- 2025レギュラーシーズンが開幕
- ピッチング・マッチアップ
2025レギュラーシーズンが開幕
現地2025年3月27日、いよいよMLBの2025レギュラーシーズンが開幕します。
今ストープ・リーグはフアン・ソトのメガディールなど大きな話題となりましたが、大谷選手、山本投手、そして佐々木朗希も入ったドジャースの連覇があるのかも注目です。
そして栄誉あるオープニングを任された投手のマッチアップを見てみたいと思います。各クラブともローテーションの軸になるのがオープニング投手ですから、シーズンを占う意味でも彼らの調子が今後に大きく影響します。そしてNO.1同士の火花の散るマッチアップも予定されているのも見逃せません。
ピッチング・マッチアップ
逸る気持ちを抑えたいところですが、とは言えまだ3月です。アメリカの東海岸はまだまだ肌寒い天候。通常、東海岸のクラブは南か西に移動して開幕を迎えることが多いのですが、その寒い東海岸でオープニングを迎えるクラブもあります。その代わり、試合開始時間は午後。さすがにナイト・ゲームはまだ寒すぎますからね。
ではプレーボール順に見て行きます。なお、試合開始時間は全地区ともに東部時間を記載。ゆえにローカル時間とは違うスタジアムもありますが、きれいに時系列には並びます。
なお、日本時間への換算は昼夜逆転+1時間で考えていただければと思います。@の後ろのチームがホーム・チームです。
ブルワーズ@ヤンキース 3:05 PM
いの一番に開幕するのはヤンキー・スタジアムでのブルワーズ@ヤンキース戦。ピッチング・マッチアップはフレディー・ペラルタとカルロス・ロドンのマッチアップです。
ヤンキースはご承知の通り、ゲリット・コールがトミー・ジョン手術となり、今季は登板なし。
しかも、開幕は11人がILという恐ろしい事態となっております。このカードはブルワーズのクローザーだったデビン・ウィリアムスがヤンキースに移ったこともあり、かなり因縁めいたカードとなっています。
果たしてデビン・ウィリアムスが開幕から登板するような状況となるのか?ブルワーズもジャクソン・チューリオの活躍に注目です。
【結果】
ブルワーズのフレディー・ペラルタは序盤に2本のHRを浴びるなどリードを許すも5回、失点2、BB 1、SO 8とゲームメイク。ヤンキースのカルロス・ロドンも6回途中1失点で7Kでこちらもゲームメイクしました。
2-1とヤンキースがリードして迎えた7回裏、ヤンキースはアーロン・ジャッジにタイムリー2塁打が出て、4-1とリードを拡大。9回表にデビン・ウィリアムスが登板する展開に。そのデビン・ウィリアムスは古巣から1点を奪われましたが、スコア4-2でヤンキースが逃げ切りました。
オリオールズ@ブルージェイズ 3:07 PM
そして2分遅れで始まるのがカナダのロジャース・センターでお懇話れるオリオールズ@ブルージェイズ戦。こちらはオリオールズがザック・エフリン、ブルージェイズがホセ・ベリオスのマッチアップ。ともに手堅く来たなという同地区同士の対戦です。
ザック・エフリンは2024年の開幕時はレイズに所属し、オープニングピッチャーを務めたので、個人として2年連続の栄誉。ちなみに昨シーズンの開幕の相手もブルージェイズで、打ち込まれて黒星スタートとなりました。今回はオリオールズの投手としてブルージェイズと再戦です。
ホセ・ベリオスは2年連続。彼は2022年もオープニングを務めているので、ここ4年で3度のオープニング・ピッチャーとなっています。
【結果】
こちらはオリオールズの大勝に終わりました。ザック・エフリンは6回、2ヒッターで失点2。ブルージェイズのホセ・ベリオスは5回、被安打9、失点6とゲームメイク出来ず。
オリオールズはアドレー・ラッチマンとセドリック・マリンズにそれぞれ2ホームランが飛び出すなどHRパレードでした。そしてタイラー・オニールが6年連続開幕HRを達成しております!
