2020年で契約終了
現地2020年9月16日、リグレー・フィールドで行われたインディアンス@カブス戦でジョン・レスター(Jon Lester/ カブス)が先発。
5イニングを被安打4、失点2、与四球1、奪三振1、被本塁打1でゲームメイクに成功。勝ち星はつきませんでしたが、チームの勝利に貢献しました。
- BOX SCORE (CHC 3, CLE 2) F/10
直近2試合でナイスピッチング
ジョン・レスターはこの日で今季10度目の先発。ここまで2勝2敗、ERA 4.91。
開幕4試合目まではERAが2.74と好調だったのですが、5試合目となった8月21日のホワイトソックス戦で本塁打を4本浴びて炎上。4回途中で自責点8を喫し、ここからERAが悪化しました。
その後、9月1日のパイレーツ戦、9月6日のカージナルス戦でそれぞれ自責点5。ERAは最大で5.80にまで悪化。
しかし、9月11日に登板したブルワーズ戦では、6回を被安打3、無失点に抑える好投を見せ、そしてこの日のインディアンス戦でのゲームメイク。ERAはま4.91と高いですが、直近2試合は非常に良い傾向です。
ファイナル・リグレー(おそらく)
ジョン・レスターはこの日のインディアンス戦がおそらくリグレー・フィールドでの最後の登板に。
最後のリグレーになる理由
まず日程ですが、カブスは現地17日がOFF。18日からリグレーでツインズとの3連戦が予定されていますが、18日はカイル・ヘンドリクス、19日はノーヒットノーランを達成したアレク・ミルズ、20日はダルビッシュ投手が登板予定。
その後は、パイレーツとの4連戦が控えていますが、ロードでのゲーム。そしてレギュラーシーズン最後のシリーズとなる25日からのホワイトソックス3連戦もロード。よって、まずレギュラーシーズンではこれがリグレー・フィールド最後の登板となったのは事実です。
ポストシーズンもおそらくロード
ナ・リーグセントラルのタイトルを獲りそうなカブスはもちろんポストシーズンに出場。ワイルドカード・シリーズではホームのりグレーでの3連戦が予定されていますが、ここはカイル・ヘンドリクス、アレク・ミルズ、ダルビッシュ投手のいずれかが務めそうです。そして2戦先勝なので連勝すれば、レスターの登板はないでしょう。
DS
ホームとロードが2−2−1となるNLDSでは、ローテーションの関係でひょっとしたら、1戦目、2戦目でレスターが投げる可能性もありますが、ホームでの登板に当たるかは微妙。これはLCSも同じです。
WS
ワールドシリーズで、カブスがALの対戦相手に勝率が劣るようであれば、3−5戦のいずれかでリグレーで投げる機会は出てきそうですが、あくまでWSに進出してのお話。
よって、最後のリグレーになったかもしれません。
契約のお話
ジョン・レスターは2014年12月に、カブスと6年$144M(2015-2020)の契約を結びました。今季がそのファイナル・イヤー。2021年はミューチュアル・オプションで双方合意のもと更新で、そうなった場合、サラリーは$25M。今季36才のジョン・レスターとは更新しないと見る方が一般的かと思います。
更新しない場合のバイアウトは、$10M。文句なしの更新の条件は2020年に200.0 IPですが、仮に37%(162試合相当)と計算すると74.0 IP。今季はこのゲームが終わった時点で51.1 IP。残り2試合で10イニングに達しても74.0 IPには及びません。
カブス2021年問題
なお、カブスは2021年終了後に、クリス・ブライアント、カイル・シュワーバー、ハビアー・バイエス、アンソニー・リッゾがFAです。そこを見据えてもやはりレスターとの契約はなさそうです。
レスター、最後はボストン?
最後はボストンで投げたいということを言っていたジョン・レスターですが、ボストンの場合、やはりサラリー次第でしょうか。万が一、$7M前後でサインできるならあり得るかもしれませんね。
通算成績
ジョン・レスターの現地2020年9月16日時点での通算成績は、15シーズン、192勝110敗、ERA3.59。
レッドソックスで9シーズン在籍し、110勝63敗。カブスでは6シーズンで76 勝43敗、アスレチックスで6勝3敗です。
カブスであと2つほど勝ち星を伸ばせるでしょうか。
最後の最後まで改善を試みる真摯な姿勢は素晴らしいですね。
名言
最後にジョン・レスターの名言を書いておこうと思います。筆者はこれが大好きです。
これはロブ・マンフレッド・コミッショナーが時短を実現するためにピッチクロックの導入を試みようとしている際に発した言葉。
「導入しても野球は野球で、6-5のゲームなら3時間30分かかるし、2−1のゲームなら2時間50分で終わるよ。」
マンフレッド・コミッショナーはまったく野球をなんと心得ているのか、理解に苦しむところがあります。彼のコミッショナーとしてのテーマの一つが時短で、それはそれで他競技や他の余暇との競争で必要なことでもあるのですが、野球の良さを奪う点も多々あります。そこに真理をついたレスターの言葉。なかなか良かったです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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