「超」がつくスペシャリスト
本日はMLB.com内でも扱いが小さい(というか、ほぼない)、非常にマニアックな話題です。しかし、もしこの選手がポストシーズンに出場すれば、かなりの脚光を浴びる可能性が大。よって、早いうちにこの選手のことを知るのは、MLB通として鼻高々になれる可能性があります。
カブスがポストシーズンの戦力でで獲得
現地2018年8月16日、カブスがトレードである選手をCash Consideration (金銭)で獲得しました。その選手は足のスペシャリスト!
足に特化しているが故に、出場機会も少なく、しかも今季はメジャーに上がっておりません。
打率.000(2018年8月16日時点)
さらに言うと、2014年デビューでメジャー4年のキャリアを有しながら、HRはおろか、ヒットもなしの打率.000!の選手。
こんな選手がいるのか!と筆者も驚いたんですが、いるんですね。
DR!?
カブスがこの選手を獲得したのは、ずばりポストシーズンの大事な局面での盗塁のみ。制度的にありませんが、DHならぬ、DR(Designated Runner)的な位置づけで、代走のみの起用で獲得したと言っていいでしょう。
その名はテレンス・ゴア!
その選手の名前は、テレンス・ゴア(Terrance Gore #12)。27才の右投げ右打ちの外野手です。
韋駄天ぶりは下記のVTRでおわかりいただけると思います。スタートもいいです。現メジャーの俊足選手、ビリー・ハミルトン(Billy Hamilton)、ジャロッド・ダイソン(Jarrod Dyson)、デリーノ・デシールズ(Delino DeShields)らと同じくらいか、ひょっとしたら彼らよりも速いかもしれません。
こんなシーンでの登場に期待
カブスが狙うのはこんなシーン。2004年のALCSで現ドジャース監督のデーブ・ロバーツが成し遂げた伝説の盗塁。スタジアム中の誰もが盗塁があるとわかっていながら敢行し、セーフになったあの盗塁です。
テレンス・ゴアにこんなシーンが与えられれば面白いことになりそうです。
通算打率.000の選手を40manロスターに入れて、なおかつ25人のACTIVE ROSTERに入れるのは誰かを外さないといけない訳ですから、首脳陣としてはとても勇気のいることですが、カブスは然るべきときに、テレンス・ゴアをACTIVE ROSTERに入れると思われます。
どうなるか、ちょっと見ものでもあります。
なお、現地2018年8月16日、カブスはジョン・レスターの好投で1−0でパイレーツに勝利し、シーズン70勝目を達成しています。
本日もお読みいただき、ありがございました。
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