アナハイム市と合意へ
現地2019年12月4日、ロサンゼルス・エンゼルスとハリー・シドゥ(Harry Sidhu)アナハイム市長及びアナハイム市は、エンゼルスが少なくとも2050年までアナハイムをフランチャイズとして使用することに合意したと発表しました。
合意案には土地買取も
今回の合意案には、エンゼル・スタジアムを含む周辺土地をアナハイム市からエンゼルスが買い取ることも含まれています。エンゼルスのオーナー、アルトゥーロ・モレノ氏がパートナーを務めるSRB Management, LLCが153エーカーの土地を買取ります。
価格は $325 Mで、日本円でざっと350億円。トラウトの12年総額$430Mよりは安いようです。
153エーカーは甲子園16個分
ピンと来ない広さですが、1エーカーは約1,200坪で、だいたいサッカーグラウンド1つ分に相当します。サッカーグランドが153面分。
また153エーカーは0.619169平方キロメートル、あるいは619,169.00平方メートルになります。野球場で例えるなら、甲子園球場のグランド、スタンドその他周辺を含めた総面積が約38,500平方メートルですから、単純に甲子園球場の敷地の16個分ほどになるかと思われます。甲子園は敷地ギリギリに建っていますからね。こういうのを建ぺい率アウトと言うのでしょうか!?昔の建物ですから特例なのでしょうね。
エンゼルス・スタジアムに行ったことのある方のイメージに訴えると、おそらく現在のスタジアムとそれをとりまくパーキングは最低でも入っていると考えてよさそうです。ひょっとしたら周辺の土地でまだアナハイム市が管轄していたものがあるかもしれません。
ロングビーチ案はなくなる
2019年2月の時点では現フランチャイズが2020年までのリース期間となっていて、エンゼルスは慌ててフランチャイズの候補地を探しておりました。とは言え、1年でスタジアムが完成するなど無理なことで、少なくとも数年の延長は免れないであろうと思っていました。
そして、新しい候補地としてエンゼルスはロングビーチを考えていました。
ウォーター・フロントの現在、駐車場になっている敷地でしたが、ここは土地が狭かったです。そして、2019年2月の時点ではアナハイムの議会は冷たく、ロングビーチ市はかなり歓迎ムードだったにもかかわらず、夏頃に進捗を調べると、双方立場が逆になっており、アナハイムは熱が高く、ロングビーチは冷め気味の様相に変化しておりまひた。おそらくロングビーチには広大な土地を手配できなかったのだと思います。
リノベーションか新築か
何度もリノベーションを行ってきたエンゼル・スタジアムですが、フェンウェイ・パーク、ドジャー・スタジアムに次ぎMLBで3番目に古いスタジアムで、1966年4月のオープンです。2019シーズン時点で54年。2020シーズンは記念となる55周年。
仮にあと30年使ったとして85年になるので、もう改修前の甲子園のレベルになります。よって、エンゼルスは新スタジアムの建設も視野に入れています。
エンゼルスはHKS ArchitectsというNFLのミネソタ・バイキングの新スタジアムをデザインした会社にコンタクトし、その可能性を相談しています。同社は2020オープンのレンジャーズの新スタジアム建設にも一部関わっています。
上のグーグル・マップの埋め込みにもありますように、現状のパーキング・スペースを使おうとすると、スタジアムがど真ん中にあるため、一部土地を買収しないと新しいスタジアムは作れませんね。
2020年は大谷選手の二刀流も復活ですから、楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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