メジャーリーグ・サービスタイムとは?
こんにちは(^^) 今回も用語集です。
MLBのFA(フリーエージェント)資格が得られる在籍期間は6年、年俸調停(Arbitration)が出来る資格が与えられる期間は3年です。「FA6年、調停3年」です。
ではこの在籍期間をどう計算するか?ですが、それについては独自の算定方法があります。
それが、MLS(Major League Service)Time。日本語に訳す必要はないとは思いますが、もし訳すなら「メジャーリーグ在籍期間」ですね。意味合いで考えると概念が少しわかった気がするのですが、要はメジャーリーグにサービス(仕えた)期間というような考え方になります。
そのメジャーリーグ・サービス・タイム(略はMLS)ですが、どのように算定されるかと言うと、こうなります。
サービスタイムの計算
MLSは、メジャーリーグのロスターにどれくらいいたのかが問われます。つまり、アクティブ・ロスターの25 26人枠に入っていた期間が計算されます。
ただし、9月からレギュラーシーズン終了までは40人枠へ拡大するので、9月からはあらたに40人枠に入った選手もアクティブロスター扱いで、計算されます。
アクティブロスター(25 26人枠)にいた期間
(9月から40人枠に新たに入った人も25人枠にいたものとしてカウントされる)
そして、レギュラーシーズンは162試合で毎年4月から10月終わりまで開催され、日数的にはだいたい180日前後です。例えば、2012年だと4月5日から10月3日までの開催で181日ありました。半年ですからそうですね。よってサービスタイムは、このようにも考えられます。
1年を172日と考えてカウント
移動日なども考えて162日+10日
アクティブロスターにいた期間なので、下記のような期間もカウントされます。
- 故障者リスト(
15日10日/60日)の期間。アクティブロスター上ならカウントされる。 - 審判への暴言などによる出場停止期間もアクティブロスター上にあるならカウントされる。
- 例えば木曜日に25人枠に呼ばれて、金曜に登録されれば計算は金曜から。
- 解雇が決まれば、解雇通知を受けた日で計算は止まる。
- 移籍の場合は、相手先のチームに25人枠登録された時からまたカウント。
MLSの表示方法
たとえば、MLSに該当する期間が2年と34日の選手は、2.034というふうに表示されます。
上のFAと調停の資格取得をMLSの表示風に書きますと、
- FAは6.000年
- 調停は3.000年
- MLS期間が10.000年を過ぎ、なおかつ現在在籍しているチームに5.000年以上在籍している選手はトレードを拒否できる。
実際にどう書かれてあるかというと下記のような感じです。これはBaseball Referenceにかかれてある数字です。ケガでアクティブロスターを外れた場合はカウントがストップ。アクティブロスターに復帰した場合はカウントがスタートしますので、スタート、ストップが繰り返された上での数字です。
(例)
- デレク・ジーター(1995-2012): 17.043
- イチロー選手 (2001-2012): 12.000
- 松井秀喜選手 (2003-2012): 9.065
- 野茂英雄投手 (1995-2008):10.072
2012年12月時点
野茂さんなどは、95-08ですから14年あるように思えますが、2006、2007の2年間はマイナーでしたので、実質12シーズンということになります。このうち、アクティブロスターに入っていたのが10年と72日ということになります。
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _*)m
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