ブルワーズ、捕手を補強
2019シーズンの正捕手、ヤズマニ・グランダールを失ったブルワーズですが(記事リンク)、現地2019年12月5日、捕手補強に動きました。マリナーズの正捕手のオマール・ナルバエス(Omar Narváez)をトレードで獲得しました。
トレードは1対1でブルワーズからマリナーズにはマイナーの投手が動きます。
トレード詳細
以下、トレード詳細です。
ブルワーズGet
- オマール・ナルバエス(Omar Narváez)C/ 27才/ VEN出身
マリナーズGet
- アダム・ヒル(Adam Hill)
- RHP/ 22才/ 2018年メッツ4巡目指名/ MIL NO.24 Prospects
- 2020ドラフトのブルワーズのCOMP balance B ラウンドピック 2巡目と3巡目の間
2020ドラフト Competitive Balance Round
Round A(1巡目の後)
31) オリオールズ
32) パイレーツ
33) ロイヤルズ
34) ダイヤモンドバックス
35) パドレス
36) ロッキーズ
37) インディアンス
38) カージナルス
Round B (2巡目の後且つ3巡目の前に)
68) マーリンズ
69) タイガース
70) レイズ
71) ブルワーズ <===71番目がマリナーズへ
72) レッズ
73) ツインズ
ブルワーズ、サラリーを1/9に
今回のトレードはヤズマニ・グランダールが抜けたスポットの補強そのもの。オマール・ナルバエスは2020年1月時点でのMLSが3.089で、今オフは調停1年目でした。2019年のサラリーは$0.5812Mでメジャー最低年俸をやや上回った程度でしたが、調停の予測金額は$2.9MでMillionを超える予定です。
それでもブルワーズからすれば、ヤズマニ・グランダールに払った2019年のサラリー、1年$18.25Mと比較すると約1/9に抑えることができている上に、スタッツでも遜色ない選手を獲得したことになります。
2019年のオマール・ナルバエス
2019年のオマール・ナルバエスは132試合に出場し、打率.278、OBP .353、SLG.460、HR 22、RBI 55、OPS+120、WAR 2.1という非常に高い数字を残しました。
これはグランダールの153試合、打率 .246、OBP .380、SLG .468、HR 28、RBI 77、OPS+ 119、WAR 2.5と遜色ない数字。捕手なのでやはり出場試合数は重要な要素ですが、それを差し引いても、特に打率の高さは目をみはるものがあります。
守備の方ですが、CS%(盗塁阻止率)がリーグ平均の27%に対し、18%とやや低いですが、まだ若いのでここは改善出来ると思います。
ピーニャの出場も増える
サラリー渋めのブルワーズはグランダールが抜けた穴をマニー・ピーニャ(Manny Piña )と若手で賄うのか?などと考えていたのですが、ナ・リーグ中地区の激しい競争のせいもあって、補強には余念がない状況です。
ちなみにマニー・ピーニャは2018年のポストシーズンでバリバリにマスクをかぶっていた捕手です。2019年は出場機会がグンと減ってしまいましたが、2020年は増えそうです。
マリナーズの捕手は?
心配なのが、正捕手放出のマリナーズです。彼の代わりにマスクをかぶれる選手はいるのか見てみますと、ご覧の選手がマスクをかぶりそうです。
- トム・マーフィー(Tom Murphy):28才、75試合中、67試合でマスク。
- オースティン・ノラ(Austin Nola): 29才、79試合中、59試合でマスク。
おそらくこの2人の争いになると思われます。オースティン・ノラはフィリーズのアーロン・ノラのお兄さんですね。デビューは2019年です。捕手なので高い年齢でのデビューとなりました。
アダム・ヒルとは?
ブルワーズからマリナーズに移籍するアダム・ヒルはかなりいいファストボールを持っています。マリナーズだと、かなり早い段階で登板の機会が得られそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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