スポンサーリンク

【MLB2021FA】トレバー・ローゼンタールはアスレチックスに決定!1年/11Mドルでサイン

アスレチックス、クローザーを確保

 オフェンス面ではSSのマーカス・セミエンを失い、ディフェンス面ではクローザーのライアム・ヘンドリクスを失って非常に厳しいストーブ・リーグを経験した2020年ア・リーグ・ウェスト・チャンプのオークランド・アスレチックス。そのA’sが最後の最後に非常にいいディールを成立させました。

 現地2021年2月18日、パドレスからFAとなっていたトレバー・ローゼンタール(Trevor Rosenthal)と1年/$11Mで契約合意しました。

やはりキャッシュが足りなかったのか

 契約内容は1年/総額$11Mということなのですが、支払いが特殊です。

  • 支払い:2021: $3M、2022: $3M、2023:$5M

 通常、1年契約ではその年に総額を支払うのが原則。しかし、アスレチックスはトレバー・ローゼンタールに対し、3年に分けて$11Mを支払います。これは繰り延べ払いではなく、もはや分割払い。

 アスレチックスのなんとかキャッシュを捻出しようという努力が伺えます。本当にファイナンスが厳しいんだろうなと思います。

 ただ、これはトレバー・ローゼンタールにとってもよいのではないかと思います。1年でプッツリ収入が途切れるよりも、最低でも3年間は、$1Mを超える収入を確保できますから。税金の支払いにも都合が良いはずです。

アスレチックスは.24M

 トレバー・ローゼンタールの支払いが分割になろうと、贅沢税上のサラリーとして計上されるのはあくまで1年分の$11M。アスレチックスは贅沢税とは無縁になるように工夫しているクラブですが、このトレバー・ローゼンタールのサラリーを入れても総額は$99.24M。

 こちらは現地2021年2月19日時点で30クラブ中、22位の数字。決して低いことはありません。実はアスレチックス以上に苦戦しているクラブが多数。ちなみにこの時点での最少(30位)はパイレーツのなんと$58.2M。

【現地2021年2月19日時点の贅沢税上のサラリー】

  1. アスレチックス: $99.24M
  2. ロイヤルズ:$98.2M
  3. タイガース: $96.1M
  4. マリナーズ: $91.2M
  5. レイズ:$79.5M
  6. マーリンズ: $78.2M
  7. オリオールズ: $76.4M
  8. インディアンス: $62.7M
  9. パイレーツ: $58.2M

 予想していた以上に厳しい経営の現状が見えますね。

A’s、CLを確保

 とにもかくにも、アスレチックスは2020年のNO.1クローザーとの呼び声の高かったライアム・ヘンドリクスを喪失した穴をしっかりと埋めました。

 アスレチックスはマーカス・セミエンも失っていますが、エルビス・アンドラスをトレードで獲得し、SSの穴も防ぎました。交換要員がクリス・デービスでしたので、ロングヒッターを失ってはいるのですが、バランスはとれてはいると思います。

トレバー・ローゼンタールの2020年

 トレバー・ローゼンタールの2020年までのプロフィールは下記の記事に詳細を記載しています。

 2020年のTDLでは本当に人気急上昇となったトレバー・ローゼンタールは、ロイヤルズでは14試合で、0勝0敗7セーブ、ERAは3.29をマーク。

 そしてパドレスでは9試合で1勝0敗、4セーブ、ERAは0.00でした。

 シーズントータルのERAは1.90。

 100mphを連発していたカージナルス時代からすればベロシティーは落ちましたが、それでもファストボールであるシンカーと4シームの平均ベロシティーは2020年は98.7mphまで復活。トミー・ジョン手術後の2019年はかなり苦戦しましたが、ようやく体のバランスが戻ってきたというところかと思います。

 まだ30才。アスレチックスでの活躍を期待したいと思います。カージナルス時代は本当にすごかったですから。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
【MLB2025】注目のサイ・ヤング賞マッチアップは死闘へ!最後は大谷が決勝HR
【MLB2025】レッドソックス、開幕戦に勝利!投手戦にけりをつけたのは出遅れていたウィリャー・アブレイユ
【MLB2025】開幕戦の注目のピッチング・マッチアップは?(追記:結果は?)
【MLB2025】Dバックスのジョーダン・モンゴメリーがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025トレード】イアン・アンダーソンがエンゼルスへ、ホセ・スアレス(大谷の友達)がブレーブスに移籍
【MLB2025移籍】ガーディアンズはノーラン・ジョーンズ、ロッキーズはタイラー・フリーマンをトレードで獲得
【MLB2025】ナショナル・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】レッドソックス・吉田、開幕はトリプルA!手術後のリハビリでOFを守る準備に専念
【MLBFA2025】ブレーブスがOFを緊急補強!アレックス・ベルドゥーゴを獲得へ
【MLBFA2025】通算セーブ数歴代5位のクレイグ・キンブレルが古巣のブレーブスへ!
【MLB2025】ナショナル・リーグ中地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー・デビュー!大谷は1号HRを記録。カブスは連敗も本土開幕にいい兆候あり!
【MLB2025】東京開幕はドジャースが先勝!大谷、山本が活躍!今永は4回ヒットレス、鈴木はDHで出場!
【MLB2025】投手へ!ホワイトソックスからリリースされたジョーイ・ギャロが投手に転向する意向を表明
【MLB Pre2025】大谷は2試合で4-1、HR 1! ムーキーは開幕に間に合うか?阪神はカブス、ドジャースに連勝!
【MLB2025】ナショナル・リーグ東地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】カージナルス、ここに来て初めてFA選手とメジャー契約!フィル・メイトンとサインへ
【MLB2025】カブスが東京シリーズのロスターを決定!注目のマット・ショーも東京へ
【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み
【MLB2025】アメリカン・リーグ西地区、各クラブの移籍/FA/トレードまとめ
【MLB2025】ゲリット・コールはトミー・ジョン手術の可能性も!ST2戦目は1試合2度の登板でも結果が出ず(追記あり)
【MLB2025】タイガース、アストロズからのFAでTJリハビリ中のホセ・ウルキディーとメジャー契約へ
【MLB契約2025】アスレチックスがまたも太っ腹!期待のローレンス・バトラーと7年の延長契約へ
【MLB2025FA】タイラー・ネイキンが投手に転向!ガーディアンズとサインへ!
【MLB2025FA】パドレス、ホセ・イグレシアスとマイナー契約へ! 2024年に”OMG”発売で、メッツの躍進に一役
【MLB2025】ドジャース・佐々木朗希がSTデビュー。99mphを計測し、3回をスコアレス!
【MLB2025ST】パイレーツの2年目、ジャレッド・ジョーンズが4Kと好投!2025年のPITは粒ぞろい!
タイトルとURLをコピーしました