ゲーム序盤で勝負決定
現地2019年9月29日、レギュラーシーズン最終戦までもつれたナ・リーグ中地区の優勝が決まりました。
カージナルスが4回終了した時点で9得点を奪い、序盤にゲームを決めました。
投げては直近2試合、15イニングで被安打4、失点1のジャック・フラハーティー(Jack Flaherty)がこの日も安定。7回、被安打2、失点0、奪三振6でカブス打線を寄せ付けず、完封リレー。
9−0でカージナルスが勝利し、地区優勝を決めました!
おめでとうございます!
2015年以来のポストシーズン
カージナルスが最後にポストシーズンで戦ったのは2015年。4年も開いていたというのは驚きでした。
2013年から2015年まで3年連続で地区優勝。ワールドシリーズ制覇は2011年のことでした(Won WS (4-3))。
凄まじいのが2000年以降今年までの20年間の成績で、この間に12回もポストシーズンに進出していることです。そして、ワールドシリーズ出場が4度でこのうち2011年と2006年に2度チャンプに輝いています。
地区優勝はこれで14度目です。
リーグ優勝は19回、ワールドシリーズ制覇は11回の伝統あるクラブです。
カージナルス、自力で決着
勝利なら優勝、敗れてもブルワーズが敗れれば優勝、自軍が敗れてブルワーズが勝つと163試合目のタイブレーカーという状況だったカージナルスは、序盤から打線が爆発。
自力で決着をつけるぞとばかりの攻撃でした。
カージナルスは初回、コントロールが定まらず2連続四球でスタートしたデレク・ホランドにつけ入り、ポール・ゴールドシュミットのタイムリーで1点を先制。さらに、マーセル・オスーナのダブルプレー崩れの間に1点を追加し、1回裏に2得点。
2回裏にはデクスター・ファウラーの2ランHRで2点を追加し、4−0。
3回裏にはマット・カーペンターの3ランHRなどで4点を追加し、8−0と一気にリードを拡大。
4回裏にはポール・ゴールドシュミットが今季34本目のソロHRを放ち、9−0。序盤でゲームを決めました。
カブス、今季最後のマウンドにゾブリスト
最終的に3安打しか放てなかったカブスは最後にファンサービスか、今季最後のマウンドにベン・ゾブリストを送りました。
ベン・ゾブリストは四球を2つ出すも、被安打0、無失点、奪三振1という内容でした。奪った三振はヤディアー・モリーナからでした。
ユーティリティーが最後にもう一つ、守れるポジションを増やしましたね。
カージナルスが一気に勝負を決めた裏でブルワーズはロッキーズと最後の死闘を演じていました。
MIL、結果的にCOLにスイープされる
もうとにかく勝つしかなかったブルワーズですが、この日も死闘を演じることになってしまいました。
6回まで3点をリード
ブルワーズは初回、ヤズマニ・グランダールの2ランHRで2点を先制。幸先のよいスタートでした。
6回表にはエルナン・ペレスにソロHRが出て1点を追加し、3−0に。
中盤を終えて3−0とリードするいい展開を作りました。
これは先発のエイドリアン・ハウザーが4回を被安打1、無失点、奪三振5と好投。2番手のレイ・ブラック、3番手のデビン・ウィリアムスもそれぞれ1イニングを無失点といいリレーを見せていました。
コービン・バーンズが捕まる
7回裏、マウンドに上がったコービン・バーンズは1アウトからライメル・タピアにヒットを許した後2塁盗塁を決められ、スコアリング・ポジションでのピッチングに。
直後、ジョシュ・フエンテスにシングルを浴び、ランナーが還り1失点(1−3)。
8回裏にもマウンドに上がったコービン・バーンズですが、先頭のドム・ヌニェスにソロHRを浴び、2−3の1点差に追い上げられます。その後をピシャっと抑えたので余計にもったいなく感じてしまいますね。
MIL、9回裏はエラーがらみで逃げ切り失敗
3−2で1点リードで迎えた9回裏、マウンドには右腕のテイラー・ウィリアムスが上がり、最後を任されましたが、1アウトからライメル・テピアの当たりを1塁手のタイラー・オースティンがエラー。この当たりでテピアを2塁にまで進塁させてしまいます。