レッドソックス@レンジャーズ @4:05 PM
そして3番目に開幕となるのがグローブライフ・フィールドで行われるレッドソックス@レンジャーズ戦。ピッチング・マッチアップはレッドソックスがギャレット・クロシェ、レンジャーズがネイサン・イオバルディーです。
ボストン・ファン注目のギャレット・クロシェがいよいよクラブ・デビューとなります。スプリング・トレーニングでは5試合、16.2 IPでSO 30をマークし、ERAは0.57でもはや無双状態でした。両クラブはグレープフルーツ・リーグとカクタス・リーグに分かれていたので、レンジャーズ打線は初見ではないものの、今季のクロシェとは未対戦。クロシェに力みがないことを祈るばかりです。
レンジャーズはジェイコブ・デグロムも考えられたのですが、ネイサン・イオバルディーで来ました。2018年のレッドソックスのワールドシリーズ・チャンプ時のポストシーズン・ヒーローでもあります。あれから7年。こういう形でネイトとの対戦となっています。
レッドソックスのローテ
なお、レッドソックスはギャレット・クロシェ、タナー・ハウク、ウォーカー・ビューラー、リチャード・フィッツ、ショーン・ニューカムの面々回していきます。
レンジャーズはGm2の先発の発表はまだなく、ジャック・ライター、クマール・ロッカーがいつなげるのかも注目です。
【結果】
注目のギャレット・クロシェはやや力みが目立ち、5回で失点2。レンジャーズのネイトは6回、失点2、SO 9と好投。詳細は下記の記事に。
フィリーズ@ナショナルズ 4:05 PM
DCではフィリーズ@ナショナルズ戦が行われ、フィリーズがザック・ウィーラー、ナショナルズがマッケンジー・ゴアです。ザック・ウィーラーは2024年から2年連続でオープニングです。それまではアーロン・ノラが6年連続でフィリーズで開幕投手を務めていました。ナショナルズは本来ならジョサイア・グレイを指名していたのでしょうが、グレイは2024年7月にトミー・ジョン手術を受けており、今季は全休予定。ゴアはその代わりを務めることになります。
【結果】
こちらはナッツ先発のマッケンジー・ゴアがフィリーズ打線を6回、1ヒッター、SO 13と快投を演じ、フィリーズ先発のザック・ウィーラーの6回、2ヒッター、失点1、SO 8を上回りました。
しかし、フィリーズはナショナルズの2番手以降を捕まえて逆転。ただ、ナショナルズも同点に追いつき、延長戦に入りましたが、ブルペンの自力の差が出て、フィリーズが10回表に4点を上げ、7-3で勝利を収めました。
ガーディアンズ@ロイヤルズ 4:10 PM
こちらはALセントラルの注目の2クラブがいきなり対戦します。ガーディアンズは先日、延長契約を結んだタナー・バイビー。ロイヤルズはコール・レーガンズです。コール・レーガンズは今やMLB屈指の左腕というポジションに位置しております。ここは先発投手だけでなく、総合的に見てとても面白い対決になりそうです。
【結果】
こちらはトラブルが発生。ガーディアンズのタナー・バイビーが当日に体調不良を起こし、先発変更を余儀なくされる事態に。この緊急時にベン・ライブリーが登板し、5回、失点3、BB 0と見事にゲームメイク。
ロイヤルズ先発のコール・レーガンズは5回、失点3とこちらはやや力みも目立ちました。
ゲームはスコア4-4のまま延長戦に突入。ガーディアンズは10回にロイヤルズのサム・ロングを打ち砕き、勝ち越し。最後は補強したポール・シーウォルドが抑えて開幕戦に勝利しました。
メッツ@アストロズ 4:10
上のカードと同時刻で始まるのがダイキン・パーク(旧ミニッツ・メイド)で行われるメッツ@アストロズ戦。メッツはクレイ・ホームズが先発転向のシーズンでいきなりのオープニング投手となりました。アストロズは盤石なフランバー・バルデスです。
【結果】
アストロズがメッツ先発のクレイ・ホームズから序盤に3得点。クレイ・ホームズは4.2 IPで失点3、自責点2、BB 4、SO 4。一方のアストロズ先発のフランバー・バルデスは7回、4ヒッター、スコアレス、BB 2、SO 4とさすがの投球を披露。最後はジョシュ・ヘイダーが締めて3-1でアストロズが勝利。メッツデビューとなったソトは3-1でした。
ジャイアンツ@レッズ 4:10 PM
グレート・アメリカン・ボールパークで行われるジャイアンツ@レッズ戦は、ジャイアンツがローガン・ウェブでレッズがハンター・グリーン。こちらも盤石なマッチアップとなっています。スプリング・トレーニングではERA 5.,57だったハンター・グリーンがどこまでチューンナップしてきているのか注目です。ローガン・ウェブはスプリング・トレーニングではERA 1.77と好調。
