テレンス・ゴアがロイヤルズへ
カブスがなんとも残念な決断を下しました。
もっとも、致し方ないことではあるのですが、それにしてもカブスでの活躍をもっと見たかった!
現地2018年12月19日、ロイヤルズはテレンス・ゴア(Terrance Gore)と1年契約で合意しました。
契約の形式が変わっていて、メジャー・サイド、つまりロイヤルズ側が65万ドルの支払い、そしてマイナー側が35万ドルの支払いで、パフォーマンス・ボーナスが10万ドル。このボーナスはロイヤルズ側かマイナー側か、それとも折半なのかはわかりませんが、総額で110万ドルで合意しております。
テレンス・ゴアは2018年8月トレードでポストシーズンの秘密兵器としてカブスに移籍。
このオフにノンテンダーになるのかと心配していたのですが、特に名前は上がっておらず、どうなったのか気になっておりました。
ワイルドカードが終わって、ゴアはトリプルAのアイオワ・カブスへ移っておりました。マイナー契約ですね。そして今回、元いたロイヤルズに復帰です。
本物の足のスペシャリスト”ゴア”
現MLBプレーヤーでこの選手が出ていれば画面に釘付けになってしまうという選手が何人かおります。例えば、ネイサン・イオバルディ、マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダー、大谷選手、ビューラー・ウォーカーなど。他にもたくさんおりますが、あえて名前を上げればそのような選手たちです。
筆者の場合、もうひとりおりまして、それがこのテレンス・ゴア。
170cmしかない小兵なのですが、足がめっぽう速い。
しかも、この人は本当に足だけ。
2014年に24才でメジャーデビューして以来、出場機会のほとんどが代走。メジャー通算5年で63試合の出場。この人の場合は、投手のように出場イニングで計算した方がいいくらい、代走での起用がほとんどです。にもかかわらず盗塁が27!
そして、メジャー5年で通算ヒットがたったの1本。これもしびれます。いかに足がすごいかということの現れです。カブスに移籍して初めてヒットを放っております。
テレンス・ゴアの真骨頂が次の動画です。
2018年10月2日のNLWC(ナ・リーグ・ワイルドカード)のロッキーズ@カブス戦。スコアレスで迎えた8回裏、2アウトからアンソニー・リッゾがシングルを放ち、出塁。ここで代走に指名されたのがテレンス・ゴア。
ホームへ還ってくるまでの一連のトリップをご覧ください。
もうロッキーズの捕手、ドリュー・ブテラが諦めて送球しておりません。
絶対に走って欲しいときに走れる、そんな特別な1点だけの才能をもった選手を見るのは本当に楽しいです。
もうバットをもたせてはいけないくらいに、打撃は幼い感じがしますが、なんとか才能を発揮できるようにしてもらいたいと思います。
ロイヤルズ、スピード王国へ
Yeah, these guys are fast. 🏃♂️💨 pic.twitter.com/zB5yUmicWX
— Kansas City Royals (@Royals) December 12, 2018
・ウィット・メリフィールド 45
・アダルベルト・モンデシー 32
・ビリー・ハミルトン 34
これは、2019シーズンのロイヤルズのエブリデー・ポジション・プレーヤー(レギュラー選手)が2018シーズンに上げた盗塁の数。
結構、すさまじいものがあります。これにテレンス・ゴアが入るのですから、結構面白い攻撃陣になりそうですね。
ロイヤルズ、なんとか投手がふんばって面白いゲームをしてもらいたいと思います。
そう言えば、ロイヤルズが2015年にワールドシリーズ・チャンプを獲る数年前から、ポジションのほとんどがゴールドグラブ賞じゃないか!というくらい守備の達人が揃っていた時期がありました。
またシーズンを面白くしてもらいたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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