ストーブリーグ噂 for 2020
現地2019年11月15日の情報です。
日本時間2019年10月29日に海外FA権行使を宣言し、MLB挑戦を発表した西武の秋山翔吾選手に複数クラブが熱視線を送っています。
現地2019年11月11日から始まったアリゾナのスコッツデールで開かれていたGMミーティングも14日にクローズとなり噂が出てきました。
秋山選手にカブス、Dバックスが関心
”The Athletic”によれば、カブスがエブリデーCFを強く探しており、秋山選手がその候補の一人だと伝えています。
カブスの事情
これには2016年のワールドシリーズ制覇のオフにCFのデクスター・ファウラー(Dexter Fowler)をFAで失ったカブスは以降、CFの安定に苦労してきたという背景があります。
2019年はアルバート・アルモラ・Jr.が中心
2019年はアルバート・アルモーラ・Jr.が125試合を守り、ゲーム途中の守備位置変更も合わせると、イアン・ハップが13試合、ジェイソン・ヘイワードが84試合、その他ニコ・ホーナーとトニー・ケンプがそれぞれ1試合を守ったという状況でした。
しかし、アルバート・アルモラ・Jr.の成績は打率.236、OBP .271、SLG .381、HR 12、RBI32と今ひとつ決め手に欠けました。
ジェイソン・ヘイワードもいるが
打席数が550を超え、2019年終了後もオプトアウト条項が残っていたジェイソン・ヘイワードがカブスに”Stay”を決め、一応CFの候補はおります。
カステヤーノスがFA
カブスのOFはLFはカイル・シュワーバーで決まり。RFはトレードデッドラインで獲得し、大いに貢献したニコラス・カステヤーノスと行きたいところでしたが、FAとなりました。よって、一応ジェイソン・ヘイワードがRFに納まれば$23Mのサラリーも使いようがあります。
秋山選手がフィット
残ったCFスポットに「インパクトのある選手を」と考えた場合にNPBで直近3年間はずっと3割をキープ、HRも20本以上を放ち、.390以上を誇るOBPの実績をもち、守備もよく、足も速い秋山選手に強い関心を示しているということになっています。
Dバックスも
そして秋山選手に関してはDバックスも強い関心を示しています。
DバックスにはCFがいるが
2019年のDバックスのCFを主に守ってきたのは元ロイヤルズの韋駄天のジャロッド・ダイソン。103試合を任されました。彼は今季、打撃が化けました。と言ってもロイヤルズ時代のイメージと比較すればという数字で、打率.230、OBP .313、SLG .320、HR 7、RBI 27、Run 65。そのダイソンは今オフ、FAとなりました。
そしてなんと言ってもDバックスにはMVP投票で4位に入ったケーテル・マルテがおります。CFを96試合を任されました。
ケーテル・マルテを2Bに
Dバックスが秋山選手に熱視線を送っているのはやはりCF候補として。ケーテル・マルテのスポットに無理だと考えてしまいそうになりますが、ケーテル・マルテは2019年、2Bで83試合を守っております。つまりもともと内野手で守備がよいため、ユーティリティ的な存在としてCFスポットを任されていたのでした。
ケーテル・マルテを2Bに固定して空いたCFスポットに秋山選手をという算段のようです。
その他の候補
日本のメディアによれば、その他にレッズ、パドレス、ロイヤルズ、メッツも関心を寄せているとのこと。
秋山選手は海外FA権取得
各クラブが秋山選手に魅力を感じるのは、海外FA権の資格であるNPB在籍期間9年間を満たしているということ。
プロフェッショナルな選手がこの権利を取得出来ると、クラブは無制限にオファーが可能となります。
しかもポスティング費用(リリース・フィー)も不要でなお且つ、インターナショナル・ボーナス・プール枠の金額を減らす必要もありません。
よってコスト的にもダイレクトに秋山選手との契約のみを考えれば良いのでとても気が楽なのです。
この点が筒香選手、菊池選手と違うところです。おそらく二人よりは先に結論が出るのではないでしょうか。
International Free Agency — Asia (Professional)
ということで、カブスとDバックスはかなり熱が高いので、早めに実現しそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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