ALCS Gm4: NYY 8 @ 6 CLE (NYY 3-1)
ヤンキース@ガーディアンズのカードは非常に面白いです。どんなどんでん返しが待っているのか?最後まで目が離せません。
現地2024年10月18日のALCS Gm4もデジャブか?というくらいに前日を再現するような展開となりましたが、ヤンキースはブルペンが踏ん張って勝利。これで3勝1敗とし、ワールドシリーズに王手。一方、ガーディアンズは崖っぷちに立たされました。
CLE:またも追い上げの展開に
先発はヤンキースがルイス・ヒル、ガーディアンズがギャビン・ウィリアムスでした。
ギャビン・ウィリアムスはレギュラーシーズンでは16先発で、76.0 IPを投げ、3勝10敗、ERA 4.86をマークした右腕。この日はGm4ということもあり、ローテーションの谷間だったということですね。
そのギャビン・ウィリアムスは立ち上がり、グレイバー・トーレスにリードオフ・シングルを許した後、2番のフアン・ソトにCFバックスクリーンに放り込まれる2ランHRを打たれていきなりの2失点。この後のジャッジ、チザム、スタントンをきっちり抑えたゆえに勿体ないゲームインとなりました。
それにしてもヤンキースはなぜ、ジャッジとスタントンの間にチザムを入れたのか?この並びは今ひとつわかりませんでした。ソト、ジャッジ、スタントンとつづく方が怖いとは思うのですが。
ガーディアンズのシーズン中の良いパターンは先制して、バントをして、長打も放ってBIG4(ケイド・スミス、ティム・ヘリン、ハンター・ガディス、エマニュエル・クラセ)で逃げ切るというパターンだったのですが、このシリーズはいずれも先制点を許し、本来の展開に持ち込めていないのが厳しいところです。
またジャンカルロ・スタントンにやられる!
ギャビン・ウィリアムスは2回表にはオースティン・ウェルズにソロHRを浴び、序盤2イニングで3失点。
一方、打線の方は1回表にスティーブン・クワン、カイル・マンザードの1、2番でチャンスメイクすると、ホセ・ラミレスが犠牲フライを放ち、1点を返します。
さらに3回裏も2巡目となったスティーブン・クワンがLFへのシングルを放って、2塁への盗塁に成功。スコアリング・ポジションでジョシュ・ネイラーがクワンを迎え入れるタイムリーを放ち、2点目。3回を終えて2-3とリードを詰めてゲームを作って行きます。
4回以降は2番手エリック・サブロウスキーと3番手のイーライ・モーガンがスコアレスでリレーし、チャンスを伺っていました。
ところが、6回表、BIG4の一人、ケイド・スミスが痛恨の失点を許してしまいます。まず先頭のフラン・ソトに四球を出すと、アーロン・ジャッジにはLFへのシングルを許し、ノーアウトランナー1、2塁のピンチ。ここでバッターはジャズ・チザム・Jr.でベンチは送りバントを指示。なるほど、チザムにこういう指示を出すことが出来るのか!とジャッジとスタントンの間に入れた意味合いも理解出来ました。
そして1アウト2、3塁でジャンカルロ・スタントンを迎えます。送りバントが効いており、ガーディアンズは内野ゴロでのダブルプレーを計算することが出来ません。もうここは一人一人と力勝負するしかなくなったのが、ガーディアンズが劣勢になった点でもありました。
信頼出来るケイド・スミスでしたが、この日はボールが高く、それでも2球で2ストライクを奪ったのですが、4球目の4シームが真ん中やや外寄りでスタントンのバットの芯がちょうど届く距離に。ケイド・スミスはスタントンに打った瞬間それとわかる一発(3ラン)を浴び、避けるべき形で失点を喫してしまいます。スコアは2-6。ケイド・スミスはここで降板となりました。
ガーディアンズ、追いつく!
しかし、ガーディアンズも黙ってはいません。7回裏に同点に追いつきます。ヤンキースのマウンドは3番手のジェイク・カズンズ。
ガーディアンズは先頭のブライアン・ロッキオが四球を選んで出塁。つづくスティーブン・クワンがRFへシングルを放ち、ノーアウト1、3塁となったところでヤンキースは4番手、クレイ・ホームズにスイッチ。
代わりばな、デービッド・フライの打席でしたが、フライは大きなカーブに見逃し三振。どうやらスウィーパーらしいです。この日の主審はゾーンが結構広く、フライは最後のスウィーパーは悠然と高めのボールとして見逃しましたが、判定はストライク。ちょっと微妙な判定でしたね。
しかし、ガーディアンズはこの後、ホセ・ラミレスが1塁線に2塁打を放ち、ブライアン・ロッキオが生還して3-6に。さらに、1アウト2、3塁で中軸のジョシュ・ネイラーに打席が回り、ネイラーはRFへ2点タイムリー・ダブルを放ち、ガーディアンズは5-6と1点差に詰め寄ります。
ジョンケンシー・ノエルが大飛球!