そしてジョシュ・フエンテスを四球で出した後、バッターはパット・バライカ。テイラー・ウィリアムスはすばやく2ストライクを取りますが、フィニッシュが決まらず。カウントが2-2となったところで4シームを叩かれ、タイムリー・ヒット。
ブルワーズはまたも9回裏に追いつかれ、3−3となりゲームは延長戦に突入。
延長13回、最後はワイルド・ピッチでサヨナラ
その後、両ブルペンが踏ん張って、延長13回裏。ブルワーズはトレード・デッドラインで獲得したジェイク・ファリアをマウンドに送りましたが、結末はすぐに決まりました。
ファリアは先頭打者に四球。その後ワイルド・ピッチも重なり、ノーアウトランナー2塁に。
つづくバッターのヨナサン・ダザは送りバントでランナーは3塁に。ジェイコブ・ノッティンガムが3Bへ悪送球でオールセーフに。
最後は、代打で出てきたイアン・デズモンドの初球にファリアがワイルド・ピッチ。これで3塁ランナーが生還し、あっけない幕切れとなりました。
スコアは4−3でロッキーズの勝利。
延長11回のフルベースで決めきれなかったのが響きました。
ブルワーズはすべて惜敗だったとは言え、ロッキーズにスイープされてしまいました。
ブルワーズは89勝73敗となり、ナショナルズとワイルドカードを争います。ナショナルズが93勝を上げているのでホームです。
カージナルスは逆転優勝
カージナルスはシーズン序盤の4月22日に初めて首位に立つも、5月半ばにクローザーのジョーダン・ヒックスが突然の不調に襲われ、それに伴い首位からっ転落。ジョーダン・ヒックスは一旦、6月に持ち直しましたが、現地2019年6月24日にUCL断裂が判明。トミー・ジョン手術のためシーズンを離脱ことになりました。
クローザーの離脱により、カージナルスには勢いが無くなりましたが、それでもオールスターまでは3位をキープ。
後半戦、とくに8月半ば以降はカブス、ブルワーズとデッドヒートを繰り広げつつも8月23日に首位を奪ってからは結局1度もその座を譲りませんでした。
ヒックス離脱後もブルペンが持ちこたえる
ジョーダン・ヒックスが離脱したあとはカルロス・マルチネスがクローザーを務め、24セーブを上げる活躍を見せました。
FAで獲得したアンドリュー・ミラーがスッキリしないままでしたが、ブルペンではジオバニー・ガジェゴス(Giovanny Gallegos)が66試合、74.0イニング、ジョン・ブレッビア(John Brebbia)が66試合、72.2イニングを投げ、支えたこともゲーム後半の安定感につながったと言えるでしょう。
安定したローテーション
なんと言ってもルーキー・ステータスのダコタ・ハドソン(Dakota Hudson )の16勝7敗は素晴らしかったですね。そして、シーズン終盤はエースとして起用されたジャック・フラハーティーも11勝8敗を上げました。
後半戦に調子が戻ってきたマイルズ・マイコラス(Miles Mikolas )は9勝14敗、そしてベテランのアダム・ウェインライト(Adam Wainwright)が14勝10敗と勝ち星を増やしたのもいい要素でした。
ゴールディ、獲得が大成功
新戦力のポール・ゴールドシュミット( Goldschmidt, P)は打率.260、HR 34、RBI 97とHRと打点はチーム1位。やはりいい活躍を見せました。
マット・カーペンター( Carpenter, M)が右足の負傷でフルシーズン出場できなかったことは痛かったですが、それでも46打点を上げました。
マーセル・オスーナは89打点、ポール・デヨングが78打点、デクスター・ファウラーが67打点を上げています。
とにかく、今季カージナルスは粘り強かったと思います。
NLDSではブレーブスとの対戦です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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