ジャッジ、エクステンション(延長)はまだ
現地2022年6月24日、ヤンキースとアーロン・ジャッジは2022年のサラリーをようやく決しました。$19M+ボーナスでサインです。ボーナスのMAXは$0.5Mで、仮にシーズンMVPを獲れば$0.25M、ワールドシリーズでMVPで$0.25Mです。
中間の額に落ち着く
今回は調停を避けてのサインで、もともとジャッジが求めていた額は$21M。一方、ヤンキースの提示は$17Mでした。この数字はロックアウト後の現地2022年3月22日に双方で出し合った数字です。
今回はこの中間額で決まり、その代わり$0.5Mのボーナスが付いたということで落ち着きました。シーズンが始まってここまでジャッジは$17Mの日割りでサラリーを受け取っていましたが、今後はサインした額に修正されて支払われます。それまでの差額ももちろん、支払われます。
やや安めに感じる理由
アーロン・ジャッジは今季が調停のファイナル・イヤー。調停資格の選手の最高サラリーはムーキー・ベッツの$27M(2020)でした。
ジャッジの今季の活躍が、現地2022年6月24日時点で27HRと、とんでもない成績なので意外にも安いと思われるかもしれません。
2016年にデビューしたジャッジは、その翌年の2017年にROY、MVP-2位、シルバースラッガー賞を獲得。52HR、128Run、114 RBI、154安打ととんでもない数字でした。
しかし、2018年から2020年までは怪我が多く、この3年間で出場した試合数は242ゲーム。仮に3年間、フルに出たとしたなら384試合ですから、142試合は欠場したことに。
ようやくフルに出られるようになったのは2021シーズンで、148試合に出場しました。
今回のサラリーが$20Mを超えなかったのはそのような事情もあります。
延長は未だ決着つかず
今回は2022年単年でのサラリー。両者は未だ延長契約を結んでおりません。
当初のオファーをジャッジは却下
ヤンキースはすでにジャッジには延長契約をオファー済みですが、オープニング・デーに却下されております。
ヤンキースが提示したと言われているのが8年/ $230.5M〜$234.5Mと言われています。
2022年4月26日の誕生日で30才となったジャッジに対し、起点は定かではありませんが、通常であれば、今季を含めたオファーだったと思います。ということは38才までの保証とだったということで、AAVで行けば、$28.813M〜$29.313M。
ジャッジへの固執もここまでは見えず
ヤンキースの提示がAAVで$30Mを超えなかったのは、1つはインパクトのある活躍を見せつつも、欠場試合も多かったことが挙げられます。
また、オファーはシーズン前だったので、今季がスタートしてこれほどまでの成績を上げるとは想像していなかったとも思われます。よって、AAV$30M超えの提示ではなかったと。
今季の成績を見てフロント・オフィスが考えを変えたどうか。少なくとも、シーズン前の提示額を見る限り、「どうしてもジャッジとの契約延長を結ぶんだ」という強い意思はあまり感じられませんでした。
今季が終了すればジャッジはFA。ジャッジ自身もサインしなかった理由として、市場での評価を知りたがっています。
オフへの影響(妄想視点)
まだ形になっていないので、噂レベルでも実名は控えますが、超有名大物選手が今季終了後にFAに。
その選手の現契約は、2年/$8.5M (2021-22)。今オフにFAです。あまりに活躍の範囲が広いので、とんでもないAAVも噂されています。まさに2人分。
ヤンキースがジャッジとの延長に今ひとつキレがないのはこのせいではないか?と、(これはあくまでも)筆者の妄想ですが、そう思ってしまいます。
そう言えば、もう1クラブ、ラファエル・デバースの延長契約と、ザンダー・ボガーツとの契約更新にキレのないレッドソックスも怪しいです。天才GMの呼び声が高いハイム・ブルームにあまりにもキレがなさすぎるのです。オーナーから何か重い宿題を課されているのではないか?とも勘繰ってしまいます。よって、これもあくまで筆者の妄想です。単に素人が状況からそう思っているだけです。
レッドソックスはただ単にチーム編成とサラリー総額からデバースとボガーツへ投資出来る額を決めかねているだけかもしれません。ネイトもJDもこのオフにFAですし、クローザーも獲得していません。また、デバースの場合、シーズン中に延長契約の話は中断し、野球に専念するということになっていますので、進展はシーズン後です。
ちなみに、その際立った選手を獲得すれば、ヤンキースはとんでもないCB TAX上のサラリーになります。ジャッジとのダブルでの獲得は成立しないかと。
あと、レッドソックスが仮にその際立った選手を獲得し、デバースとボガーツの双方を逃した場合、さすがに試合として成立しないのではないか?とも思います。
この両クラブがその選手を狙っているかどうかさえ、定かではありません。1つ言えるのはともにベーブ・ルース由来の2クラブだということだけです。
なお、筆者はその際立った選手の所属クラブが契約延長するかどうか疑わしいと踏んでいます。金額的にはとんでもない単価の高い選手がすでに2人いるので、さすがにむずかしいのではないか?と。
以上、妄想視点でしたので、早合点しないでください。よろしくお願いします。居酒屋での戯言くらいに思ってください。今、書いているのは夜中なので、独り言くらいに思ってください。
以上、ジャッジのサラリー・アービトレーションとオフのとんでも妄想話でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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