モリーナ、1モア・シーズン
Back for his 18th season.
— MLB (@MLB) February 9, 2021
Yadier Molina is reportedly returning to the @Cardinals on a one-year deal, per @JonHeyman. pic.twitter.com/GuKonZhJGe
カージナルスとの3年/$60M(2018-2020)の契約が終了し、FAとなっていたヤディアー・モリーナ(Yadier Molina)。スプリングトレーニング開始まであとわずかと迫った現地2021年2月8日、ついにディールが成立。
カージナルスと1年で再契約となりました。
契約内容
- 1年/$9M(2021)
今回のディールはもうオプションなどはつかない模様です。
下記のリンクは2020年5月に書いた記事ですが、モリーナは2019シーズン終了後にカージナルスはあと2年いてもらたいはずだと語っていました。2020年終了後の延長の話がなく、少しやきもきしていたタイミングでの心情吐露です。
今回、思うような形のエクステンションではありませんでしたが、結果的に2021シーズンまでカージナルスでプレーすることとなりました。
カージナルス一筋の考えが揺らいだこともあったヤディアー・モリーナ。もしもコロナ禍でなければ他クラブからショート・ターム・ディールがオファーされていたかもしれません。
しかし、この状況ではヤディアー・モリーナの高いサラリーに手を挙げるところはなく、もうカージナルスへの再契約しかない状況でした。
2021年7月で39才
1982年7月13日生まれのヤディアー・モリーナは、4月1日の開幕時点では38才ですが、7月の誕生日で39才となります。
2021年は18シーズン目。
偉大な捕手の後継
輝くばかりのアウォードを獲得してきたヤディアー・モリーナですが、今回のディールでは26才のバックアップロールのアンドリュー・キズナー(Andrew Knizner)へのメンターとしての役割も担うことになりそうです。
バスター・ポージーのいるジャイアンツ、そしてヤディアー・モリーナのいるカージナルスはその存在だけで相手チームにプレッシャーを与えるという大きなメリットも持ちながら、後継が育たないというデメリットも抱えてしまいます。存在が偉大過ぎて若手がゲームに出る機会がどうしても少なくなってしまうのは偉大な選手がいるクラブではどうしても起こりがちなことです。
ヤディアー・モリーナはまだまだ第一線でやりたいでしょうが、2021年は出場機会は減ると見た方がいいかもしれません。
とは言え、カージナルスはノーラン・アレナドを獲得し、2021年は非常に充実した戦力。
ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナドが打撃陣を牽引し、チームに勢いが出てくれば、当然勝ちにこだわりたいゲームも増え、そうなるとベンチもモリーナを起用し続けるでしょう。
勝ちながら、どのようにして後継を育てるのか、ここは注目ポイントでもありますね。
良いシーズンを過ごしてもらいたい
ヤディアー・モリーナにはとにかく2021シーズンを怪我なく、最高のシーズンにしてもらいたいと思います。
- オールスター:9度出場 (2009-2015、 2017-2018)
- ゴールドグラブ賞:9度受賞 (2008-2015、2018)
- シルバースラッガー賞:1度 (2013)
- 20HR以上のシーズン:2度(2012、2018)
- ワールドシリーズ制覇:2度(2006: vs DET、2011 vs TEX)
- Caught Stealing %: 最高で64.1% (2005年)※いわゆる盗塁阻止率です。
- 通算(2020年終了時点):
- 2025試合出場、打率.281、OBP .333、SLG .404
- HR 160、RBI 932、安打数 2001
ビリー・ハミルトン、ディー・ストレンジ=ゴードン、アレックス・ゴードンらをラクラクとアウトにしてきたこの動きは何度見てもしびれます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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