カブス、今オフ初めて目立った動きも
現地2020年1月29日、今オフ、なかなか動かなかったシカゴ・カブスがようやくメジャー契約を結びました。と言っても大型補強ではなく、ゲームの隙間に機能する、仕事が出来る実務家の獲得といった趣きです。
カブスはダイヤモンド・バックスからFAとなっていたOFのスティーブン・ソウザ・Jr.(Steven Souza Jr. )とブルワーズからFAとなっていたRHPのジェレミー・ジェフレス(Jeremy Jeffress)を獲得です。
スティーブン・ソウザ・Jr.のディール
まず外野手のスティーブン・ソウザ・Jr.とのディールですが、現地2020年1月28日に、1年$1Mでサインしています。
パフォーマンス・ボーナスあり
非常に少額と言わざるを得ませんが、一応打席数とアクティブ・ロスターの日数に応じてパフォーマンスボーナスもついています。
- 200 PA→$50K
- 250 PA→$75K
- 300 PA→$125K
- 350 PA→$150K
- 400/450/ 500 PA達成ごとに:$0.2Mずつ
- アクテイブ・ロスターの日数30試合ごとに:$0.2Mずつプラス
痛々しかった2019開幕前の怪我
スティーブン・ソウザ・Jrは2019シーズンの開幕直前の3月26日に大きな怪我を負いました。スプリングトレーニングのゲームでホームインした際に膝がショッキングなほどに抜けたような状態になり、そのまま膝を抱えて悶絶という状態に。
診断の結果、左膝のACL(前十字靭帯-ぜんじゅうじじんたい)とLCL(外側側副靭帯-がいそくそくふくじんたい)の断裂およびPCL(後十字靭帯-こうじゅうじじんたい)の部分断裂、さらに後嚢(こうのう)破裂という痛々しさ。
結局、シーズンエンディングとなり2019年はゲームに出ませんでした。
2018年からDバックスへ
もともとDバックスに移ったのは2018年2月。三角トレードでレイズから移籍しました。
もともと怪我の多い選手でもあります。というのもプレーがまさにエキサイティング。つねにトーナメントで戦っているような印象を与える激しいプレーが売り物の選手です。
ルーキー時代の大ファインプレー
スティーブン・ソウザ・Jrと言えばもうこのプレーが有名です。ルーキー・イヤーの2014年、この時はナショナルズに在籍していました。シーズンも終盤の9月28日、ジョーダン・ジマーマンが9回2アウトまでノーヒッターを継続。あとアウト一つで記録達成というタイミングで、当時マーリンズにいたクリスチャン・イェリッチの放った当たりは左中間の深いところへのライナー。これで記録が途絶えたと誰もが思った瞬間、ルーキーのソウザ・ジュニアがダイビングキャッチ。ジョーダン・ジマーマンに投手の勲章、NO-NOをプレゼントしたのでした。このプレーはホントに素晴らしかったです。
2017年には30HR
レイズ時代の2017シーズンには148試合に出場。打率.239、OBP .351、SLG .459に加え、HR 30を記録。打点も78。盗塁も18個決めています。怪我がなければ本当に素晴らしいプレーヤーなのです。
2020シーズンは30才。ひょっとするとカブスの外野を引っ張る存在になるかもしれません。期待したいですね。
もうひとりのディールです。
ジェレミー・ジェフレスのディール
カブスは元ブルワーズのリリーフエース、ジェレミー・ジェフレスとも契約。ジェフレスとの契約はもっと渋くて、1年$0.85M。一応、$1Mになるように$0.2のパフォーマンス・ボーナスがついています。
ジェレミー・ジェフレスは2019年9月1日にブルワーズからDFA、その後リリースされました。リリース後はそのままシーズンエンドとなっていて、このまま引退の可能性もあっただけにカブスという良いクラブに決まりよかったと思っています。
復活のシーズンへ
2019シーズンは肩痛発症から始まり、48試合、52.0イニング、3勝4敗、ERA 5.02に終わりましたが、コンディションさえ良ければまだ32才のシーズンですのでよい働きが出来ると思います。
筆者としてはリグレーで“JJ’s Bread & Butter”が開店出来ることを祈っています(詳しくは上のリンクを)
お読みいただき、ありがとうございました。
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