つづくレーン・トーマスが四球を選んだところでヤンキースはマーク・ライター・Jr.にスイッチ。ガーディアンズはウィル・ブレナンの打席でしたが、ここで前日のヒーローの一人、ジョンケンシー・ノエルを代打に送ります。
1アウト1、2塁。一発出れば、8-6と2点のリードをつけることが出来る場面で、ジョンケンシー・ノエルは3球目のスウィーパーを捉えます。打球はいい角度で上がり、またしてもHRか!と思われました!しかし、打球はウォール直前でLFのアレックス・ベルドゥーゴのグラブに収まり、逆転ならず。ここはマーク・ライターがコースといいスピードといいギリギリのボールを投げ、バットの芯を外してやや先端に当たった打球となりました。
このゲームはここが一番盛り上がったかもしれません。
この後、アンドレ・ヒメネスが三振に倒れ、このイニングは3得点で5-6のまま。
8回に追いつく!
8回裏。マウンドはマーク・ライター・Jr.のまま。ガーディアンズは先頭のボー・ネイラーが二塁打を放ち、チャンスメイク。この一打は大きかったと思います。しかし、この後はロッキオとクワンが倒れて2アウト。しかし、ネイラーは3塁に進塁していました。
ここでバッターはデービッド・フライ。前日のHRの再現を期待したいところでしが、フライは初球のカーブにタイミングが合わず、打球はボテボテで1塁ファウルラインの近くに転がります。これをマーク・ライター・Jr.が処理しますが、1塁へのトスが乱れてしまい、1Bのリッゾがファンブル。この間にボー・ネイラーが生還してガーディアンズはついに6-6の同点に追いつきます。しかも、フライはトスが逸れる間に2塁へ進塁。
この後、ガーディアンズはホセ・ラミレスが申告敬遠で歩き、2アウト1、2塁でジョシュ・ネイラーでしたが、ネイラーはスプリットに空振りして三振に倒れ、ガーディアンズはあと1歩攻めきれませんでした。
またしても、クラセがメルトダウン
6-6の同点となり、ガーディアンズは9回のマウンドのBIG4の中心人物であるエマニュエル・クラセを投入。前日に勝ちゲームを潰してしまったクラセ。しかし、大事なところでは彼を起用するしかありません。
ベンチの信頼に応えたかったクラセですが、リッゾ、ボルピーに連続シングルを打たれてノーアウト1、3塁のピンチに。リッゾには代走のジョン・バーティーが送られていました。さらにボルピーがオースティン・ウェルズの打席で2盗に成功。ウェルズは三振に倒れて1アウト2、3塁でアレックス・ベルドゥーゴを打席に迎えます。
クラセはその初球、100mphのカットボールでベルドゥーゴのバットを折りますが、この打球がおかしな回転となり、SSのロッキオの前のグラブに収まりきれずに内野安打に。この間にバーティーが生還して6-7と勝ち越しを許します。
さらに、グレイバー・トーレスにはタイムリーを打たれてこのイニング2失点目。6-8と勝ち越しを許します。この後も危ない状況が続きましたが、クラセはなんとか抑えて6-8で最終回の攻撃に。
ミラクル、再び起こらず
9回裏はトミー・ケインリーがマウンドに。BBの多い投手なので、ガーディアンズにチャンスはあったのですが、先頭のレーン・トーマスがチェンジアップに見逃し三振。これも微妙な判定でした。
ランナーのいない状況でジョンケンシー・ノエルが打席に。前日とはまた違った場面となりましが、ジョンケンシー・ノエルは落ち着いて四球を選んでチャンスメイク。さらに、この後、アンドレ・ヒメネスがRF前にポトリと落とすシングルを放ち、1アウト1、2塁のチャンスを作ります。
良い状況を作ったガーディアンズでしたが、連日のミラクルとはならず。この後はボー・ネイラーとブライアン・ロッキオが倒れてゲームセット。ヤンキースが8-6のスコアで勝ちを納めました。
崖っぷちとなったガーディアンズ
これで1勝3敗となり、後がなくなったガーディアンズはGm5はタナー・バイビーが登板。前回はGm2で登板しましたので、中3日での登板ということに。これはエースを放り込まないと仕方ない状況です。
一方、ヤンキースはカルロス・ロドン。
ガーディアンズ、先制点を上げる得意のパターンに持ち込めるのか、注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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