ブレグマン争奪戦はレッドソックスが勝ち取る
ようやく決着です!
現地2025年2月12日、アスレロズからFAとなり、今オフシーズン注目選手であったアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)がレッドソックスと合意です。
アレックス・ブレグマンのディールに関しては、贅沢税超過を嫌ったアストロズが一旦は市場に流したものの、その後再契約を求める動きとなり、混沌としました。2Bスポットが弱いと言われていたレッドソックスは割と早い段階から行動していましたが、再婚を求めるようなアストロズと3Bスポットを強化したいカブス、長年アストロズで師弟関係のあったAJ・ヒンチ監督のいるタイガースも参戦。もつれにもつれましたが、最終的にはレッドソックスに決まりました。
現在のアレックス・ブレグマンのエージェントはボラス・コーポレーション。2020年7月にTidal Sportsから変更しました。
契約内容
レッドソックスとアレックス・ブレグマンの現時点での合意内容は大筋では以下の通り。
- 3年/$120M (2025-2027)
- AAV: $40M
- 繰り延べ払いあり
- 2025年終了後および2026年終了後にオプトアウト可
AAVで$40Mという高額契約となりました。繰り延べ払いが入っているので(割合は現時点で不明です)、贅沢税上のサラリーは$40Mよりも薄くなります。
そして1年目および2年目終了後にオプアウト可となっています。1994年3月30日生まれのアレックス・ブレグマンは2025年開幕直後に31歳になります。今回のFAでおそらく現役終盤まで考えていたと思うのですが、期間なのか、金額なのかは不明ですが、長期ディールで決することが出来ず、ショート・タームで高単価で次の機会を狙う内容となりました。
争奪戦
アレックス・ブレグマンはオフシーズンの大半、アストロズから6年/$156Mを提示されたと報じられてきましたが、そこに待ったをかけたのが、AJ・ヒンチのいるタイガースで、なんと6年/総額$171.5Mをオファー。
さらに3Bを補強したいカブスも参戦。4年/総額$120Mを提示したとも。
1月の時点では、ブレグマンは長期契約にこだわり続けていたと言われており、本人は38歳、場合によっては40歳くらいまでのディールが欲しかったのでしょう。2022年オフのFAではとりわけ長期ディールが複数成立し、トレイ・ターナーとフィリーズは41才のシーズンまでの契約でしたから。
アストロズもタイガースも1年から2年短かったのです。
そんな中、力のある2Bスポットを!とここ数年言われ続けてきたレッドソックスがゲームチェンジャーに。長期とは程遠いショート・タームで高単価の3年/$120Mを提示。これでブレグマンの姿勢が変わり、しかもオプトアウトが入ったことで来年以降も長期契約が狙えるということでこのオファーに乗ったということに。
アストロズは「市場にそのまま出す→いや再契約」という二転三転ぶりを演じ、オーナーと現場との連携が揃わなかった点が痛かったです。
アレックス・ブレグマンとは
アレックス・グレグマンはニュー・メキシコ州のアルバカーキーの高校を卒業した際の2012年にレッドソックスから29巡目に指名されていました。しかし、これを拒否してLSU(ルイジアナ州立大)へ進学。2015年のアマチュア・ドラフトでアストロズから1巡目(全体2位)の指名を受けてプロ入り。
2014年までのアストロズは低迷期で、ホセ・アルトゥーベが2011年にデビューして2012年から安打を量産を開始。2015年に20歳となったカルロス・コレアがデビューし、アルトゥーベとの二遊間コンビを組み始めたのでした。
ドラフト翌年の2016年からアレックス・ブレグマンはメジャー・デビューを果たしすぐに3Bのレギュラーを奪いました。2016年のデビューイヤーは49試合で.264、HR 8。
2017年からフル出場となり、打率.284、OBP.352、SLG .475をマークし、HR 19、RBI 71、SB17をマーク。2017年のアストロズ初のワールドシリーズ制覇に貢献しました。
その後の2018年から2019年にかけての2シーズン、彼はMLBトップクラスの選手に。2018年は右打者でありながら170安打を放ち、二塁打はなんと51。HRは31、RBIは103をマーク。2019年はHR 41、RBI 112、そしてBBがなんと119をマーク。MVP投票で2位に入り、シルバースラッガー賞も受賞しました。
いかんせん、2019年オフにサイン・スティーリング問題が浮上し、ブレグマン自身も辛い数年間を過ごしましたが、アストロズがワールドシリーズ制覇を成し遂げた2022年にはHR 23、RBI 93、BB 87をマークするなど、ゲームの中で非常に重要な役割を果たしました。
2024年にはHR 26、RBI 75をマーク。キャリア初のゴールドグラブ賞も受賞。
これまでのメジャー9シーズンの成績は.272/.366/.483、OPS .848、安打数 1132、HR 191、二塁打 265、RBI 663、BB 576。とりわけBBの数の多さが彼の評価の高いところでもあります。
レッドソックスでは2B
Red Sox 2025 potential lineup with the addition of Alex Bregman 👀 pic.twitter.com/eCvoVDLAgC
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) February 13, 2025
アストロズで主に3Bを守ってきたアレックス・ブレグマンですが、チームの顔、ラファエル・デバースは3Bを希望しており、ゆえに弱いと言われていた2Bに入る見込みです。もともとブレグマンはアルトゥーベとコレアがいなければ二遊間のどちらかを守っていた選手だけに問題はないでしょう。
クリスチャン・キャンベルと重複!
もしもブレクマン獲得に至らなければ、レッドソックスはトップ・プロスペクトのクリスチャン・キャンベルを2Bに起用するプランもありました。
クリスチャン・キャンベルは2024年はクラスA+、ダブルA、トリプルAの3つのレベルを併せて.330/.439/.558、HR 20をマークしていた怪物級のプロスペクトで、ポジションは二遊間またはCF。スプリング・トレーニングではなんとかアピールしてアクティブ・ロスターに残ってもらいたいところです。
レッドソックス、ついに贅沢税の閾値を超過!
2025年の贅沢税の閾値は$241Mですが、このアレックス・ブレグマンの高単価のディールにより、レッドソックスは予測額が$248.5Mとなり、ついに超過となりました。繰り延べ払いを反映してたとしてもおそらく超えてくるでしょう。ただ、超過の最初の$20Mの範囲内なので、まだ軽い段階です。
レッドソックスは今季は初年度になるので、「すべての超過額に対して20%の課税」という程度です。
QO
またアレックス・ブレグマンは今オフ、アストロズからのQOを蹴ってレッドソックスとサインしましたから、アストロズには補償、レッドソックスにはペナルティーがあります。
まずアストロズへの補償ですが、アストロズは2024年は贅沢税の閾値を超えていたため、2025年のドラフトの補償ピックは4巡目が完了した後に与えられるのみです。
レッドソックスですが、2024年は贅沢税の閾値を超えておらず且つレベニュー・シェアリングの受領者でもありませんので、2025年のドラフトでは2番目に高い指名権を失うとともに、インターナショナル・ボーナス・プールの$0.5Mの枠を失います。
レッドソックス、面白いことになってきましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント