何が何でもポストシーズンへ
現地2021年7月14日、エンゼルスが動きました。FAとなっていたアダム・イートンとメジャー契約。
アダム・イートンは7月7日にホワイトソックスをDFAとなり、1週間後の13日にリリース。FAとなったところをエンゼルスがサインしました。
Welcome to the Halos, Adam! pic.twitter.com/wvFFISBLos
— Los Angeles Angels (@Angels) July 14, 2021
40man ロスターのスペースを空けるため、エンゼルスは28才の左腕、ディロン・ピータース(Dillon Peters)をDFAとしました。ディロン・ピータースは今季はメジャーでの登板はなし。
エンゼルス、ポストシーズンの確率3.9%
前半戦を45勝44敗と5割をキープして終えたエンゼルス。
しかし、ア・リーグ西地区は、超攻撃型のアストロズ、バランスの良いアスレチックスの2クラブが50勝以上でハイレベルな争いをしており、尚且つマリナーズも48勝43敗と貯金5で3位。
現時点でAL西地区4位のエンゼルスは、ワイルド・カードを狙うにも、前半戦終了時点で7番目。東地区が高レベルの争いをしているため、アスレチックスの52勝であっても、ワイルド・カード枠2枠目という状況。
エンゼルスの前半戦終了時点でのポストシーズン確率は3.9%。本来なら売りモードに入りそうなものの、今季はなんとしてもポストシーズンには入りたいという意志を示したとも言えます。
アストロズ、アスレチックスには善戦しないとポストシーズンは見えてきません。そこでOFの補強となったわけですが、どこまで効果が出るか。
アダム・イートンで刺激
アダム・イートンのDFA時の記事で書きましたが、今季は打撃が不調。58試合に出場し、打率.201、OBP .298、SLG .344、OPSは.642。OPS+は78で、HRは5、二塁打が8という成績。
今後、2019年のような活躍を見せるかもしれません。しかし、やや懐疑的な目で見た方がいいかもしれません。
ただ、アダム・イートンが入ることで、テイラー・ウォード、フィル・ゴセリンにかなりいい刺激を与えることは間違いなく、尚且つOFのエラーが多いエンゼルスにとっては、守備のいいイートンがいるのは心強いです。
そういった相乗効果を狙った補強と言えるかもしれません。
そもそもがファウラーのシーズン・エンディング
エンゼルスにとっての誤算は、マイク・トラウトの怪我が長引いていることもさることながら、本来なら目玉補強となるはずだったデクスター・ファウラーが4月9日のブルージェイズ戦で、右膝を負傷。診断の結果、ACLを断裂し、シーズン・エンディングとなったのが痛かったです。
攻撃力も落ちたところにトラウトの怪我、そして内野ではアンソニー・レンドンの故障が続いているという事態。
打って勝つしかない
エンゼルスは、リリーフの補強が優先されるべきでは?と誰もが思うところです。そもそもは、昨オフに、リリーバーを大量ノンテンダーFAにしたのがその元凶でもあります。
コロナ禍でビジネス的にかなりの損失を出したがゆえの決断。
今後、エンゼルスはおそらくトレードデッドラインでは投手の補強に力を入れると思われますが、まずはあと1本で泣いたゲームもあったことから、打撃力をなんとかしようというのが今回のイートン獲得の背景と動機と見ていいでしょう。
少なくとも、アンソニー・レンドンは出たり、出なかったりが続き、トラウトの復帰もまだ見えていないことから応急処置といったところでしょう。
大谷選手への負荷もかなりかかっていますから、まずは効果がありそうな策を実行したというところでしょう。
ジョー・アデルも上げ時ではある
トリプルAで18HR、打率.277をマークしているジョー・アデルもそろそろコールアップしていい時期になってきました。マッドン監督になっていないと釘をさされてマイナー行きとなりましたが、頑張っているようです。
アストロズとは3勝6敗、アスレチックスとは3勝7敗、そしてマリナーズとは4勝6敗のエンゼルス。上位3クラブといかに渡り合えるか、後半戦のスタートからポストシーズンの試練が始まる様相です。
追記:再びDFAに
現地2021年8月15日、エンゼルスはアダム・イートンをDFAとしました。エンゼルスでは25試合に出場。65-13で、打率.200、OBP .232、SLG .277、HR1、RBI 2。期待されましたが、ホワイトソックスでの58試合、打率.201、OBP .298、SLG .344、HR5と変わらなかったばかりか、OBP(出塁率)はかなり落ちました。
現地8月20日、リリースでFAに。現地2021年9月1日時点で決まっていなかったので、今季はもうチャンスがなさそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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