スポンサーリンク

【MLB2020】ロイヤルズの期待のルーキー、ブレイディー・シンガー、8回2アウトまでNO-NO!

期待のルーキーが本領発揮

 現地2020年9月10日(木)のゲームになりますが、仕事の都合で書ききれなかったので、ややタイミングを逸してしまいましたが、今後の備忘録のためにも記載しておきいたいと思います。

 ロイヤルズの期待のルーキー、ブレイディー・シンガー(Brady Singer)がやってくれました。現地10日のインディアンス戦で、8回2アウトまでノーヒットノーランを記録。あと4人というところでしたが、オースティン・ヘッジスにうまく一二塁間を抜かれ、惜しくも記録とはなりませんでした。

ここまでのブレイディー・シンガー

 ア・リーグ中地区の首位争いをしているインディアンスを相手に、果敢に向かっていったブレイディー・シンガーですが、開幕2戦目となる現地7月25日のデビュー戦以降、この日が9試合目の登板。

 チーム状態の影響もありますが、過去8試合で1勝4敗と負け数が混んでしまっていました。

球数が多い

 デビュー以来、平均して5イニング前後を投げてきています。ただ、球数が多く、5イニング近辺の登板でも、80球をゆうに超える登板が続いています。与四球はどの登板でも2個前後で特別多くはないのですが、球数を費やしている理由は一つはまだ思う通りにコントロールが出来ていない点。もう一つは、非常にクレバーな投手なので、そんな苦しい制球の中でも色々と切り分け用に投じているのではないかとこれまた筆者の推測ですが、そのように思います。だから球数が増える。

 切り分けは自分の持ち球を色々なケースで試しているというところではないかと。そして徐々に打者のデータも蓄積しているのでしょう。

8回1ヒッター

 そしてこの日の登板ですが、意図して低め、ハイボールを投げ分け、そして自慢のスライダーが冴えに冴えていたという投球内容だったと思います。つまり、これまでの経験が活きた投球内容であったと思います。

MAX 95.8mph

 投球の軸となったファストボールのMAXは2イニング目にフランミル・レイエスをSSゴロに仕留めた95.8mph。

 平均して93−4mph、Mid-90といった数字でしたが、数字以上にボールにキレがあったのはインディアンスの打者の表情を見ればそう読み取れました。

 球種とすれば4シームとスライダーですが、スライダーを何種類かに投げ分けていたように思います。スライダーの速度レンジは83-87mphとやや広め。

 今後、チェンジアップ、2シームなども増えていくかもしれませんね。

NO-NOなら何球でも! 

 この日のブレイディー・シンガーの成績は8回、1ヒッター、2BB、8SO。球数は115球。ロイヤルズのマイク・マシーニ監督はもし9回もNO-NOが継続していたら、そのままマウンドに上げたと言っていました。それに対し、ブレイディー・シンガーももちろんその気だったようで、何球でも投げるよとのコメントがありました。

 ただ、100球を境とした7回、8回はさすがに4シームの球速が92mphほどに落ちていたので、疲れは隠せなかったようです。

奇跡のSSライナー

 7回表、面白いシーンがありました。1アウトから打席はフランシスコ・リンドーアだったのですが、リンドーアはこの打席、粘りに粘って9球を費やしました。そして、最後の9球目はSSへ鋭い当たりのライナーを放ったのですが、これがマーク・レイノルズの正面で、ジャンプしてナイス・キャッチ。NO-NOがキープされた瞬間でした。

 ただ、この時、ロイヤルズは大胆なシフトを敷いており、内野の左側は3Bのマーク・レイノルズただ一人。ほぼSSの定位置にいたのですが、これが幸いしました。

 それにしてもNO-NOがかかっていたのに、プラン通りシフトを敢行するとはさすがメジャーと言ったところでしょうか。不文律を無視し、3B前にセイフティーバントを転がされればそれで終わっていたかもしれません。

マット・ハービーが登板

 ゲームは11-1でロイヤルズが勝利。インディアンス先発のアーロン・シバリは立ち上がりは悪くなかったのですが、集中打を浴びてしまいました。

Kansas City Royals vs Cleveland Indians Box Score: September 10, 2020 | Baseball-Reference.com
Kansas City Royals beat Cleveland Indians (11-1). Sep 10, 2020, Attend...

 なお、9回裏、ロイヤルズのマウンドにはマット・ハービーが登板。被安打2、失点1でした。

 ハービーはこの日で今季6試合目の登板。ここまで11イニングで被安打24、失点14、自責点14、BB5、SO8 で、0勝3敗、ERA 11.45。まだ復活とは言い難い内容です。残り試合でサバイブをかけるといったところになりそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
【MLB2025】注目のサイ・ヤング賞マッチアップは死闘へ!最後は大谷が決勝HR
【MLB2025】レッドソックス、開幕戦に勝利!投手戦にけりをつけたのは出遅れていたウィリャー・アブレイユ
【MLB2025】開幕戦の注目のピッチング・マッチアップは?(追記:結果は?)
【MLB2025】Dバックスのジョーダン・モンゴメリーがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025トレード】イアン・アンダーソンがエンゼルスへ、ホセ・スアレス(大谷の友達)がブレーブスに移籍
【MLB2025移籍】ガーディアンズはノーラン・ジョーンズ、ロッキーズはタイラー・フリーマンをトレードで獲得
【MLB2025】ナショナル・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】レッドソックス・吉田、開幕はトリプルA!手術後のリハビリでOFを守る準備に専念
【MLBFA2025】ブレーブスがOFを緊急補強!アレックス・ベルドゥーゴを獲得へ
【MLBFA2025】通算セーブ数歴代5位のクレイグ・キンブレルが古巣のブレーブスへ!
【MLB2025】ナショナル・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー・デビュー!大谷は1号HRを記録。カブスは連敗も本土開幕にいい兆候あり!
【MLB2025】東京開幕はドジャースが先勝!大谷、山本が活躍!今永は4回ヒットレス、鈴木はDHで出場!
【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明
【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
【MLB2025】タイガースに痛手!2024年のPSで活躍したパーカー・メドウズが右上腕の神経を傷めて復帰目処立たず
タイトルとURLをコピーしました