スポンサーリンク

【MLB FA 2023】1Bサーチのアストロズ、ホセ・アブレイユと3年契約でサイン

アストロズ、1Bにホセ・アブレイユを獲得

 現地2022年11月28日、2022年のワールドシリーズ・チャンプが動きました!

 1Bを探していたヒューストン・アストロズは、同日、シカゴ・ホワイトソックスからFAとなっていたホセ・アブレイユ(José Abreu)と3年契約で合意に至りました。

契約内容

 アストロズとホセ・アブレイユは思っていた以上に大きなディールとなっております。

  • 3年/$58.5M (2023-25)
    • 支払い:$19.5M x 3年

 現時点ではご覧のディールですが、ひょっとしたらパフォーマンス・ボーナスなども入るかもしれません。なお、オプションなどはないと思われます。

2023年1月に36才

 ホセ・アブレイユは2023年1月29日の誕生日で37才になります。今回のディールが予想外の大きさに思えたのは、単年でなく複数年となったからです。

 昨今のFA市場はベテランFAとの契約を避ける傾向にあり、たとえ彼らに実績や信頼があろうとも、高単価のサラリーを避けがちです。単価の安いプロスペクトを起用してサラリーを抑えつつ、あわよくばコンテンダー(首位争い)になろうという傾向があり、なかにはFA前の選手の待遇を厚くするクラブもあります。ゲーム内での貢献度の高い選手に相応の報酬をという点では良い傾向である一方、ベテランの底力を見られる機会が減ることはファンとしても勿体ないという視点もあります。

 その意味で36才のシーズンを迎えるベテラン1Bのホセ・アブレイユに以降3年の縛りを自ら設けることは驚きの視点をもって迎える事態でもあります。この契約のホセ・アブレイユの最終シーズンは38才です。 

クラブハウス・リーダーの評価も 

 アブレイユは、これまでホワイトソックスのみでそのキャリアを築いてきました。2019年オフに初FAとなったホセ・アブレイユはその11月にクオリファイング・オファーを受け入れました。

 ホセ・アブレイユの2019年の成績は、159試合出場で 打率.284、OPB .330、SLG .503、二塁打が38本、33 HR、キャリアハイの123 RBIを達成。RBIはALのタイトルを獲りました。フィールドでのこの活躍もさることながら、高く評価されたのはクラブハウス内でのリーダーシップぶり。それにより、ホワイトソックスはQOを上書きする形で、3年/$50M (2020-22)の契約でサインしたのでした。

 ところが、2022シーズンが終わりに近づくと、ホワイトソックスは契約の更新よりもFAで流出させる選択肢を取るのではないか?と思われる傾向が出てきました。

 事実、アンドリュー・ボーンやエロイ・ヒメネスなど現在はOFを守りつつも、1BあるいはDH候補としての人材が出てきたため。そしてこのオフにFAとなり、この契約に至ったのでした。

FAイヤーに打率.304

 今回の契約がホセ・アブレイユにとって良いものになった要素の1つとして2022年の成績が挙げられます。

 ホセ・アブレイユは2022シーズン、157試合に出場し、打率.304、OBP .78、SLG .446、OPS.824をマーク。安打数は右打者ながら183安打で、40二塁打、15HR、75ダブル。

2014年から2017年の4シーズン、2019年、2021年と100RBIをマークしてきた観点から言えば、少し劣りはするものの、打率.304はさすがの成績かと思います。

 アストロズの1Bは長年ユリ・グリエルが守ってきましたが、現契約(1年/$7M (2021)+ 2022 $8M クラブOpt)が切れたことと、今季は38才という年齢だったこと、さらに2022シーズンは打率が.242と落ちたこともあり、1Bスポットが弱くなっているところでもありました。ちなみに、ユリ・グリエルもホセ・アブレイユもキューバ出身ですね。

 このオフ、アストロズはFA解禁早々に、ヤンキースからFAとなっていたアンソニー・リッゾに猛アタックをかけたようですが、それは叶わず。リッズはブロンクスと再契約を結ぶに至りました。

 投の柱、バーランダーを失う可能性の高いアストロズですが、このディールで攻撃面ではまたしてもアップデートに成功。

 まだまだアストロズは強いままなようです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)の期限が到来!結果は13名中12名が辞退!
【MLB2024】”MOY”はMILのパット・マーフィーとCLEのスティーブン・ボートが受賞!
【MLB2024】”ROY”(Rookies of the Year )はNLがポール・スキーンズ、ALはルイス・ヒルに決定!
【MLB2025】ドジャースのリリーバー、ブラスダー・グラテロルが肩の手術でシーズン前半戦を欠場へ
【MLBスタジアム】レイズ、2025年はジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでレギュラーシーズンを戦うことに
【MLB2025FA】エンゼルスがSSを補強!DバックスからFAのケビン・ニューマンとサイン
【MLB2024】All-MLB(オールMLB)が発表され、大谷がファーストチーム、今永がセカンドチームに選出される!
【MLB2025FA】レッドソックスがベテラン左腕のジャスティン・ウィルソンと1年契約でサイン
【MLB2025FA】エンゼルスがトラビス・ダーノーと2年12Mドルでサイン!
【MLBアウォード2024】シルバースラッガー賞が明らかに!大谷は2年連続3度目の受賞
【MLB2025FA】”ファイヤー・ボーラー”佐々木朗希投手のポスティング・プロセスについて
【MLB移籍FA】2025シーズンに向けたクラブ別主要FAプレーヤーリスト!注目FA選手の情報も!
【MLB2025FA】エンゼルス、ベテラン技巧派のカイル・ヘンドリクスと1年契約でサイン
【MLB2025FA】ゲリット・コールはオプトアウトを行使するも、結局残留
【MLB2024】大谷、亜脱臼を起こした左肩に関節鏡視下手術を実施し、無事に成功!
【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはフアン・ソトら計13名
【MLB2024Awards】ゴールドグラブ賞が決定!今季は14名が初受賞(追記あり)
【MLB2024】ポストシーズン記事一覧
【MLB2024】ドジャースがセレブレーション・パレードを実施!シーズンの激しさがわかる名スピーチも
【MLBトレード2025】ホルヘ・ソレアーがエンゼルスへ、グリフィン・カニングがブレーブスへ移籍
【WS2024_Gm5】ドジャースが5点差を跳ね返して見事にWS制覇!MVPはフレディー・フリーマン
【WS2024_Gm4】F・フリーマンに4試合連続HRが出るも、ドジャースは大敗
【WS2024_Gm3】ビューラーが快投、フリーマンが3戦連続HR!ドジャースがチャンプに王手!
【WS2024_G3】大谷は左肩を守りながら出場し、得点に絡む
【2024プレーヤーズ・チョイス】POYはアーロン・ジャッジ!大谷はNLアウトスタンディングに!
【WS2024_Gm2】ドジャース、連勝!山本が7回途中1失点の好投!エドマン、テオスカー、フリーマンにHR
【WS2024_Gm2】「肩ですね・・・左」大谷、盗塁で左肩を痛める(追記あり)
【WS2024_Gm1】大谷がワールドシリーズ初安打を放つ!
【WS2024】ワールドシリーズが開幕!ドジャースがフレディー・フリーマンの逆転サヨナラGSで1勝目(Gm1)!
【MLB2024】ワールドシリーズのロスターが発表される。ドジャースはエバン・フィリップスが抜ける
タイトルとURLをコピーしました