2018 プレーヤーズ・チョイス・アウォードの発表
わりと楽しみにしていたのですが、現地2018年11月27日、MLB選手会による”Player Choice Award 2018”が発表されました。
プレーヤーズ・チョイス・アウォードとは?
MVP、サイ・ヤング賞、ルーキー・オブ・ザ・イヤーがBBWAA(全米野球記者協会)に所属する記者によって行われるに対し、現場の選手の投票によって決められるのがこのプレーヤーズ・チョイス・アウォードになります。
選手が選ぶことに価値あり
つまり選手が選ぶ新人王、サイヤング賞、MVP、カムバック賞。1992年から始まって徐々に受賞する賞が増えていき、2018年で27回め。
2018年は9月18日から19日かけて投票が行われました。よって記者が選ぶ上記の賞によって左右されるものではありません。
決定項目は、各リーグのアウトスタンディング・ルーキー, アウトスタンディング・プレーヤー、アウトスタンディング・ピッチャー、カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー。
そしてそしてリーグをまたいで、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを1人、マービン・ミラー・マン・オブ・イヤーを一人選びます。これはフィールドやコミュニティーにおいて、リーダーシップを発揮して他の選手をインスパイアーし、もっとも尊敬できる選手に与えられる賞です。
なお、妙な不正がおこならないように一応、監査会社のKPMGが入って公平性が保たれております。とは言え、現場の選手なので人情が入るのは致し方ないところです。
マービン・ミラーとは
マン・オブ・ザ・イヤーの頭についているマービン・ミラーとは、メジャー・リーグ選手会(MLBPA)の元会長のお名前。2012年に亡くなっています。
選手会には1966年から1982年まで在籍し、会長を務めました。時代的にかなり急進的なことをしたのはおわかりになると思います。上のTOPPSのカードはやや悪意がありますね。
FA導入、ストライキ決行
元々は自動車産業や鉄鋼産業の労組を経験していた人物です。よって、労組の親玉みたいな人ではあります。とは言え、アメリカは割り切っておりますから、元々はオーナー側が選手を使い捨てる風潮にありました。
それを現在の強い立場まで引き上げたのはこの人で、やはりすごい手腕であると言えるでしょう。
フリーエージェントの導入もこの人が会長の時で1976年のことです。1981年のストライキもそうです。さ派たか派(適当に漢字を当てはめて読んでいただけるとありがたいです)。
2018年の受賞者
受賞者は以下の選手たち。
プレーヤー・オブ・ザ・イヤー
J.D. マルチネス (BOS)
マン・オブ・ザ・イヤー
カーティス・グランダーソン (MIL)
【アメリカン・リーグ】
アウトスタンディング・プレーヤー: ムーキー・ベッツ (BOS)
アウトスタンディング・ピッチャー: ブレイク・スネル (TB)
アウトスタンディング・ルーキー:ミゲル・アンドゥハー (NYY)
カムバック・プレーヤー: マイケル・ブラントリー (CLE)
【ナショナル・リーグ】
アウトスタンディング・プレーヤー: クリスチャン・イェリッチ (MIL)
アウトスタンディング・ピッチャー: ジェイコブ・デグロム (NYM)
アウトスタンディング・ルーキー:ロナルド・アクーニャ・Jr. (ATL)
カムバック・プレーヤー: マット・ケンプ(LAD)
Congratulations!
今季の記者選出の各賞の過去記事です↓
過去のプレヤーズ・チョイス各賞の受賞者一覧はこちらです↓
ファイナリストも
Statsは記者選出のAwardのところで書いておりますので、誰が残ったか、各賞のファイナリスだけ見ておきたいと思います。
Player of the Year:
ムーキー・ベッツ、J.D.マルチネス、クリスチャン・イェリッチ
Man of the Year:
カーティス・グランダーソン、ポール・ゴールドシュミット、マイク・トラウト
AL Outstanding Player:
ムーキー・ベッツ、J.D.マルチネス、ホセ・ラミレス
NL Outstanding Player:
ハビアー・バイエス、トレバー・ストーリー、クリスチャン・イェリッチ
AL Outstanding Pitcher:
クリス・セール、ブレイク・スネル、ジャスティン・バーランダー
NL Outstanding Pitcher:
ジェイコブ・デグロム、アーロン・ノラ、マックス・シャーザー
AL Outstanding Rookie:
ミゲル・アンドゥハー、大谷翔平、グレイバー・トーレス
NL Outstanding Rookie:
ロナルド・アクーニャ・Jr. 、ジャック・フラハーティ、フアン・ソト
AL Comeback Player:
マイケル・ブラントリー、デービッド・プライス、エドウィン・ジャクソン
NL Comeback Player:
クレイ・バックホルツ、マイルズ・マイコラス、マット・ケンプ
グランダーソンの活躍
最後に、マン・オブ・ザ・イヤーに輝いたグランダーソンの活躍の動画を。
大谷投手が選ばれず
ALのルーキーに関しては、記者は大谷選手に入れるだろうと予想してアンドゥハーに入れた選手が多かったのではないか?と推測します。
お読みいただき、ありがとうございました。
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