FAマーケットも駆け足に!
現地2020年2月12日、いいディールが2つ決まっておりますのでご紹介します。スプリングトレーニングのピッチャー&キャッチャーのワークアウトも始まりました。ポジションプレーヤーもこれからすぐに始まります。
スプリングトレーニングの本格始動となった今、2020年用のFAマーケットもラストスパートです。
まずはキャメロン・メイビンのディールから。
キャメロン・メイビンがDETへ
ヤンキースからFAとなっていた外野手のキャメロン・メイビン(Cameron Maybin)がディール決定となりました。
契約内容
タイガースと1年$1.5M (2020)でディール成立です。これに加えて最大$1.3Mのパフォーマンス・ボーナスがついています。2019年は2月にジャイアンツとマイナーディールでスタートだったので、今季はやや待遇がよくなった感じです。
2019年は最終的にはヤンキースでメジャー昇格となり、ジャイアンツと結んでいた昇格後$1.75Mの契約がそこで活きました。ただ、4月後半からのメジャー契約でしたので満額ではありません。数字だけは前年の方が上回っているように見えますが、今回の方が圧倒的に待遇は良いですね。
2019年前半は翻弄
キャメロン・メイビンは2019年、前半は翻弄されました。遅いFA市場の動きにもろに影響を受けた選手でもありますが、ご覧のようなディールでした。
- 2018年10月:FA
- 2019年2月:ジャイアンツとマイナー契約
- 2019年3月23日:ジャイアンツをリリース
- 2019年3月29日:インディアンスとマイナー契約
- 2019年4月25日:ヤンキースがインディアンスからメイビンをゲット
- 2019年10月:FA
開幕前にリリースになるというのはつらすぎますね。しかし、この人は引きが強いのでしょうか。ヤンキースに引き取ってもらうことになりました。
けが人のオンパレードを救う活躍
今ひとつ、その素質を活かしきれていないなというのがキャメロン・メイビンのイメージだったのですが、2019シーズンはとにかく必死にプレーしていたという印象でした。
開幕前の厳しい扱いから得たチャンスをなんとしてでも活かすんだ!という意欲が見てとれたシーズンでした。スタントン、ジャッジ、ヒックスがいないヤンキースの外野でガードナーとともにクラブを支えた一人でした。
82試合、239ABで68安打、打率.285、OBP .364、SLG .494、HR11、RBI32、このゲーム数でしたが、WARは1.5。
ジャッジもスタントンもゲームに顔を出すようになった頃、トレードデッドラインで再び出されると思われましたが、シーズン最後まで残りました。
そしてポストシーズンにも出場。ALDSでは3試合で3打数1安打、ALCSでは2試合で3打数1安打。なお前回のポストシーズン出場は2017年、アストロズでの出場でした。問題の年ですね。
タイガースでデビュー
キャメロン・メイビンは今回タイガースとの契約になりましたが、もともと2005年アマチュアドラフトでタイガース1巡目指名の選手。デビューは2007年でタイガース時代のことです。その後、翌年の2008年にはフロリダ・マーリンズへとトレードになっています。
2020年はまだ33才。デビューしたクラブ、デトロイトでもう一花咲かせてもらいたいと思います。
ウィルマー・フローレスはジャイアンツに
そしてもう一人、いい選手のディールが決まっています。DバックスからFAとなっていたウィルマー・フローレス(Wilmer Flores)のジャイアンツ入りが決まりました。
契約内容
ウィルマー・フローレスとジャイアンツとの契約は2年/$6.25M保証 (2020-21)。 2020-2021とサラリーはそれぞれ$3Mずつ。2022年はクラブオプションでジャイアンツがオプションを行使すれば$3.5M。バイアウトは$0.25Mです。
ウィルマー・フローレスとは
ウィルマー・フローレスは2020年8月の誕生日で29才になる内野のユーティリティー。SSもこなします。オールスター出場などの目立ったAwardはありませんが、2015年から2018年までメッツで100試合以上出場を果たし、打率も.260以上をキープしていました。監督にとっては内野はどこでもこなせるし、安打が多いので現場で非常に重宝する選手でもあります。
2019年にDバックスへ移籍。89試合出場にとどまりましたが、打率.317、OBP .361、SLG.487、HR9、RBI 37でWARは0.8。
右打者ゆえにジャイアンツではチャンスあり
ハンター・ペンスのジャイアンツ入りの記事でも書きましたが、ジャイアンツはとにかく左の好打者が多いクラブ。内野の右打者はCのバスター・ポージー、3Bのエバン・ロンゴリアだけですから、大いにチャンスはあります。
ゲーブ・キャプラー新監督の下、前任のボウチーのようなスモールベースボールが展開されればチャンスが増えそうです。
キャメロン・メイビン、ウィルマー・フローレスのような一見地味なタイプが活躍するクラブは強いので活気をもたらせてもらいたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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