2020ブルワーズモデルチェンジ
こんばんは。
2020年からナイキに変わるMLBジャージ(ユニフォーム)ですが、現地2019年11月18日、ミルウォーキー・ブルワーズもモデルチェンジを発表。新しいデザインは伝統のグラブ型の”mb”を強調したものとなり、2019シーズンまで使用してきた醸造の都市を強調した小麦のデザインは新しいロゴにその名残が集約されました。
ブルワーズ誕生50周年
ブルワーズは2020年で50周年となります。正確に言うと51年なのですが、「ミルウォーキー・ブルワーズ」という名称になって50周年です。
シアトル・パイロッツが前身
もともとブルワーズは1969年にシアトル・パイロッツとして誕生。しかし、パイロッツは財政が行き詰まり、たった1年で経営破綻に。これに手を差し伸べたのが前MLBコミッショナーのバド・セリグ氏で、差し伸べたというより買収しました。
そしてセリグ氏はオーナーとなり、クラブを自身の地元であるミルウォーキーに移して、「ミルウォーキー・ブルワーズ」としたのが1970年のこと。よって、2020シーズンはブルワーズとなって50周年となるわけです。
マリナーズが出来たワケ
ちなみにパイロッツが1年で出たことでMLBはシアトル側から提訴されそうになったのですが、次のエクスパンションでシアトルにクラブを作ることを約束したことで提訴が取り下げられました。それで出来たのが、現シアトル・マリナーズです(1977年)。
どうしてミルウォーキーに?
では、どうしてミルウォーキーだったのかと言えば、1953年からフランチャイズにしていたブレーブスが1964年のシーズンを最後にアトランタに移転してしまい、ミルウォーキーにはクラブがなかったからです。また、バド・セリグはミルウォーキー出身で父の代に自動車販売によって一財産を築いた資産家。野球が好きでブレーブスの留置運動にも熱心に活動していたほど。よって、彼が空白地域になっていた地元に引っ張ってきたということですね。
【ブルワーズの地区変遷等】
- 1969 シアトル・パイロッツとして誕生(AL西)
- 1970 ミルウォーキー・ブルワーズとして再スタート(AL西)
- 1972 AL東地区に。現レンジャーズ誕生によって。レンジャーズはワシントンセネターズが前身です。
- 1994 AL中地区に。3地区制導入による。
- 1997 NL中地区に。球団拡張でTBR、ARIが誕生し、再編したため。
ミルウォーキーの場所
もともとブルワーズはシアトル発祥であったということで西地区に属していたのは今のマリナーズの位置関係からも容易に想像がつくと思います。しかし、上記の通り、東になったり、中になったりと一体、地理的にどんなところなんだ!と思った方は下記をご参照ください。五大湖の1つミシガン湖のほとりです。
赤のマークが立っているのがウィスコンシン州ミルウォーキーのミラー・パークの場所です。すぐ下にシカゴがあります。ブルワーズとカブスがライバル同士というのはこういった地理的な近さから由来しています。
以上のような歴史があってブルワーズは50周年を迎えます。
ロゴも変更
変えたのはジャージだけではなく、ロゴも変わりました。小麦の要素とビールの要素を残したのが真ん中から右の3個です。
グラブの3本指
蛇足ではあるのですが、念の為に記載しておきます。グラブなのにどうして親指じゃない方の指が3本なんだ?と思った方、表題のように、”m”のロゴをグラブに現しているからです。親指の部分も含めて”mb”となっています。
ジャージ
新しいデザインは左から、ホーム・クリーム、ロード・ネイビー、ホーム・ピンストライプ、ロード・グレー。
ベースはライアン・ブラウン(#8)が着ているのがホームで、ヒウラ(#18)が着ているのがロード。そしてウッドラフ(#53)が着ているのがホームのオルタネイト、ブレント・スーターのネイビーがロードのオルタネイトです。
麦がデザインされた前のモデルは、洗練されていると同時に醸造所の要素もデザインに盛り込まれ、よく考えられた優れたデザインだと思っていたのですが、もともとあったしつこさが消えたのは寂しい感じがしました。
今回、アイコニックなボール&バットロゴが前面に出て、いい意味でしつこさが戻って良かったなと思います。
2020年のブルワーズの戦力の編成も気になるところですね。それにしても一番上につけているVTRに出てくるスーツ姿のカウンセル監督の若いこと。2019年8月の誕生日で49才になったのだそうです。もっと若く見えますね。
ブルワーズ、2020シーズンも面白くしてくれ欲しいですね。期待したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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