TB、スネル vs オープナーゲームで勝利
現地2020年10月21日のワールドシリーズGame2は、レイズがブレイク・スネル、ドジャースがトニー・ゴンソリンが先発。
ドジャースが明らかにショート・リレーでつないでくるプランに対して、レイズが前半にどれだけ加点しておくかが鍵となるゲームですが、そのシナリオどおりにレイズは序盤から打線が機能。ゲームを優位に支配しました。中盤以降にドジャース打線の猛烈な追い上げを食らうも、最後は逃げ切りに成功。しかもレイズにとては、チーム名の通り「光(Ray)」となる資産も得たというお得なゲームに。アーロン・ループの投球が光りましたよ!これがシリーズ最後まで機能すればというところではあります。
Got the first one out of the way pic.twitter.com/1AoatiwUIh
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) October 22, 2020
ブランドン・ラウが先制&中押しHR
ドジャース先発のトニー・ゴンソリン(Tony Gonsolin)は、2016年アマチュア・ドラフト9巡目指名から這い上がり、2019シーズン6月からメジャーのマウンドで投げている投手です。
It just got Lowe’d here pic.twitter.com/rxWuiK3uhr
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ファストボールはMid-90、スライダーがまあまあよいのですが、近頃の右腕にありがちな特別なスピードがない中、コントロールの精度も際立ってよくないので、やはりもう一皮むけてもらいたいところ。
つまり、レイズは与(くみ)しやすしという投手です。ドジャース側からすれば、この大役で進化するきっかけを与えているとも言えます。そうなるためにはショートリレー・プランとは言え、交代させるのがもったいないくらいの出来であって欲しい、少しでも深いイニングまで投げてもらいたいところでしたが、2番打者に先制点を許しました。
打ったのはブランドン・ラウ(Lowe)。ボールは走ってはいたものの、かなり荒れ気味だったトニー・ゴンソリン。打たれたボールはほぼ真ん中でした。ブランドン・ラウの大きなHRでまずはレイズが1-0とリード。
ブランドン・ラウは5回にはダスティン・メイからこの日2本目となる2ランHRを放ち、5打数2安打、3打点と活躍。今ポストシーズンは当たってなかっただけにレイズにとっては大きな戦力になりそうです。
アーロン・ループがパーフェクト・リリーフ!
ゲームの方ですが、4回表にレイズがジョーイ・ウェンドルのタイムリーなどで2点を追加。5回表には上記のブランドン・ラウの2ランHRで前半で5-0とリード。
ドジャースは5回裏にクリス・テイラーが2ランHRを放ち、5-2と3点差に詰め寄ったものの、6回表にすぐさまレイズに1点を奪われ、6-2に。
CT3 yard! pic.twitter.com/n2MYG0Wkri
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ドジャースは6回裏にウィル・スミスがソロHR、さらに8回裏にはコーリー・シーガーがソロHRを放って2点差まで詰め寄り、ランナーを貯めてHRが出れば逆転というところまで盛り返しましたが、レイズのブルペンに封じられました。
レイズはブレイク・スネルが5回途中(4.2イニング)まで投げ、被安打2、失点2とクリス・テイラーの一発による失点で踏みとどまり、見事にゲームメイク。その後は、二番手に早くもニック・アンダーソンを起用し6回まで投げて1失点。3番手には100mphのピート・フェアバンクスが登板。コーリー・シーガーが8回に放ったHRはフェアバンクスからでした。
ドジャースの8回裏の攻撃ですが、コーリー・シーガーはイニングの先頭打者でした。次打者のジャスティン・ターナーも二塁打を放ち、ドジャースは逆転に向け押せ押せの雰囲気となっていました。フェアバンクスはマックス・マンシー、ウィル・スミスまで担当し、2アウトを奪い、次打者はコディー・ベリンジャー。ここで満を持して登板したのが、アーロン・ループでした。
この日のアーロン・ループはコントロールもよく、コディー・ベリンジャーに初球からストライクを奪う強気の姿勢も良かったです。最後は角度のあるクロスファイヤーをアウトコースに決め、見送り三振!これでドジャースの反撃の芽を摘み取りました。
アーロン・ループはイニングまたぎで、9回裏もマウンドに。先頭の左打者のエドウィン・リオスを3球三振。次打者はジョク・ピダーソンでしたが、ドジャースは右打者のオースティン・バーンズを起用。しかし、アーロン・ループはカットボールでLFフライに打ち取り、2アウト。アーロン・ループはここで降板。パーフェクトリリーフを見せたのでした!
最後のアウト1つに対してレイズはディエゴ・カスティーヨを起用。クリス・テイラーを三振に仕留めてレイズが6−4で勝利。1勝1敗としました。
ドジャース、ダスティン・メイを中盤に起用
Game2の先発もあり得たダスティン・メイですが、ドジャースは4回2アウトから起用してきました。ダスティン・メイは1.1イニングを投げ、被安打4、失点3とドジャースの中盤の追い上げムードに水を差す登板とりました。
プランとしては先発と2番手がゲームメイクしてくれれば、メイを投入して流れを引き込むというものだったと推察しますが、ダスティン・メイは先発で使ってよかったのではないかと思います。これは結果論ではありますが、リードされている場面での登板というのがもったいなかったなと思った次第です。
Game3まで1日空くスケジュール
ワールドシリーズは通常の移動日に当たる日を休息日としているのでGame3まで1日空きます。
Game3はドジャースがウォーカー・ビューラー、レイズがチャーリー・モートン。チャーリー・モートンは2017年のワールドシリーズの時のように無双状態が続いているだけにどういうゲームになるのか楽しみですね。ウォーカー・ビューラーも調子が上がっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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