メドウズ、精神状態について明かす
ちょっと驚いたニュースだったのですが、現地2022年9月2日、デトロイト・タイガースのOFで、昨年まではレイズの中心的な存在であったオースティン・メドウズ(Austin Meadows)が実はメンタルな問題で苦しんでいることを明かし、今季の残りゲームはもうフィールドに復帰できないと報告しました。
筆者はてっきり、アキレス腱の問題だと思っていたのですが、どうやらその前にめまいから始まって、精神的に苦しんでいたようです。
レイズ時代の彼は、ゲームチェンジャー的な要素も兼ね備えた精力的な動きをする選手だと思っていましたから、ちょっと意外なことで悩んでいるとは驚きでした。
現状を告白
オースティン・メドウズは現地2022年9月2日に現状を自身のSNSのアカウントにアップしております。
— Austin Meadows (@austin_meadows) September 2, 2022
今季は複数の怪我があったものの、大好きなゲームから離れていたのはそれだけではなくて、メンタルヘルスの部分で苦しんでいたからだと告白しています。また、そのことはこれまでは「ごく少数の人にしか」話していなかいませんでしたが、彼はここで現状を公表しました。この点に関し、A.J.ヒンチ監督も「よく告白した」と評価しています。
「しかし、私は精神的に健康になるために、フィールド外でのハードワークを続ける必要があります」とも。
「ここ数週間はクラブハウスに戻り、シーズン終了までクラブには残る予定ですが、フィールドに戻る準備がまだできていません。家族、チームメイト、そしてタイガースという組織が私を支えてくれていることにとても感謝しています。一人ではできないことです。私の経験を分かち合うことで、少なくとも一人でも、自分自身の苦悩に直面しているかもしれない人の心に触れ、誰かに助けを求めるよう促すことができればと思っています。」
メンタル・ヘルスも領域も広いので、オースティン・メドウズがどのような症状で苦しんでいるのか?は明らかにされていません。おそらく、現時点で症状を特定して拡げてしまうのも、回復にはよくないのでしょう。完治した時に、症状を明かしてくれるかもしれません。たぶん、独特な行動で有名なあの投手もかつてかかっていたあの症状かな?とは思のですが。
シーズン終了までクラブハウスには顔を出すつもりというのが、回復に向け少しでも前向きにという姿勢は感じます。症状はわかりませんが、とにかくあまり無理しないで欲しいですね。
そして、会見したヒンチ監督は、メドウズが2022年に再びプレーすることはないだろうと付け加えております。
オースティン・メドウズとは?
オースティン・メドウズは、1995年5月3日生まれの27才(現地2022年9月2日時点)。2013年のアマチュア・ドラフトのパイレーツの1巡目指名です(全体順位9位)。
メドウズ、グラスノー、バズがPITからTBRへ
メドウズがレイズに移籍したのは、2018年のトレードデッドラインでのこと。
これはパイレーツ史上、まさに痛恨のトレードとも言えるものでした。このトレードでパイレーツはクリス・アーチャーを獲得。しかし、クリス・アーチャーは2018年の後半は、10試合で3勝3敗、ERA 4.30。2019年は3勝9敗、2020年は怪我とCOVID-19の影響で出場なし。2021年に再び、レイズへ。今季はツインズで投げております。結果が出なかったんですね。
そして放出したリストは、全体9位のオースティン・メドウズに加え、タイラー・グラスノー、そしてPTBNLで後日指名で出した投手がシェーン・バズ。レイズのコアとなる選手ばかりです。
メドウズは2018年の前半にパイレーツでメジャー・デビュー。レイズでも10試合に出場。
本格稼働は2019年からで、138試合に出場し、打率.291、OBP .364、SLG .558、HR 33、RBI 89、盗塁12で、オールスターに出場。MVP投票では14位でした。
2020年は36試合(60試合シーズン)で、打率.205とこの年は苦戦。ポストシーズンではALDSでHR2本、ALCS、WSではヒットをそれぞれ2本、3本と打っております。
2021年は142試合に出場し、打率.234、OBP .315、SLG .458、HR 27、RBI 106でMVP投票で20位に入りました。RBI 106はこの年のア・リーグで7位でした。1位はサルバドール・ペレスの121。
かなりゲームにインパクトを残す打者であることはおわかりいただけると思います。
そして今季は開幕直前の4月4日にトレードでタイガースへ。今季、レイズで活躍しているアイザック・パレデス+2022ドラフト指名権(Comp. Balance Round B)のスワップでした。
メドウズ、今季は波乱万丈
開幕直前のトレードから始まり、今季はオースティン・メドウズにとって波乱万丈のシーズンとなりました。4月は順調で、18試合で打率は.328をマーク。
おかしくなっったのは5月から。15日までは毎試合に出場していたものの、当たりがぱったりと止まりました。15日までの打率は.162。
【YOUTUBE】The Word on Woodward | Austin Meadows making an impact
5月16日にめまいと診断され、IL入りとなりました。どうやら内耳炎が起因でめまいが起こっていたようです。その内耳炎が何が原因で引き起こされたかはわかっていません。
6月7日に戦列に復帰。しかし、6月17日の対テキサス・レンジャーズ戦の前にCOVID-19の陽性反応が出て、15日までの8試合の出場でまたサイドラインに。この間も打率は上がらず、.185。
COVIDプロトコルをクリアした後、「さあ、復帰だ」というタイミングで今度は6月28日に左右のアキレス腱の張りを発症。10 DAY ILに入りました。
トリプルAトレドでのリハビリは2試合で終了し、その後も怪我に関連した痛みが継続。
その語はマイナーでリハビリ出場を遂げるも、メジャー・レベルではないということで上に上がれておりませんでした。
結局、今季は6月15日が最後の出場となり、36試合、128打席で打率.250、OBP .347、SLG .328、HR 0、RBI 11という結果に。
アマチュア時代から順調に来たメドウズ。めまい起因で不調になったことでかなり迷ったのかもしれません。
まずは体調を整えて、本来の豪快なメドウズに戻ってもらいたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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