101mphのパワー右腕が復活なるか!?
現地2022年1月13日、カンザスシティ・ロイヤルズがマイナー契約を成立させました。
契約したのは、元ブレーブスのブルペンで何度もゲームフィニッシュも担った右腕、アローディス・ビスカイーノ(Arodys Vizcaíno)。パワー右腕です。
MLB昇格で条件アップも
ロイヤルズとアローディス・ビスカイーノの契約はマイナーディールですが、MLBに昇格すればサラリーは$1M、追加で$0.5Mのパフォーマンス・ボーナスが支払われるという内容で合意。
アローディス・ビスカイーノのFAマーケットでのポジショニングは微妙なところで、ひょっとしたらメジャー・ディールもあり得る投手でしたが、現在はロックアウト中ゆえ、ディール成立を優先させたというようなところかと思います。
アローディス・ビスカイーノとは
アローディス・ビスカイーノは1990年11月13日生まれで、現時点で31才(もうオーバー30だったとは!)。
もともとヤンキースで、2007年アマチュアFAとしてヤンキースとサイン。16才の時です。2008-2009とヤンキースのマイナーで過ごしていましたが、2009年12月、ヤンキースがリリーバー右腕のブーン・ローガンとスターター右腕のハビアー・バスケスを獲得したトレードでブレーブスに移籍。このとき、OFのメルキー・カブレラ、右腕のマイク・ダンも一緒にブレーブスへ。
ファストボールを武器に20才でデビュー
マイナーではスターターとして2010年はクラスAで9勝。とびきりのファストボールが武器でこれが注目されました。
2011年にはトントン拍子にクラスAアドバンスドからスタートし、ダブルA、トリプルAと昇格。3つのレベルで5勝5敗、ERA3.06、トリプルAではERA 1.29をマーク。このままメジャーに昇格しました。デビューは20才の時です。
1年目の2011年は8月10日デビューして以来、17試合に登板。1勝1敗、ERA 4.67。さあ、2年目から精度を上げるぞという時にトラブルが発生
2012年にトミージョン手術
2011年の登板で負荷がかかったのと、あまりにも強いボールを投げすぎたことが原因で2012年にトミージョン手術に。これで2012年は全休。
2012年にカブスへ
トミージョン手術のリハビリ中の2012年7月のトレードデッドラインでカブスへ移籍。ブレーブスがリード・ジョンソンを獲得したトレードです。
カブスは豪腕を慎重に扱い、2013年はマイナーでも投げさせませんでした。よって、丸2年をリハビリに費やしたことに。
2014年にメジャーに復帰。カブスでは5試合、5.0イニングを投じました。
2014年オフにブレーブスに再加入
2014年オフにトレードでブレーブスに再加入。このトレードでカブスはブレーブスからトミー・ラ・ステラを獲得したのでした。
ブレーブスでは2015年から2019年まで5シーズンでリリーバーとして184試合に登板。172イニングを投げ、12勝11敗、ERA 2.77をマーク。計50セーブをマーク。SO9は10.3。
アベレージで97mphをマークするファストボールは魅力でした。
ちなみにこの期間の2015年にステロイド陽性で80試合のサスペンションを課されています。まあ、ちょっと焦ってしまったのでしょうね。でも、だめですね。
2019年オフにFAに。2020シーズンはどこともサインせず、2020年11月にメッツとサイン。2021年はトリプルAで7イニングを投げましたが、メッツからリリースされていました。
2019年に96mph以上を記録した4シームのアベレージがどこまで復活するか。この2年は肩肘は休められましたから、このスプリングトレーニングが復帰への鍵となりそうです。
もう豪腕ではないかもしれませんが、楽しみな投手ではあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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