【結果】
ジャイアンツ先発のローガン・ウェブは序盤に3を献上し、5回で降板。レッズ先発のハンター・グリーンは5回、失点2、SO 8、HR 1。ハンター・グリーンはまたも被弾してしまいました。
ゲームは3-2とレッズが1点をリードして9回表に突入しましたが、ジャイアンツ打線がレッズのイアン・ジボーに連打を浴びせ、ウィルマー・フローレスの3ランHRなどで4得点を上げてゲームを決めました。スコアは6-4でジャイアンツが勝利。レッズはテリー・フランコーナの初陣を白星で飾れませんでした。
ブレーブス@パドレス 4:10 PM
ペトコ・パークで行われるブレーブス@パドレス戦は、いみじくも2024年のNLワイルドカード・シリーズの対戦カードです。ブレーブスがクリス・セール、パドレスがマイケル・キング。ワイルドカード・シリーズでは怪我で登板しなかったクリス・セール。2024年のNLサイ・ヤング賞投手の投球に注目です。
ダルビッシュはILスタート
パドレスはダルビッシュ投手が右肘を傷めて15 Day ILでの開幕となりました。ちょっと心配ですが、現地2025年3月26日はキャッチ・ボールを始めたようです。よってGm2はディラン・シーズとなり、Gm3は未定です。
【結果】
ゲームは初回から動き、マイケル・キングが3回持たず、2.2イニングで失点3、BB 4とゲームメイク出来ず。一方のブレーブスのクリス・セールは5回で3失点でなんとかゲームメイク。
パドレスは中盤にリリーバーが踏ん張って流れを渡さず。3-4と1点ビハインドのまま終盤に進み、7回裏に新戦力のギャビン・シーツにHR出るなど4得点。7-4のスコアで逆転勝ちを収めました。
エンゼルス@ホワイトソックス 4:10 PM
シカゴのレイト・フィールドで行われるエンゼルス@ホワイトソックス戦は、エンゼルスが菊池雄星投手がMLB初の開幕投手、ホワイトソックスが右腕のショーン・バーク(Sean Burke)。ショーン・バークは2024年9月にデビューした2021年の3巡目指名投手で、これがMLBキャリア5試合目の登板で先発は4度目。
【結果】
エンゼルス先発の菊池投手は2回裏にオースティン・スレイターのHRなどで3失点。ただ、打たれたのはこのイニングだけだったので勿体なかったです。菊池投手は6回、被安打5、失点3、BB 0、SO 5,HR 1。
ホワイトソックス先発のショーン・バークは6回、3ヒッター、スコアレス、BB 0、SO 3と好投!これが味方打線に流れを呼び込み、ホワイトソックスが8-1のスコアで開幕戦に勝利。
パイレーツ@マーリンズ 4:10 PM
マイアミのローン・デポ・パークで行われるパイレーツ@マーリンズ戦は、この開幕のピッチング・マッチアップでは注目のカードです。パイレーツがポール・スキーンズ、マイアミはトミー・ジョン手術空けのミスター完投、サンディー・アルカンタラ。破竹の勢いを誇る若手投手と実績ある病み上がりのベテランとの対決は注目です。打線はパイレーツの方が強いので、余計にサンディー・アルカンタラの出来が気になります。
【結果】
ポール・スキーンズは5.1 IPで失点2、BB 2,SO 7。サンディー・アルカンタラは4.2 IPで失点2、BB 4、SO 7。マーリンズは2-4と2点ビハインドの8回裏に連打を集めて2得点を上げ、4-4の同点に。9回裏はパドレスのクローザー、デービッド・べドナーからカイル・ストワーズがタイムリーを放ち、5-4でサヨナラ勝利。
ツインズ@カージナルス 4:15 PM
ブッシュ・スタジアムで行われるツインズ@カージナルス戦は、ツインズがパブロ・ロペス、カージナルスがソニー・グレイのマッチアップ。ともに実績のある右腕同士がマウンドに。クラブの売り先が決まりつつあるツインズとほぼ補強無しだったカージナルスの対戦は、注目度はあまり高くないですが、この2人は高品質投手同士なので、面白そうです。
【結果】
ツインズのホルヘ・ロペスは5回、被安打8と打ち込まれ、失点4。カージナルスのソニー・グレイは5回、失点2。カージナルスが序盤に上げたリードを守りきり、ツインズに5-3で勝利。
タイガース@ドジャース 7:10 PM
最も注目度の高いのがこのカードになるでしょう。ドジャー・スタジアムでのタイガース@ドジャース戦。
まずドジャースはオフにロッカー・ルームの大リニューアル工事を敢行し、そのお披露目という意味でも注目ですし、なんと言ってもタイガースがタリク・スクーバルで、ドジャースがブレイク・スネルというマッチアップも楽しみです。タリク・スクーバルは2024年のALサイ・ヤング賞投手。ブレイク・スネルは2018年のALサイ・ヤング投手であり、2023年のNLサイ・ヤング賞投手でもあります。
