アレナド、沈黙を破る
2019年のシーズンオフ直後にはアンソニー・レンドンの動向が注目され、そのレンドンがエンゼルスと7年$245Mディールが成立した後はFAのジョシュ・ドナルドソン、トレード候補としてクリス・ブライアント、ノーラン・アレナドと急騰した3Bマーケットですが、ロッキーズが1つの回答を出しました。
ノーラン・アレナドは2020年はキープと。
これにより、事実上ノーラン・アレナドのトレード話は消えたことにはなったのですが、頻繁にトレードの噂が出ていたノーラン・アレナドがここに来て心境を吐露。かなりフラストレーションが溜まっていたようです。
アレナドが強いメッセージ
紳士のアレナドにとって珍しいことです。ロッキーズGMのジェフ・ブリディッチ氏が現地2020年1月20日、2020シーズンに向けてノーラン・アレナドをトレードに出すつもりはないことを示唆。これにより事実上、アレナドのトレード話が消えたということになったのですが、このGMの発言に対してノーラン・アレナドがテキストメッセージを発表。 GMや球団幹部に”disrespected” 、つまり敬意に欠けると強いメッセージを発しました。
フラストレーション・アレナド
ノーラン・アレナドはあくまでシーズンに向けてただ準備するだけという姿勢でこれまで何もメッセージを発しませんでした。しかし、ここに来て彼が怒っているポイントは、2019年2月に長期契約を結んだにもかかわらず、そのわずか1年後にトレードのカードとして翻弄するような扱いをしてきたことにあるようです。
最初、筆者はリビルドに入ったロッキーズにいてもワールドシリーズ・チャンプがないゆえ、トレード話が無くなったことに怒っているのかと思ったのですが、いろいろなソースを読む限り、そういう要素もありつつもとにかくプライドの方の問題かと思いました。
長期契約を結びながら、まるでカードを切るようにクラブの柱をブロックバスタートレードの呼び水にしようという姿勢に不信感そのものを抱かざるを得ないというところのようです。
確かにやるせない
プロとして準備に余念のないアレナドにとって、この扱いはたしかにその準備をむなしくさせるものかもしれません。看板選手のプライドというよりは重要感を薄くさせています。
コロラドは対価が集まらなかったか
ロッキーズがアレナドのトレードをやめると考えたのはおそらく対価となるプロスペクトのバランスが悪かったのでしょう。
リビルド中だし、とりあえず2020年もよろしくと言われても勝ち抜く姿勢も感じなければやはり選手としてはつらいかもしれませんね。
2021年にオプトアウト
アレナドの現契約は2021終了後のオプトアウト条項つき。さらにフル・ノートレード条項もついています。
アレナドとしてはコロラドに骨を埋める覚悟があって結んだ契約も、幹部にぐらつかれてしまっては困るというところでしょう。
トレードが再燃する可能性は低いのでは?
アレナドのクラブ側へのフラストレーションの表明により、いったん収めたトレード話が再燃するかも?という芽もありますが、ふたたび話が進むところまで行くだろうか?とも思いますので、アレナドは2020年もコロラドでプレーという線になるとは思います。ロッキーズ側としては徹底して話し合ったほうがよいでしょうね。
オフシーズンはほとんど動きがないロッキーズ。補強による戦う姿勢も見せておきたいところですね。
ブレーブス、カージナルスがこのまま引っ込むかどうかにも注目してみたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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