注目FA左腕はカージナルスへ
現地2021年11月23日、ここ2日ほどディールが大詰めと言われてきたブルージェイズからFAのスティーブン・マッツ( Steven Matz )がカージナルスと合意しました。
契約内容
現時点で判明している内容としては以下の通り。
- 4年/ $44M(2022-2025)
- インセンティブありでMAXで$48M
- AAV(Annual Average Value)で$11M
カージナルスが「4年」でゲット
スティーブン・マッツには複数のクラブが関心を寄せていたと言われています。カージナルスの他にレッドソックス、ブルージェイズ、タイガース、カブス、ジャイアンツ、エンゼルス、メッツ。
言われているのは、ブルージェイズが3年でオファーしたところを、カージナルスが4年でオファーしたのが、決定打となったということ。
やはり投手は少しでも長い契約を求めますね。
2021年からブルージェイズに
スティーブン・マッツは1991年5月29日生まれの30才の左腕。
2009年のアマチュア・ドラフトでメッツから2巡目指名を受けプロ入り。デビューイヤーは2015年。メジャー6シーズンで31勝41敗、ERA 4.35、BB 9は2.8、SO 9は8.6。
2021年、トレードでメッツからブルージェイズへ移籍しました。
2021年は14勝7敗
メッツでのファイナル・イヤーとなった2020年は結果が伴わず、0勝5敗、ERAは9.68。H 9は12.3、HR 9は4.1と急激に悪くなりました。コロナ禍で調子を崩した投手の一人ですね。
しかし、2021年、ブルージェイズへ移籍後は復調。今季は29スタートで150.2イニングを投げ、14勝7敗、ERA3.82。奪三振は144でBB9は2.6、SO9は 8.6をマーク。
アベレージで94.5mphを計測する威力のあるシンカーが武器。
今オフは初FAでクオリファイング・オファーの有資格者でしたが、ブルージェイズはオファーしませんでした。
ルーキー・イヤーにWSで登板
2015年がルーキー・イヤーのスティーブン・マッツ。6試合、35.2イニングを投げ、4勝0敗、ERA 2.27と最高のスタートを切りました。
デビュー時から球威のあるボールを投げていて、この年、メッツはワールドシリーズにまで進出。スティーブン・マッツはローテーションに入り、NLDS、NLCS、ワールドシリーズに1試合ずつ登板しました。
ロイヤルズとのワールドシリーズでは被安打7、失点2ながらもゲームメイクしました。
2016年にはフルシーズンに登板。ただ、2017年のスプリング・トレーニングで肘痛を発症。しかし、手術することなシーズン途中から登板。13スタートで2勝7敗でした。
2018年以降はローテーションの柱の一人として30試合以上に登板(2020年は9試合)。2020年は上記の通り、不調だったものの、2021シーズンは復活。
ちなみにこのハードスロー・レフティーは打撃もよく、2018年9月には2試合連続でHRを放ったこともあります。右打席なんです。メジャーの左腕は打席では右という人が結構多いです。
現在、交渉がヒートアップしている新CBAですが、ナ・リーグにユニバーサルDHを導入するかどうかも議論の俎上に上がると思われます。
カージナルスは新監督となりますが、いいローテーションを組めそうです。
なお、カージナルスはマックス・シャーザー獲得にも動くのではないかと見られており、このオフは活発です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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