タリク・スクーバルが大谷選手、フレディー・フリーマンのいるドジャース打線に対してどういう投球を見せるのかも気になりますし、タイガース打線がブレイク・スネルになにか仕掛けけてくるのか?も注目です。そしてノロ・ウィルスだったのではないか?と囁かれている体調不良だったムーキー・ベッツが果たしてスタメンに帰って来るかも注目です。ムーキーはエンゼルスとのスプリング・トレーニングでのゲームでは痩せすぎてパワーが出ていなかったので心配です。
【結果】
タリク・スクーバルは5回で80球を費やし、被安打6、失点4、自責点4、BB 1、SO 2。ブレイク・スネルは5回で92球を費やし、被安打5、失点2、自責点2、BB 4、SO 2。
大谷選手のHRが決勝点となりました。
カブス@Dバックス 10:10 PM
チェイス・フィールドで行われるカブス@Dバックス戦はカブスがジャスティン・スティール、Dバックスがザック・ギャレンの先発です。ジャスティン・スティールは東京開幕時はまだチューンナップ不足が否めませんでしたが、あれから10日ほどが経ち、どうなったかが注目ポイント。
一報のDバックスはコービン・バーンズではなく、ザック・ギャレンで来ました。
Dバックスのローテ
Dバックスはカブスとの4ゲームシリーズは、ザック・ギャレン、メリル・ケリー、ブランドン・ファーと、E・ロッドの4人で回します。コービン・バーンズは?というと、開幕5戦目のヤンキースとのシリーズの頭に持ってくる予定です。
カブスのローテ
カブスはDバックスとのシリーズにジャスティン・スティール、ジェイムソン・タイヨン、今永投手、Gm4は未定という流れで回すプランです。
【結果】
カブスのジャスティン・スティールは東京開幕からチューンナップしてきました。とは言え、先制点を許し、3点を奪われましたが、5回までをゲームメイク。
Dバックスのザック・ギャレンは4回、失点4、BB 4、SO 4、HR 1と乗り切れず。
中盤に小刻みに得点を重ねたカブスが10-6のスコアでDバックスに勝利。東京では不振だった鈴木選手に1本が出ています。
アスレチックス@マリナーズ 10:10 PM
Tモバイル・パークでのアスレチックス@マリナーズ戦は、アスレチックスがルイス・セベリーノ、マリナーズがローガン・ギルバートの先発。
セベリーノはアスレチックスにとってオフシーズンの目玉補強となり、開幕戦の先発も任されることに。そして2024年にオールスター初出場、ALサイ・ヤング投票6位、イニング数とWHIPでメジャー・トップのシーズンを終えたローガン・ギルバートが初の開幕投手となります。マリナーズは今季は打つのか??注目ですね。
【結果】
凄まじい投手戦となりました。A’sのセベリーノは6回をスコアレス投球(BB 4、SO 6)。ローガン・ギルバートは7回、2ヒッター、失点1、BB 0、SO 8、HR 1。マリナーズにとっては「今季も貧打か?」という展開になりましたが、終盤にランディー・アロウザリナと再契約したホルヘ・ポランコにHRが出るなど逆転。4-2で勝利を収めました。
ロッキーズ@レイズ 3/28 4:10 PM
唯一、このカードのみ28日に開幕となります。注目はタンパのジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでのプレーということ。ここはヤンキースのスプリング・トレーニングの本拠地であり、通常はヤンキースのクラスAが使用するスタジアムですが、2024年10月のハリケーン「ミルトン」でトロピカーナ・フィールドが甚大な被害を受けたため、暫定的にレイズホームとして使用します。
ロッキーズはカイル・フリーランドで、これが4度目の開幕投手ということに。レイズはライアン・ペピオ。彼は、いわば代役で本来ならシェーン・マクラナハンでした。シェー・マクラナハンはトミー・ジョン手術からの復帰のシーズンでしたが、現時点は左上腕三頭筋の神経炎症を患い、出遅れております。
【結果】
28日に開幕を迎えたこのカードは、レイズのライアン・ペピオが強いボールを投げて6回を失点2(自責点1)と好投するも、終盤までロッキーズにリードを許す展開に。ロッキーズ先発のカイル・フリーランドは6回、2ヒッター、スコアレス、BB 0,SO 7とこちらは素晴らしい投球を披露。
しかし、レイズが7回裏に連打を集めて同点に追いつき、9回裏はキャメロン・マイスナーにHRが出て、サヨナラ勝利。
G・スタインブレナー・フィールドには10,046名の観客が入りました。ロッキーズのクリス・ブライアントは出場しましたが、4-0でした。
お読みいただき、ありがとうございました。