一部、修正させてください。読みにくくなって申し訳ありません。
MLB.com内の動画をよくご覧になる方は2018年10月になってから下記のVTRがしょっちゅう流れているのにお気づきかと思います。”MLB Postseason Rewrite the rules”。
リライト・ザ・ルールの真意
しかし、
よくよく調べてみると単なるマナー喚起ではないことがわかりました(そもそも読者様からのご指摘だったのですが。ご指摘いただいた読者様、ありがとうございました)。
この動画はUnwritten Rules(文書に規定されていない、暗黙の了解)をポストシーズン用にrewrite(書き換え)ましょうという内容。
つまり、Unwritten Ruleを取っ払え!というくらいの内容だったのです。
ナレーション
ナレーションの部分を文字に起こしてみました。
これです↓。
They said rules are rules.
彼らはルールはルールだと言った。
(こんな不文律がありますよの例が始まる)
Don’t stop and stare.
立ち止まったり、睨んだりするな。
—It’s gone!!! (実況)行ったー
Don’t flip your bat.
派手なバット投げはやめよう。
Respect the Jersey.
ジャージを大事にしよう。
He didn’t earn that right.
そんな権利を彼は得ていない。
They called him unprofessional.
こんなのはプロとは言わない
No celebrating,
派手に喜ぶな
keep your head down,
頭を下げて
flashing, immature, showboat.
荒々しい、子供じみた 雄叫び
They said it all.
全部言ったことだよね。(=上みたいな例が不文律として言われていること)
(不文律に基づいて話している実況の例↓)
—You don’t have to do that. (実況)「それはしなくていいよ」
—I’m little tired of it. (実況)「ちょっと飽きたね」
—Something you do not do in baseball.
(実況)「野球でしないこと」
No more talk, let the kids play.
もう文句はいらない。子供のようにプレーしようぜ
(当時から無邪気だったK・グリフィーJr)
おしゃべりはここまでだ。子どもたちにプレーさせよう
最後の”let the kids play.”は、ニュアンスとしては「子供たちは見たままに真似するから、恥ずかしくない所作をやって、その上で子どもたちにどんどん真似させてやろうじゃないか」ということがこの短い文に込められていると思います。
プイーグなんかはちょっと可哀想な使われ方をしていて気の毒ですが、将来のための反面教師になっているのでしょう。
ポストシーズンで注目度が上がるので余計に気をつけましょうという意図は十二分にわかりますよね。頭を下げろというのはちょっとやりすぎかなとは思います。ことではなく、もっと子供みたいに弾けようぜというくらいの内容の動画なのでした。
修正の根拠はこれです↓。
MLBのUnwritten Rules
Unwritten Ruleがいわゆる不文律な訳ですから正式な言葉は存在しません。下記の文言はこのYOUTUBERさんの表現であることをご理解ください。というのも、かなりポップな感じに仕上がっていますので。
#2 Don’t Bunt/Steal When Up Big
大量リードの時にバントや盗塁はしないでね。
NO-NOやPERFECTから逃れるためにバントをするのはNGね。
showboatというのはRewrite the Rule の動画でもありました。動詞で「見せびらかす、派手なプレーをする」という意味があります。もともとは由来となったものがあったと思うのですが、日常的に使われるようになって動詞とみなされた言葉ではないか思います。どちらかというと、こちらはシャウト系に関する注意です。次を見てみます。
これはShowboatとほぼ同じ意味です。どちらかというと、こちらはバットフリップとか、HR確信歩きなど、どうだ俺が打ったんだぞ!という大げさな所作のことを指していると思われます。
Retaliationとはずばり「報復」、「仕返し」という意味。
これをしないMLB Playerはいないでしょう。
これはカウント、3 ball nothingで振るなということ。後半のlolは一応、Lots of Laughでむこうの顔文字で「笑う」。「ははは、これはよく破られるよね」というニュアンスで。
ランナーが「マイ・ボール」というようなことをフェイクで叫んで野手のお見合いを誘発することです。アメリカでは「I got it(アイ・ガ・リ)」でしょうか。VTRの松井選手がそう言ったのかどうかは定かではありません。こんな子どもじみたことをやる選手がいるんでしょうか。松井選手がやったとは信じがたいですが。
ちょっと表現を変えました。VTRでは、Take Steroid.. jk don’t be arodとなっていました。
「ステロイドを摂れ。ジョークだよ!A・ロッドみたいになるな」とあまりにもフランク過ぎたので、上記のようにしました。Pedsとは Performance Enhancing Drundsの略で、要は禁止薬物を使うなということです。これはむしろWritten Ruleとして厳しく規定されております。キリよく10個にするために出演者の方がつくったのでしょう。軽く流してください。
コメント
初めまして。
いつもMLB情報をありがとうございます。
>ポストシーズンで注目度が上がるので余計に気をつけましょうという意図は十二分にわかりますよね。
自分はこの動画を見て「MLBは不文律を無くしたいんだな」と解釈しました。
動画では、これまでのメジャーで不文律とされている事柄を映像や実況を交えて紹介し、
動画の最後で「無邪気にプレーしたアイコン選手」としてグリフィーJr.を登場させ「No more talk, let the kids play.」と喋らせた後に、
現在の不文律では禁止とされている「感情を爆発させて喜んでいる」場面の映像を流してます。
よって、グリフィーJr.の「let the kids play」には「(不文律なんか気にせず) 子供のようにプレーしよう」という意味が込められてると感じました。
MLBがyoutubeにアップしている動画にも「It’s October. Let the Kids Play. 10月だ。子供のようにプレーしよう」と書かれてますね。
marlinsfan 様
お世話になります。コメントありがとうございます。
改めて調べてみたのですが、ESPNで記事がありました。
タイトルが、MLB releases ad slamming the ‘unwritten rules’
「不文律をこきおろす」というご指摘のような意味合いでした。
これではまるっきり逆のニュアンスで記事を書いておりますね。
考えて修正します。
ご丁寧におかしい箇所までご指摘いただきまして、ありがとうございました。
感謝します。