神時代のあの100mphはメジャーのバッターと雖も、そうそう打てませんので、自信を持ってもたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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