チャド・クール、ナイスピッチング!
現地2022年6月27日、ロッキーズのチャド・クールがドジャースを相手に3ヒッター、コンプリート・ゲーム・シャットアウトを達成!3安打完封です。
ヒッターズ・パークで有名なクアーズ・フィールドにおいて、しかも相手はドジャース打線。これは素晴らしい投球でした。
投壊のロッキーズに朗報
ロッキーズは4月は12勝9敗と勝ち越し。開幕して10試合ほどはその打撃力で、ナ・リーグ中地区をリードしていました。
打撃は本当に好調で、現地2022年6月27日終了時点においても、チーム打率で行けば、.260と1位のレッドソックスの.261を脅かす勢い。安打数663もレッドソックスに次いで2位。ただ、得点はMLB13位の329得点。打率と結ぶついていないので、長打を含め効率よく攻撃できていない点もあるのですが、打撃自体は良いのです。
しかし、ゲームを重ねるにつれて、明るみになってきたのが投手力の弱さ。チームERA 4.87はMLB27位で、30クラブ中ワースト4位。
スターターのERA 4.96はMLB26位。これでもこの日のチャド・クールの成績が入ってこの数字です。リリーバーのERA4.72でMLB28位でワースト3位。いずれもレッズが悪すぎて辛うじてワーストになっていない状態でもあります。
つまり、バランスがかなり悪いのです。このような状態なので、春先の調子の良さもすぐに吹き飛んでしまい、現地2022年6月27日を終えた時点で32勝42敗でナ・リーグ西地区の最下位。ただ、借金10は他の地区の最下位と比べると断然、上の数字です。
そんな状態ではありますが、この日のチャド・クールの投球はクラブに良い雰囲気をもたらすのに十分な投球でした。
チャド・クール、3ヒッター!
この日、チャド・クールは5回までドジャース打線を1安打に抑え込む好投。2本目は7回表にようやくフレイジャー・フリーマンが1本、シングルを放ったのみ。
ただ、さすがに9回表に試練が訪れ、先頭のギャビン・ラックスが二塁打を放ち、出塁。最後の最後にスコアリング・ポジションにランナーを背負う投球となりました。
しかし、チャド・クールはトレイス・トンプソンから三振を奪い1アウト。つづくトレイ・ターナーは3Bゴロに仕留めて2アウト。このアウトは3Bのライアン・マクマホンの超のつく強肩でアウトにしました。
そして最後はフレディー・フリーマンをCFライナーに仕留めて、見事にコンプリート・ゲーム・シャットアウトを成し遂げたのでした。
なお、この日出たドジャースの3安打のうち、2本がギャビン・ラックスでした。あとの1本は上述の通り、フレディー・フリーマンでしたから、最後の最後に厄介なターンに当たったのですが、見事にかわしましたね。
冴え渡ったシンカー
チャド・クールはMLB内では軟投派のカテゴリーに入ると思います。この日のファストボールはほとんどがlow-90mphで、91-93mph。MAXは94.8mph。
そのファストボールは全てシンカー。4シームも中にはあったかもしれませんが、おそらくシンカーのみです。
そして86-88mphほどのスライダーと85mphほどのチェンジアップの組み合わせ。
ドジャース打線は微妙にずらされた感じで、三振は5つのみ。これはチャド・クールが真骨頂でしょう。
球数は9回を投げて102球。いかに効率よく打ち取ってきたか!ということでもありますし、なんと言ってもゾーンで勝負したということですから、度胸満点でしたね。
チャド・クールはこの勝利で5勝5敗。このままいい投球を続けてもらいたいですね。
クリス・ブライアントが復帰
なお、腰痛で今季2度も10Day ILに入っていたクリス・ブライアントがこのゲームから復帰。4打数1安打を放っています。
ホセ・イグレシアスに今季初HR
なおロッキーズ打線は、1回裏にC.J.クロンのタイムリー、2回裏にはエリアス・ディアスにタイムリーが出て序盤に2点を先制。
さらに6回裏にはホセ・イグレシアスに今季第1号の2ランHRが出て、4-0のスコアでドジャースに勝利しました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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