幸いにも怪我人無し
現地2019年11月28日のお話です。
シンシナティ・レッズのローテション右腕でピッチングへのサイエンティフィック・アプローチ、多彩な変化球、威力抜群のファストボールなど投手としての高い評価もさることながら、エピソードにも事欠かないトレバー・バウアー(Trevor Bauer)がまたしてもエピソードを1つ増やしました。今回のエピソードは本人がコントロールできない出来事です。
30万ドルのマクラーレンが全損
事故が起こったのは現地2019年11月26日の火曜日。ヒューストンのハイウェイを走っていたセミトラック(大型の貨物自動車)からルージュタイア(おしゃれなホイールのタイヤ)が落下。ハイウェイの6レーンを横切りロードサイドにあるマクラーレンの販売特約店へ。タイヤは壁を傷つけ、二重ガラスを突き破りトレバー・バウアーのマクラーレンに直撃。
下記は同モデルの”2016 McLaren 650S”の動画です。
バウアーのマクラーレンはディスプレーされていた
トレバー・バウアーの所有する”2016 McLaren 650S”はこのお店に飾られていたのでした。そしてご覧のような惨状に。
”2016 McLaren 650S”の価格は$300K(30万ドル)。日本円にして約3,200万円以上!こちらは保険により支払われる見込み。よって、バウアーは特に焦ることもなく余裕で、ひたいには漫画で見るような縦の三本線は生じなかった模様です。むしろゾッとしたのはセミトラックのドライバーでしょうね。
それにしても誰も怪我人も出ず、物損だけで済んだことは不幸中の幸いですね。
どうしてヒューストン?
トレバー・バウアーの出身はカリフォルニア州。過去所属したのはDバックス、インディアンス、レッズ。どうしてヒューストンのマクラーレンのお店にディスプレーされていたのかは不明。
バウアーはSNS上でアレックス・ブレグマンをいじったりしていたのでアストロズファンからは結構嫌がられています。
嫌われている理由はフィールド外の出来事だけでなく、フィールド内においてもそうで、バウアーはアストロズを得意としており、通算キャリアで9試合に登板し、8勝0敗!ERAは 2.90で打率も.191に抑えています。
3度目の調停
2019シーズンでMLB8シーズンを過ごしたバウアーですが、MLSは2020年1付きで5.158。FAは2020シーズン終了後で今オフは3回めの調停。
2019年は調停で$13Mを勝ちとったバウアー。2020年のサラリーは$18Mにセットされるとの情報もあります。
2019シーズンのバウアー
トレードデッドラインでインディアンスからレッズへ移籍した2019年のトレバー・バウアーですが、今季は2チーム合わせて34試合に登板。213.0イニングを投げ、11勝13敗、ERA 4.48、WAR 1.5。
勝利数のキャリアハイは2017年の17勝9敗。ERAのキャリアハイは2018年の2.21。
2020年も進化しそうなバウアーに期待したいと思います。
バウアー・エピソード集
簡単にバウアーのエピソードを記しておきたいと思います。
- 2016年のALCSで趣味のドローンをいじり、右手の小指を大きく切り、流血しながら登板。
- 物理学などを駆使し、独自のチェンジアップを開発。
- ツイッターにツッコミを入れてきた女子大生を論理的に追い込んでぎゃふんと言わせる。
- 2017年にアストロズ投手陣の変化球の曲がりが不自然とツイート。そのやりとりの中でアレックス・ブレグマンがバウアーの名前をチームメイトのテイラーと間違えたことで、そこからは品のある感じのお笑いの応酬に発展。
- 2018年は69日間どこかに寄付をするキャンペーンを実施。
- 2019年、バックスクリーンへ大遠投。
お読みいただき、ありがとうございました。
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